ホーム > パソコン考現学 > 右脳も左脳も
94   右脳も左脳も (2004.5.12)

第92話で書いたように自宅のパソコンからインターネット経由で町田図書館の蔵書を検索できるようになり、私の(我が家の)読書生活が大きく変わった。とにかく読みたい本はたくさんあるのでリクエストの20冊は直ぐに一杯になる。リクエストした本の待ち行列はネットで確認できるのでもうすぐ手元に来るのだと待ち遠しい。

リクエストした本が近くの図書館に届いたときに、メールで連絡が届くようになったのがすばらしい。メールを保存しておけば、自分が読んだ本の記録が自動的に残るからだ。以前、読んだ本の書名と日付を記録していたことがあったが、面倒になりやめてしまっていた。それが自動的に残り、検索もできるから「この本、読んだことあったかな?」と、いうときにすぐに確認できる。リクエストした本に限られるけど、最近は殆どリクエストで借りているからほぼ網羅される。

ちなみにシステムが提供されてから今日までの約40日間にインターネット予約で借りた本は、家族の合計で85冊でした。また、現在約50冊が待ち行列に入っています。

リクエストの連絡メールは午前8時過ぎに送られてくる。貸出・予約確認のページに行くと利用者番号で予約を確認できる。人気の本は予約が数十人にもなっているが、人数がだんだん減っていって順番待ちから確保済みになるとメールを待たずに図書館の受付に行くとリクエスト本が待っていてくれる(*^_^*)。

子どものリクエストカードを使って予約することも目論んでいたが、子供達がそれぞれ自分で予約を始めた。小学校3年の三男までもが生意気に検索画面から「怪傑ゾロリ」の含まれる書籍を検索して端から予約しているのでママには貸してくれないのだ。

図書館へリクエストする面白い本を探してアマゾンにまで進出した長男などを見ていると、同じ年頃に小遣いを握りしめて本屋さんの新刊文庫コーナーで「若草物語」の続編を見つけドキドキしていた自分とは大きく隔たりを感じる。しかし、これは総合学習で言う「調べ学習」の実践的な作業だな。多くの情報の中から自分の必要とする情報を引き出す事を実地で学んでいるのだ。

次男は歴史に興味を持ち、子ども向けの歴史書を借りて夢中で読んでいる。親も知らない子どもの嗜好にちょっと驚いた。図書館のリクエスト情報は究極の個人情報だから絶対に漏洩しないで欲しい。リクエスト内容が漏れたらかなり恥ずかしいぞ。

こんなに読書に入れ込んでいるならはパソコンからダウンロードして本を読めば良いと思いますが、インターネットの画面やPDFの画面からの情報はあくまでも情報であって、感情を揺るがしてくれない。私の頭の中ではパソコンからの情報は右脳を刺激して私の情緒に訴えてくれない。これは私が学校で学びの一環として電算機に出会い、仕事の道具としてシステムに関わってきたからかな。パソコンの画面等に向かうと何か身構えて知識を得ようとしてしまう習慣なのかもしれない。

ネットで配信される電子書籍を読んでも紙でできた本のようには感動しない。パソコンでするゲームにもそんなにはまらないし、ましてやロールプレイングゲームとかには集中できない。携帯電話で小説を読むなんてできない。

ネットで文芸作品を公開している人もいるが、私にはちょっと受け付けない。夫や子どもはパソコンも本も活字は活字で同じだと言うが、やはり違うのだ。私の脳の入力は少し古いタイプでパソコンは論理情報のみの扱いで左脳の担当なのだ。子供達の世代はもっと柔軟にパソコンや携帯と付き合っていくのだろう。

ソニー LIBRIe パナソニック ΣBook

電子書籍リーダ(写真左は最近発売されたソニーのLIBRIe、右は昨年でたパナソニックのΣBook)なら、パソコンの画面よりは感情移入できるかな。まだ使ったことはないので機会があれば試してみたい。これで紙の匂いがでれば完璧か。

なんにしても読書は良い趣味だ。あまりお金もかからず、人にも迷惑をかけずに空気も汚さない。製紙工場は少しは環境負荷があるかもしれないけど、その他の趣味に比べれば環境に優しいでしょう。読書の習慣はパソコンを日常的に扱うことと同等に私の生活を豊かで実りのあるものにしています。

さて、今年もPTA役員決めの季節がやってきた。去年は小学校のPTAの本部役員として学校パソコン購入に関わったり、よその小学校のPTA連絡会の幹事のような役目だったので総会を前にいろいろ忙しい。

今回は中学校のPTAの広報部長を引き受けた。数年前に小学校の広報をやったが、部長としてトップに立つのは初めてだ。まぁ、こうやって何年も自分のホームページを維持してるぐらいだから、文章を書いたり、写真を撮ったり、レイアウトを考えるのは好きだし、一年間悩みながら楽しみましょう。

年2回の広報誌を出すために行事の取材担当を決めて、大まかなスケジュールを振ってちょっと安心。過去の会計簿を確認すると写真のファイル代、現像料がかなりかかっている。今回からはできるだけデジカメを使って写真を撮ってくださいと提案したら、広報担当者の17人の中で7人もデジカメを保有(家族が持っているが、使い方はよくわからない人を含む)していた。デジカメって普及してるのね。私も新しいデジカメを買ったばかりなので、これを利用しましょう。

今回もとりとめなく、パソコンを廻る私のハッピーライフを考察しました。

目次 前へ 次へ
  Copyright (C) from Metal Woods 2004