シロネズミの碑  吉祥寺:東京都文京区本駒込3−19−7

慰霊の対象:シロネズミ/創設業種:医学




小さなシロネズミの碑である。癌の研究で世界的権威であった吉田富三氏の墓の右横にすえられている。



碑文は縦書きで自筆の文をそのまま彫ってあるようだ。内容は下記のとおり。

シロネズミの碑

アゾ色素肝癌、吉田肉腫、腹水肝癌などの研
究に手をかけてその命を絶ちたるシロネズミ
の数知れず、不有会員はみな心の奥にシロネ
ズミのあの赤い眼の色を抱く。モルモット、
ウサギ、ハツカネズミそのほか鳥の類まで手に
かけたる命への思いは同じ、ふと現れてま
た消え行きたるこれら物言わぬ生類の幻の命
も命に変わりあるべしとは思へず、あはれ生ある
者の命よと念じて此碑を建つ
   昭和四十八年秋  不有會 代表
             古希 吉田富三 識す

撮影日:2003/1/6