11月14日傍聴記録



10時5分予鈴が2回鳴る

10時10分
議長発言開始
まず、議員の永続の表彰が行われる。

10時12分〜10時15分
議会を代表して、花沢議員が祝辞を述べる。

10時16分〜10時18分
知事の祝辞

10時18分〜10時20分
表彰者を代表して、富田議員がお礼の発言をする。

10時21分〜10時23分
全国都道府県議会・・の表彰が行われる。
(これらに正確な概要に関しては、明日の新聞から引用します。)

10時23分
議長が諸般の報告をする。
議員視察、・・議会議長会定例総会、県人事院からの勧告、監査等の報告が行われる。

次に、会期の動議が出され、11月14日から12月2日の19日間と決定しました。

知事が、発言を求めているとし、知事を指名する。

10時28分
沼田県知事による、提出案理由説明。

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 本日ここに、12月定例県議会を招集し、当面す諸案件について審議

を願うことといたしました。

 今回提案いたしました案件は、平成8年度の一般会計の補正予算案、各

種条例案及びその他附帯議案等9議案であります。

 以下、順次その概要について申し上げます。

 まず、議案第1号平成8年度一般会計補正予算は、台風17号に係る災

事復旧等の経費として、歳入歳出予算において137億8,400万余円

を追加し、財源として、地方交付税11億5,900万余円、国庫支出金

85億5,700万余円及び県債40億6,700万余円を計上するもの

であります。

 なお、債務負担行為の補正は、台風17号に係る災害援護資金利子補給

等2件を追加するものであり、地方債の補正は、現年単独災害復旧費等

2件を追加し、緊急地すべつ防止費等3件を変更するものであります。

 次に、議案第2号及び議案第3号の2議案は、いずれも条例の一部改正

についてであり、議案第2号は、医療法施行令の一部改正に伴い、県立病

院等の診療科日について規定の整備を行うため、議案第3号は、旭県営住

宅を新たに設置するため、それぞれ条例の一部を改正しようとするもので

あります。

 次に、議案第4号ないし議案第8号の5議案は、いずれも契約の締結に

ついてであり、その内容は、住宅宅地関連促進工事請負、流域下水道関係

工事請負3件及び大久保県営住宅第3期建築主体工事請負に係る契約の締

結を、それぞれ行おうとするものであります。

 最後に、議案第9号は、佐原我孫子自転車道線を県道として認定しよう

とするものであります。

 以上が、このたび提案いたしました議案の概要でありますが、なお、こ

の際当面する諸問題について御報告申し上げます。



 はじめに、七都県市首脳会議について申し上げます。

 去る11月6日、神祭川県川崎市において、第36回七都県市首脳会議

が開催され、環境問題、廃棄物処理問題、首都機能のあり方、地方分権問

題及び地震・防災対策について協議を行ったところであります。

 まず、環境問題については、地球環境保全に向けた取組として、地球温

暖化をテーマとした啓発イベントを来年千葉市を会場として実施すること

とし、廃棄物処理問題についても、減量化・再資源化や広域処理につい

て、引き続き検討を進めることといたしました。

 次に、首都機能のあり方については、展都と分権による首都圏の再編整

備が、泉京一極集中問題解決のための現実的な対応策であるとの基本認職

に基づき、新しい全国総合開発計画や首都圏基本計画においても、業務核

都市等の育成整備が積極的に推進されるよう、国に対して働きかけること

といたしました。

 また、地方分権問題については、地方分権推進委員会の審議状況等を注

視しつつ、その指針勧告及び今後国が策定する地方分権推進計画に地方自

治体の意見が反映されるよう、継続した取組を行うことといたしました。

 さらに、地震・防災対策については、本年5月に改正された「七都県市

災害時相互応援に関する協定」に定める応援活動について、応援の内容に

応じたマニュアル作成等の検討を進めるとともに、来年の七都県市合同防

災訓練を、各都県市のそれぞれの地域特性を生かした地域重点型訓練とし

て実施することといたしました。

 このほか、首脳会議の開催に併せて、七都県市の首脳の出席のもと、

「首都圏の将釆を語る」をテーマとして「首都圏サミットフォーラム

'96」が開催され、私からは、本県の地域整備の方向などについて意見

を発表したところであります。


 次に、県内道路網の整備状況について申し上げます。

 県内道路網の整備については、県内の主要都市から県都千葉市までの到

達時間を将来的に1時間に近づける「県都一時間構想」の達成や、都市部

における交通渋滞の解消などを目標として、73路線からなる高規格幹線

道路や地域高規格道路を骨格としたネットワークの整備を積極的に進めて

いるところであります。

 昨年7月には、東関東自動車道館山線の千葉・木更津間が開通し、南房

総への利便性が飛躍的に高まり、また、木更津と川崎を15分で結び、

本県の半島性を解消する東京湾横断道路も、平或9年度内の完成を目指し

て、現在、工事が順調に進んでいるところであります。

 さらに、平成9年度には、東総地域や九十九里地域への重要なアクセス

となる千葉東金道路二期や東金九十九里道路が完成する見込みであり、

この千葉東金道路二期と接続する銚子連絡道路も、本年8月に、松尾町か

ら光町までの間約6キロメートルが整備区間に指定され、今月中句には、

地元においてルート・構造等についての説明会を予定するなど、早期の事

業着手に向け大きく前進したところであります。

 また、木更津・茂原・東金・成田などの主要都市を連絡する首都圏中央

連絡自動車道は、県土の均衡ある発展を図るうえで不可欠な路線として、

