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ロンドン3日目 ロンドン塔、他

日は日曜日だ。相変わらず朝早く目が覚めてしまい、早くから出掛けることにした。まずはセントポール寺院を目指す。ここなら朝早くからでもオープンしているだろうとの読みだ。今朝はホテル近くの駅 West Brompton(下左の写真) から地下鉄に乗る。地下鉄といってもこの駅では地上にでている。ガイドブックには週末は閉鎖されるとか書いてあったがそんなことない。また旅行代理店の現地係の人も休日でも開いていると言っていた。ガイドブック情報は古い可能性もあり。ちなみに、この駅から市街とは逆方向の南に向かうと、終点はテニスで有名なウィンブルドン駅だ。

下右の写真は地下鉄を乗り換えた Notting Hill Gate駅に電車が入って来る様子。日曜日の朝早いのでホームには誰もいない。こんな早くから観光に出掛ける物好きもいないよね。

West Brompton駅 Notting Hill Gate駅

ンドン市街を横断する地下鉄セントラルラインのSt. Paul's駅で降りるが、セントポール寺院の前にミレニアムブリッジに寄ってみる。この橋は開通当初、揺れが激しいので一時通行止めになったので有名だ。改修工事のおかげで今は揺れていなかった。橋のこちら側がセントポール寺院、向側には発電所跡の建物をそのまま利用したテートモダン美術館がある。途中まで渡って振り返るとセントポールのドームが正面に見えて、何とも絵になる。今朝は冷え込んだのでテムズ川からは朝靄が発生し、少し霞んでいる。

下の橋の写真に誰も写っていないのは画像処理で消したわけではありません。朝早かったため、誰も渡っていなかったのです。他の観光客が写らないように写真を撮りたいかたは早朝が穴場です(^_^)

セントポール寺院は故ダイアナ元妃の結婚式が行われたところです。行ってみたところ、何と日曜日は観光客向けの入場は休みでした。教会だから仕方ないですね。信者の方が祈りを捧げていました。ちょっと入ってみたのですが、内部から見上げるドームや壁のフレスコ画?など見事です。

内部は写真撮影禁止でしたので写真はありません。ドームは高さが130メートルくらいあり途中まで上れるらしいので、また日を改めて訪問することにし、寺院横にあるバス停からロンドン塔行きのバスを待ちます。日曜なのでバスの本数も少ないようで、結構待ちました。違う方面のバスは結構くるんだな、これが。バス停の前には観光案内所があり、日本人の女の子がでっかい荷物を背負って開くのを待っていた。こうやって世界を巡っている若い子がまだいるのね。

ミレニアムブリッジから観るセントポール寺院 ロンドン塔方面へのバスを待つ

っときたバスに乗ってロンドン塔に向かう。着いたのが早く、ロンドン塔がオープンする10:00まで時間があったのでテムズ川にかかるタワーブリッジまで歩いてみました。今朝のタワーブリッジは霧の中にぼんやりと浮かび上がっています。「霧のロンドン」の雰囲気一杯で嬉しいです。テムズ川縁は遊歩道になっていてお土産屋やコーヒーショップが並んでます。

タワーブリッジは2本のタワーが特徴的ですが、橋が真ん中で開く跳ね橋であることも大きな特徴です。橋の中を見られるツアーもあるようですが、今回はパス。とりあえず橋の途中まで渡り、記念撮影などをして戻ってきました。

霧に包まれるタワーブリッジ タワーブリッジの跳ね橋部分

らぬ間にロンドン塔のチケット売り場には長い列ができています。列に15分ほど並んだのですが、なんとロンドンパスの人はチケットの引き替えは不要で、直接入り口ゲートに行けばいいとのこと。15分ロスってしまった。ロンドンパスはこんな面でも便利なことがわかった。

入場時に金属探知器でバッグ類が検査されます。バッキンガム宮殿は空港にあるようなX線による検査と人が金属探知器のゲートをくぐる検査でしたが、ここはバッグだけ。首からCDプレヤーをぶら下げるタイプの音声案内の機械も貸してくれますが、日本語版は用意されていません。黒にエリザベスの頭文字を赤で刺繍した制服の「塔の護衛官ヨーマン・ウォーダー」の案内ツアーもあります。王家の持ち物なのでバッキンガムと同じ赤い制服の近衛兵も門を守っています。近衛兵が定年になるとヨーマン・ウォーダーになるようです。

11世紀にウィリアム1世が要塞として築いたのははじまりだそうで、その後何度も拡張され一時は王室の居城としても利用されたようです。でも、牢獄として利用されていた時期が長く処刑場もあります。

まずは城壁にあるBloody tower、Lanthom Towerに入ります。12,3世紀に作られた壁の後が残っていたりして歴史を感じさせます。ここで多くの策略や陰謀、戦いがあったのだろう。次にホワイトタワーとよばれる中心にある塔に入ります。ここの中は歴史展示館になっていて、王が使った甲冑や武器などの歴史が展示されている。火薬庫あとなども再現されていた。この火薬に火がついたらひとたまりもないぞ。

白くないがホワイトタワー 庭のカラス

ロンドン塔の守り神はカラスです。庭で羽を切られて飛べなくなったカラスが放し飼いにされています。日本のカラスと同じだと思うが、ここに住んでいると思うと高貴な動物に見えるのだ。

ジュエル・タワーは、王室の財宝の一部が展示されている。見学する人の長い列ができているが建物のなかでは展示されている王冠などにまつわる王室のビデオが流されていて飽きさせないようになっている。しかし本命の世界最大の530カラットのダイヤや多くの王冠などを見るところは動く歩道になっていて立ち止まってゆっくりみることができないのだ。どれもすばらしいのだが、凄すぎて本物に見えないところが庶民の悲しさ。警備員も一人しかいないし、本当に本物なの?

