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90   母子手帳雑感 (2004.2.22)

保健所から長男に日本脳炎予防接種の通知が届いた。指定された医療機関に母子手帳を持参して接種してくださいというものだ。12月に誕生日がきて14歳になったので発送されたのだろう。そんな事もあり母子手帳など久しぶりに出してみた。長男がまだお腹にいた妊娠5ヶ月に交付され、当時の私の体重、身長、住居環境、職場事情など懐かしい記録が一杯だ。子供が14歳を過ぎても母子手帳は必要なのだ。

改めて子供の身長、体重のグラフや医者が押した要観察の赤いハンコに、神経質な反応をした事などが思い出されて、私も初々しい母親だった時代もあったのだなとシミシミ思う。あの頃は母乳をどれぐらい飲んだか、オムツがいつ外せるかしゃかりきに悩んだが、思春期の子供を育てるのに比べたら精神的にはずっと楽だったのだ。今になると赤ちゃん時代をもっと楽しめば良かったと反省。

実は私は4冊の母子手帳を持っている。現実には三人の子供しか産んでないが、次男は双子と誤診されて母子手帳が2冊交付されたのだ。双子と診断されたときは本当にビックリした。長男もいて、赤ん坊二人も同時に育てられないよ〜、母にしばらく来てもらおうかとか、旦那が育児休暇をとろうかと悩んだのが懐かしい。

じっくり眺めてみると母子手帳は個人情報の固まりで、生物的な情報が赤裸々に記載され、かなり恥ずかしい情報も書いてある。こういうモノを簡単に他人には見せたくないが十数年は保存しておく必要がある。その間に都道府県を越えて引っ越しすることも多いからかなり管理が厄介なデータだ。住民基本台帳のようにネットワークで管理すれば利便性はあるが、個人情報の保護という観点ではかなり危険です。

母子手帳というシステムは母子の健康を守るためには有効な手段だ。しかし個人情報の保護、長期間の情報の蓄積など紙ベースの手帳だけでは難しい。電子手帳に母子手帳の機能を付けた電子母子手帳はどうだろう。地方自治体の少子化対策の一環として、母子手帳を電子化するのだ。もちろん、パスワードなどで個人情報を守り、医療機関や自分のパソコンに必要に応じてデータを転送できるようにして電子手帳で子供の成育記録を残して活用していくのだ。

素晴らしいアイデアと思って試しにグーグルで電子母子手帳を検索してみたら2千件以上もヒットしてしまった。みんな考える事は同じなのね。日本ユニシスは事業としてかなり本気で取り組んでいるようです。

母子健康手帳

さて、個人情報の保護というほど大袈裟ではないが先日、シュレッダを買った。世の中、パソコンやインターネットが普及してペーパーレスになるかと思いきや、意外と紙に印刷されたプライベートな情報が増えてきている。クレジットカードの明細や月々の引き落とし明細書、銀行からの通知書、電気ガスなどの公共料金の明細などお金に絡む各種の書類がある。また、今年は子供会の役員をやっているのでパソコンで作った名簿や、古くなった学校や少年野球チームの連絡網など、よそ様の住所や電話番号が書かれた紙などが結構あって捨てるのに気を使う。

郵便で届く(と断らなければならないほどE-mailが一般的になった?)ダイレクトメールにも住所・氏名が書かれていて、そのままゴミと一緒に出すのは少し心配だ。とくに子供関係の学習塾や通信教育などは子供の氏名と学年までわかる(どこで調べてくるのか?)ので気になる。今までは、細かくちぎって捨てたり、お金関係の書類は庭で燃やしたりしていたが、細かくちぎるのは大変だし燃やすのも煙や灰でご近所に気を遣う。ということでシュレッダ購入となった。

ネットや近所のスーパーで調べてみると、家庭用の安価な小型シュレッダはストレートカットというきし麺のようにまっすぐカットするものが多い。しかし、ストレートだと下手をすると一行がそのまま残ってしまう心配もある。そこでクロスカットという刻み海苔のようにカットする機種に絞って探してみた。その昔、TV CMで明光商会の♪MS シュレッダというのがあり、結構耳に残っている。当時シュレッダのシェアは明光商会がダントツと聞いたような気がするが、最近は色々なメーカからでている。

結局ヨドバシで、フェローズという会社のパーソナルシュレッダP50CM(6,980円)を購入した。クロスカットで3.9mm×22mmという小さな紙片に刻んでくれる。他の家庭用の機種は4mm×50mm程度と結構長いのだ。業務用だともっと細く短く刻む機種もあるけど、20万円以上する。A4用紙5枚をまとめて裁断できるし、紙が詰まったときの逆回転スイッチもある。ゴミ箱の容量も結構あるので家庭用としては充分だ。

早速パソコンデスクの下に置いて使い始めた。名簿の試し印刷の紙やダイレクトメールなどはすぐにシュレッダ行きだ。少しうるさいがそんなに頻繁に使うモノでもないのでいいかなと思っている。ただ、この機種のゴミ箱は裁断した紙が見える構造なので、リビングに置いておくのはちょっと考えものかも。ゴミ箱を覆ってしまうカバーでも作ろうかな。でも、シュレッダに紙が吸い込まれて裁断されて落ちてくる様子が見えるので、子供達が面白がってダイレクトメールが届くのを楽しみにしている(^_^) できの悪いテストの隠滅に使われるのではないかと、少し心配になってきた。

まだ使い始めたばかりだが、クレジットカードや銀行の明細などを簡単に裁断処理できるので、安心してゴミを出すことができるようになった。これからしばらく(紙が無くなる時代がくるまで)、家庭用シュレッダは一家に1台の必需品かもしれません。

今回はデジカメ購入を巡る物欲大魔王と節約主婦の攻防を書くつもりでしたが、現在のところ節約主婦の「無いモノは無い」作戦で膠着状態。次回はシュレッダを購入して再び物欲を刺激された大魔王の反撃ぶりをリポートする予定。

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