その早期整備に努めておりますが、本年9月に、事業化されている区間の

うち木更津市内の約7.6キロメートルについて、県内区間としては初め

て測量及び地質調査に着手したところであります。

 今後、21世紀に向けて千葉県がさらに発展していくためには、全国的

な広がりを持つネットワークとの接続が必要不可欠であるため、首都圏中

央連絡自動車道や東京外かく環状道絡等の一層の整備促進と、東京湾地域

全体の活性化を図るために重要な役割を果たすこととなる第二東京湾岸道

路や東京湾口道路の計画の具体化に努めるとともに、併せて地域の生活に

密着した道路についても、その整備充実を図ってまいる所存であります。


 次に、台風17号による豪雨で、特に浸水被害の大きかった一宮川流域

の災害対策について申し上げます。

 一宮川流域では、平成元年に大規模な浸水被害が発生したため、河川激

甚災害対策特別緊急事業等により、調節池の整備を中心とした治水対策を

着実に進めてきたこともあり、これまで広範囲に及ぶ被客の発生はなかっ

たところであります。

 しかしながら、今回の台風17号による豪雨は、平成元年の災害時の降

雨量を大幅に上回ったことから、一宮川流域の浸水被客は、茂原市、一宮

町、睦沢町及び長生村の広範囲にわたり、浸水面積1,260ヘクタール、

家屋の床上浸水1,118戸、床下浸水1,476戸にのぼる大きな

被害となりました。

 被災されました方々には、哀心よりお見舞いを申し上げます。

 県では、このたびの浸水被害が再び大規模なものとなったことから、直

ちに国に対して災害の状況を報告するとともに、河川激甚災害対策特別緊

急事業の再度の適用について要請したところ、国による現地調査が、去る

10月18日に実施されたところであります。

 過日、私も国に赴き、同事業の採択を強く要望してきたところであり、

今後、地元市町村とも十分連携を図りながら、早期の災害復旧とあわせ、
一宮川流域の治水対策について、一層努力してまいる所存であります。


 なお、今後の対策を進めるに当たり、このたび、庁内組織として「一宮

川流域防災対策推進連絡協議会」を設置し、関係部局が相互に連携して取

り組むこととしたところであり、河川改修を含めた各種の防災対策を、総

合的かつ効果的に推進してまいりたいと考えております。


 次に、千葉港における定期コンテナ航路の新規開設について申し上げま

す。

 千葉中央ふ頭コンテナターミナルは、平成6年6月に供用を開始してか

ら2年を経過いたしましたが、この間、コンテナ貨物の取扱量も大幅に増

加し、現在、20フィートコンテナに換算して毎月1,000個を超える

など順調に推移しているところであります。

 このため、今年度、コンテナターミナル機能を強化するためのガント

リークレーンを増設するとともに、さらに利用促進のためのポートセール

スを積極的に進めてきたところ、このたび、現在の航路に加え、北米・欧

州・豪州等に航路を持つ香港の船会社が運航する台湾・香港ルートの千葉

港への寄港が実現することとなりました。

 これにより、成長著しい東南アジア方面への千葉港からのルートが充実

するとともに、国際貿易港千葉港の利便性が一層向上し、国際物流の重要

拠点として、本県はもとより首都圏における経済活動に大きく貢献するも

のと考えております。 

 今後とも、これらの航路の維持・拡充のため、国の内外を問わずポート

セールスに積極的に取り組むとともに、コンテナターミナルの効率的な運

営に努めてまいりたいと存じます。


 最後に、県立施設の開設等について申し上げます。

 柏市に建設を進めてまいりました生涯学習推進センター等複合施設が、

このたび完成し、「さわやかちば県民プラザ」として、いよいよ明日

15日から供用を開始することとなりました。

 この施設は、県民の生涯学習活動を総合的に支援するための「生涯学習

センター」、男女共同参画社会の形成を推進するための「女性セン

ター」、参加型芸術文化活動を促進するための「芸術文化センター」の

3つの機能に加え、環境学習も行える複合施設として整備したものであり

ます。

 この複合施設には、多目的に利用できる広場を中心に、芸術文化活動の

ためのホール、絵画等の作品を展示できる県民ギャラリー、生涯学習、女

性の社会参画、環境学習についての各展示コーナー、各種実習室・研修室

や宿泊研修のための宿泊室などを備えており、今後、県民の生涯学習活動

等の場として、子供からお年寄りまで、多くの方々に、幅広く利用してい

ただけるものと考えております。

 また、隣接する柏の葉公園は、東葛飾地域の中核となる県立都市公園と

して、平成14年度の完成を目指し整備を進めており、既に、桜の広場、

体育館、バラ園、緑の相談所を併設した公園センター、日本庭園などが完

成し、県民の憩いと安らぎの場として、年間延べ90才人もの方々に利用

していただいているところであります。

 本年から、Jリーグ等の公式サッカー試合や陸上競技大会などが開催可

能な施設として、2万人収容規模の総合競技場の建設に着手したところで

あり、今後、テニスコート、プール、野球場などの施設を順次整備し、ス

ポーツ・レクリエーション活動の場としても活用が図れるよう、公園機能

の充実を図ってまいりたいと考えております。


 以上、このたび提案いたしました案件の概要を説明いたしますととも

に、当面の諸問題について報告いたしましたが、詳細につきましては、御

質問に応じ、私又は事務担当者からお答えいたしたいと存じます。

 よろしく御審議くださるようお願いいたします。

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10時42分に終わりました。

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