昨日に続き、英国王室の金持ぶりにビックリ。

ンドン塔の近くのタワーゲートウェイ(Tower Geteway)からドックランズ・ライト・レイルウェイ(Docklands light Railwal)という新交通システムに乗れば15分でグリニッジに着ける。あのグリニッジ天文台のグリニッジだ。ここの駅のお菓子スタンドが素晴らしい品揃えだった。イギリス人はチョコレート・バーが大好きのようで地下鉄の駅には自動販売機もある。目を離したスキに旦那が買っていた。

しかし、このドックラインズがくせ者だった。なんと途中の乗換駅から先、グリニッジ方面行きの電車が保守のために運休なのだ。不穏な張り紙と電光掲示板での表示で、英語に不自由な我々にもどうやら今日は電車が止まるらしいと解釈した。それじゃどうやってグリニッジまで行くのかがわからないと困ってしまった。途中からバスでの振り替え輸送になるようなメッセージが流れるが、大いに不安。しかし、明らかに観光客とわかる面々がやって来て、まもなくホームに入った電車の車掌に何か聞いていた。「グリニッジ」という単語が聞き取れたのでこの人たちについて電車に乗って行くことにした。

駅を二つほど通過すると車掌がグリニッジへ行く人は次で降りろという。さっきの観光客に付いて降りて駅の前の案内人の誘導でバスに乗る。このバスでグリニッジまで行けるのだと安心したら大違い。大きなクリケット場の横で終点だ。仕方ないからさっきの人について歩いたらアラ不思議なことに、テムズ川を渡る徒歩専用トンネルの前に辿り着いた。このトンネルはなんと1902年製で100年前のモノ。さすが19世紀半ばに地下鉄を作った国はトンネル工事が得意なのだ。ちゃんとエレベータも設置されていて思いがけなく面白い体験でした。

グリニッジ徒歩トンネルの中 グリニッジ徒歩トンネルの入り口

トンネルを出ると直ぐに観光地が開け、土産物屋やレストランがにぎやかだ、帰りに乗る予定のテムズ川クルーズの乗船場もあります。乗車場の脇に係留(水にはつかっていません)されたカティサーク号Cutty Sarkに乗ってみる。ロンドンパスで入れた。150年前にこの船で中国やインドに行って貿易をしていたのだ。『東インド会社』という言葉を思い出す。ついでにスコッチ・ウィスキーも思い出した。

お昼時だったので、中華の店でラーメンを食べる。見た目はまともそうなラーメンだったが、麺は茹ですぎで伸びていた。変わったところは厚揚げが入っていたことかな。スープの味はまぁ良かった。

乾ドックのカティサーク号 厚揚げ、クワイ入りラーメン

文台は数百メートルほどの商店街を抜けたグリニッジパークの小高い丘の上にある。そこに経度0度の子午線があるのだ。グリニッジとはGreen Witch(緑の魔女)かと思っていたら 't' が抜けた Green Wich だった。しかし、中世の頃はこのあたりはシティから見ると未開の森深く、魔女が毒薬用のキノコなんか探していた雰囲気だ(本当か?)。公園に落ちていたドングリが日本では見ない大型であった。

観光客も多いが地元の人々もくつろぐグリニッジ公園の芝生で食後の昼寝をしてから天文台に向かう。子午線で記念撮影をする人で混んでいた、西洋人が多いが東洋系もチラホラ。世界中から観光客がいる中、GPSで緯度を確認する西洋のおじさん(勝手にドイツ人と断定)がいた。天文台の中は古い時計や天体観測や歴史が展示されている。普段は入場料を取るが今年は女王即位50年の記念で無料だった。日本ではあまり見たことのない歴史的な機械が多くて興味深い。おみやげ屋さんも天文関係の物が多くてお勧めだ。

グリニッジはアンティークマーケットでも有名だ。日曜日は各種の店(服、レコード、アクセサリ、本、家具、電気製品、床屋)何でもありですね。見てるだけで楽しい。ここで友人の結婚祝いに船舶用品の店で「ロープ結びの額装」を購入した。

グリニッジ・パーク 旧王立天文台 子午線で記念撮影

着き場からテムズ川クルーズでシティに戻ろうとするが大変な事がおきたのだ。既に船着き場には長い列ができていて、チケット売り場には SOLD OUT の札がかかり、窓口は閉まっていて係の人もいない。今日の便のチケットは売り切れ。グリニッジに着いたら何はともあれクルーズの予約をしておく必要があったのだ。今日はドックランズ・ライト・レイルウェイも運休しているので、船以外の帰り方がわからない。

大いに焦りながらもロンドンパスを持っているのだから何とかなるだろうと、取り敢えず桟橋の長い列に並んだ。他の人たちはみんなチケットを持っているので、益々焦る。並んでいる間に列の人数を数えながらおじさんがやってきた。このパスで乗れるか? と訊ねたら、今日は混んでいるからなあとか言いつつ、いいよ、というようなこと(^_^)を言われた。乗船時のチケットチェックでさっきOKと言ってくれたおじさんがいなかったら困るなと思っていたが、乗船時にはチケットのチェックもなく簡単に乗れた。

船は下の写真のように2階建てで、2階は景色がよい。テムズ川は案外汚い川だと認識しつつ、古い建物の間に近代的なビルディングが並ぶロンドンの町並みを楽しむ。今朝渡ったタワーブリッジやミレニアムブリッジなど沢山の橋をくぐり50分程度のクルーズでした。

グリニッジの船着き場 既に長い列

ロンドンブリッジ ビッグベン

今日は計画が少し変わったが面白い体験ができたのでよしとしよう。

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