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周庄で船に乗る

周庄(Zhou Zhuang)は明・清時代の面影が残る水郷の街ということを聞きかじったので日曜日に出かけてみた。車で上海から西に2時間、蘇州からだと南東に1時間半くらいのところにある。週末は蘇州滞在だったので蘇州からだ。現地に長期出張している同僚も行ったことがないというので、中国人の同僚を含めて4人ででかけた。男ばかりでなんとなく淋しく哀しい(^_^)

蘇州からはタクシーをチャーターした。はじめはチャーターするつもりは無かったが、途中で運転手が、周庄で帰りのタクシーを捕まえるのは大変だから500元(7,000円弱)でチャーターにしないか持ちかけてきた。もちろん中国語なので一緒にでかけた現地の同僚を介しての交渉だ。同僚は日本語が殆ど話せないので、お互いに片言の英語で話した内容を中国語で伝える。メーター料金が判らず妥当か判断できないので現地に着いたときのメータ料金と街の様子(タクシーが捕まえられそうか?)をみて決めることにした。結局、メータで200元くらいかかったので高速代も含めて500元でチャーターとなった。

蘇州から周庄への道路は工事中のところが多く土埃があがっている。工事の人がポツポツといて土を均したりしているが、効率がよい作業とは思えない。ところどころ産業開発地域があり、多くの工場が建っている。休日なので人影は殆ど見かけない。

途中、高速道路のゲート近くで運転手と現地同僚は検問に引っかかる。中国人が州を跨いで移動するときにはチェックが入ることがあるようだ。ちなみに帰りにはチェックは無かった。周庄に近づくと次第に道路が綺麗に整備されてくる。

周庄大橋から云海塔を望む 輪タクも多い
周庄大橋から云海塔を望む 輪タクも多い

周庄は、一つの街がそのままアミューズメントパークのようになっていて、チケット(60元だったかな)を買って街に入る。駐車場近くにあるチケット売り場から、街の入口までが遠い。輪タクの客引きが多かったのも頷ける。こんなに遠いなら乗った方がよかったかも。

チケット売り場の近くからずっとお姉ちゃんが付いてきて勝手に案内をはじめる。同僚に聞くと、どこかのレストランの小姐で、街中を案内後に自分のレストランに案内するそうだ。まあ、いいかと付いて来るに任せる。

周庄の街の門(新牌楼)、ここで入口まで半分くらい ずっと先に見えるのが入場門(古牌楼)
周庄の街の門(新牌楼)、ここで入口まで半分くらい ずっと先に見えるのが入場門(古牌楼)

入場門までの道の両側にはお土産屋や食べ物屋が並んでいる。周庄名物の万三蹄(豚の角煮のような味)を売る店も多い。

しかし街の入口までが遠い。強い日差しの中、日陰もないので日よけと暑さ対策に麦わら帽子を買う。結構効果があったが、後で写真を見たら情けなかった(T_T)

周庄名物の万三蹄を売る店 ようやく入場門(古牌楼)
周庄名物の万三蹄を売る店も多い ようやく入場門(古牌楼)

帰国後、ネットを見ていたら街の中で博物館や屋敷跡などに入らなければ、とくに入場チケットは買わなくても済むとの情報を見かけた。しかし、このゲートではみんなチケットを見せていたように思う。

のんびり散歩するのによい雰囲気だが暑い 全日空のTV-CMに出ていた風景?
のんびり散歩するのによい雰囲気だが暑い 全日空のTV-CMに出ていた風景?

博物館だったかな? 2階から水路を望む
博物館だったかな? 2階から水路を望む

縦横に張り巡らされた水路に小さい橋と、狭い路地が昔の雰囲気のまま残り、人々もそのまま生活している。でも、いかにも観光地といった感じだ。博物館や昔の富豪の屋敷など幾つかの建物の中を見学できる。いずれも間口は狭いが奥は何層にもなっていて、奥行きが広い。幾つも入ったのと、どれも似たような作りなので何処が何だったのかはっきりしない

狭い路地にお土産屋が並ぶ風景は、江ノ島などのお土産屋に近いモノがある。もっと狭く雑多な感じだが。

お土産屋の並ぶ路地は混雑 路地裏を歩く
お土産屋の並ぶ路地は混雑 路地裏を歩く

途中、強烈な匂いの揚げ豆腐を作っている店があり、その周辺の露地は匂いがきつい。くさやと同じような強烈な臭いだ。同僚は好きだといっているが、ちょっと食べられそうにない。

全福大橋は通行止めだった 全福寺
全福大橋は通行止めだった 全福寺

ぐるぐると巡って2時間くらい、暑いのと疲れたので案内してくれたお姉ちゃんの店に入る。2階の個室から運河が見える。冷房が効いていてよかった。冷房の無い店も多い。ビールを飲んでコースを頼む。食堂は沢山あるのでこうやって客を捕まえないと商売も大変なんだろうな。食事中、歌を唄うというおばあちゃんがやってきた。10元で3曲、珍しいので頼むことにする。そんなに上手いという訳ではなかったが面白いのでよかった。

食後もお寺やお土産屋を巡る。これはというお土産モノはない。結構な人手で狭い路地はところどころ渋滞している。中国人の団体客が結構来ている。日本人は1組のグループとすれ違っただけ、といっても日本語が聞こえたから分かっただけで、気付かないですれ違っているかも。あと、意外と白人が多い。

どこだか真っ暗な通路を歩く お寺(澄虚道院だったか?)
どこだか真っ暗な通路を歩く お寺(澄虚道院だったか?)

最後に運河を巡る手こぎ船に乗る。1艘8人乗り80元だが、同僚が家族連れの4人と交渉し相乗りすることにした。一人10元ですむ。船頭はおばちゃんだったが、狭い運河を上手く操船する。ただ、艪で漕ぐ船なので左右に結構揺れる。二日酔いでは乗れない。

水路で洗濯をしている人を見かけた。人々が本当にここで生活していることを認識する。しかし、水は綺麗とは言えず、大丈夫か?という感じだ。

観光用の手こぎ船 双橋(アーチの右側にもう一つの橋がある)
観光用の手こぎ船 双橋(アーチの右側にもう一つの橋がある)

手こぎ船で橋をくぐる 柳の水路をゆったりと
手こぎ船で橋をくぐる 柳の水路をゆったりと

観光地図を改めて眺めてみると行かなかったところも結構ある。しかし暑いの中、よく歩き回った。ペットボトルは手放せなかった。観光地化されてはいるが、建物や橋は昔ながらのものが残り、町並みと雰囲気はよかった。もう少し涼しい季節の平日に訪れればさらによいかも。

よく歩いたもんだ
よく歩いたもんだ

チケット(右半分は絵はがきになっている)
チケット(右半分は絵はがきになっている)

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© from Metal Woods, Aug. 2004