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磁浮列車に乗る

磁気浮上のリニアモーターカーが営業運転をしていることは、現地に着くまで知らなかった。上海磁浮列車といい、浦東国際空港と上海市街地の約30キロを結んでいるらしい。せっかくの機会なので帰りに乗ってみることにした。上海で地下鉄に乗ったら宣伝看板がでていて、地下鉄の龍陽路駅(実際は略字)から繋がっているらしい。念のためホテルをチェックアウトする時にフロントで確認し、駅名を現地の漢字でメモしてもらう。

タクシーの運転手にホテルで書いて貰ったメモを見せると、運転手は駅までのタクシー代40元とリニア代50元で90元かかるが、タクシーで空港までなら100元(約1,350円)だから、タクシーで空港まで行った方が楽だということを書いてくる。でも、磁浮列車に乗りたいことを訴えた結果、無事に龍陽路駅まで到着した。中国語は全く話せないが筆談でなんとか通じるもんだ。結局、ホテルからのタクシー代は33元で済んだ。

地下鉄で龍陽路駅まで行けば3元程度だと思うが、滞在したホテルが地下鉄駅から離れていたので、重いスーツケースを考えるとタクシーだ。

上海磁浮列車 龍陽路駅
上海磁浮列車 龍陽路駅の磁浮列車ホーム

帰国後に調べてみると上海磁浮列車は2003年1月から一般乗客向けの試乗運転が開始され、その後2004年1月から営業運転になったようだ。まだ8ヶ月。当初、普通席150元、グリーン席300元とかなり高めの料金だったが乗客が伸びず、今は普通席50元、グリーン席100元とリーズナブル。さらに当日の航空券を持っていると20%引きの40元で乗れた。ズルができないように航空券にはハンコを押される。

さすがに龍陽路駅は新しくてきれいだ。モノレールの駅のように駅舎は高い場所にあるが、タクシーを降りたところからエスカレータがあってスーツケースを引きずっていても大丈夫。チケット購入後、荷物のX線チェック、自動改札を抜けるとホームに上るエスカレータがある。

車内の様子 磁浮列車のレール
普通席車内の様子 磁浮列車のレール

空港から到着したリニアには結構人が乗っていたが、空港に向かうリニアはガラガラで、一つの車両に3〜4人だった。車内は綺麗で、成田エクスプレスのように乗車口近くに荷物置き場がある。でも空いていたのと、手元から荷物を離すのが心配でシートまで運んだ。シートは普通席は3人がけが2列なので1列6人、グリーン席は片側2人でかなりゆったりです。

出発時刻の12:00丁度、ふわっと浮く感じがしたかと思うと、音もなく滑り出した。日本のリニアは始めはタイヤ走行し、速度があがると磁気浮上するようだが、上海磁浮列車は浮いてから走るそうだ(帰国後に知った)。

最高速度431Km/h
最高速度431Km/h

速度が上がるにしたがって結構横揺れがでてきたが想像していた程は悪くない。速いのだろうが、線路の近くに建物などがないのでそれほど高速な感覚はない。ただ、列車がすれ違う時は本当に一瞬で迫力があった。窓ガラス越しに風圧を感じた。12:03過ぎに最高速度430キロに達し、20〜30秒程度続いたかな。すぐに減速が始まり、12:07には空港に到着した。走行時間は正味7分。遊園地のアトラクションのようでもある。

チケット(表) チケット(裏)
チケット(表) チケット(裏)

距離が短いし、上海市内の中心部に乗り入れていないので実用という面ではイマイチかなとも思う。待ち時間を考慮すると時間的にはタクシーと大差ないし、料金的にもタクシーとそれほど違わない。荷物があると結局はタクシーに乗り継がないと大変だし。しかし、面白い体験ができてよかった。JR東海のリニア実験線の体験試乗会には何度も応募しているが当たったことがなかったので、、、

それにしても日本のリニアはなかなか進展しないな。

以下、携帯電話のカメラで撮影した磁浮列車がホームに入ってくるところの動画です。一応、駅のアナウンスの音声付きですが聞き取れません。QuickTime Playerで再生できました。96×80ピクセル、7.5FPS、15秒間の動画です。

磁浮列車の動画
磁浮列車がホームに入る様子の動画
(amcフォーマット 58Kbytes)
QuickTime Playerで再生できました。

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© from Metal Woods, Aug. 2004