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サスペンススペシャル
刑事たちの夏
自殺か他殺か、この事件、一人じゃ危ないよ! |
作品データ(ドラマ全文検索)
単発、YTV 1999/04/01 木曜21:00〜22:54放送
制作・著作・YTV 制作協力・松竹
演出・鶴橋康夫
プロデューサー・田中浩三、佐々木淳一
原作・久間十義「刑事たちの夏」より
脚本・吉田剛 音楽・仙石幸太郎
エンディング曲・ZARD「フォトグラフ」
出演
役所広司
大竹しのぶ、真田広之(特別出演)
山本未来、古尾谷雅人、黒田福美、阿藤海、新山千春
塩見三省、本田博太郎、金田龍之介、田山涼成、芦川よしみ
中原丈雄、米山善吉、四方堂亘、遠藤征慈、ダニー石尾、藤田宗久
本城丸裕、伊藤昌一、香坂真弓、濱近高徳、元井須美子、緒方美穂、筒井万央
安尾正人、間宮ひろ、大橋寛展、近岡俊太、入江泰、中井邦彦
山伏雅文、長田りえ、若宮未来、福栄みか、庄美穂子、小林真理子、柴田卓也
テレビドラマデータベース1999年ドラマベストテン(単発部門・第1位) |
2000年1月投票実施のベストテンでのみなさまのコメントより
(『刑事たちの夏』をベストテンに選択しなかった方のコメントも含まれています)
- つまらない映画を上映するよりこのドラマを映画館でかけた方が、しっかり商売になると思う。題材、脚本、役者、演出三拍子も四拍子もそろっている。「永遠の仔」に期待大。(四谷さん)
- 全体に流れる緊迫した雰囲気がたまらなかった。ドラマを観た後、原作を読んでみたけれど、長編故ストーリーや人物を削ってはいるものの)原作の持つ雰囲気は充分出ていたと思う。興味深かったのは、古尾谷雅人演じる刑事の役が原作とは全く違った役柄になっていたが、ドラマの方がかっこよかったこと。(よんこさん)
- ラストシーンの大竹しのぶさんのセリフ、「私はあなたです」がとても印象的。CMの存在がこれほどもどかしく思った作品はありませんでした。(りくさん)
- 鶴橋演出は魔物でございますね。一度味わったらやめられない。でも、その分まずかったときの失望感は、筆舌に尽くせない。もちろん、この作品は大変美味でございました。久々に。(キクチサヨコAさん)
- 『刑事たちの夏』は鶴橋康夫が連ドラ『寝たふりしてる男たち』あたり以降、ずっと狙っていてなかなか極められなかった路線でしょうね。ようやく熟成したって感じです。(ページ作者)
- 「金融腐蝕列島・呪縛」を見た直後に再放送で見たので役所浩司さんの印象がダブってしまっています。周囲の女性キャラが役所さん扮する刑事を心から愛しているのがうらやましくもありました。本格的なハードボイルドを見せてもらいました。ありがとうございます。って感じでした。(みむめもさん)
- 映像の美しさのみならず、ストーリーの重厚さ、役者達の演技力など見応えがありました。(ももこさん)
- 汚職事件を追求する刑事の生きざまを描く社会派のストーリーと、光を駆使した映像美がシンクロした鶴橋ワールドならではの魅力炸裂。ストーリーのわかりやすさを犠牲にしためくるめく展開が、かえって物語のテンションを高めているのはさすがだと思いました。(ATCQさん)
- 役所広司、去年も映画にドラマに大活躍でした。(ごいちさん)
- 鶴橋節復活!!テンポのいい厚い演出。冴えた照明。文句なしの1位です。次回作もすごく楽しみです。(kozoさん)
1999年6〜7月投票実施のベスト5でのみなさまのコメントより
(『刑事たちの夏』をベスト5に選択しなかった方のコメントも含まれています)
- 連ドラ以外については考えると大変そうなのでいつも除外することにしてるのですが(実のところ今回は投票したいと思えるの連ドラが「ラビリンス」くらいしかなかったので、入れようかとも思ったのですが)、単発「刑事たちの夏」は本来1位かもしれません。(恵(ケイ)さん)
- なかなかこういう緊迫感を感じられるドラマには巡り合えないです。ラストは、彼らの死が決して無駄ではなかったんだということがひしひしと感じられて、涙が出ました。鶴橋康夫氏は要注意…じゃなくて要注目人物だと、今さらながら知りました。(よんこさん)
- 前回の投票で、単発作品ベスト1に選ばれた作品なので、敢えてその感想を繰り返すつもりはない。今後、この作品のような視聴者に媚びないつくりの作品が増えてくれば、テレビドラマの状況も変わっていくのでは……という希望を持たせてくれた(ちょっと偉そうですな、わたし)。なにはともあれ、鶴橋康夫が、久々に傑作をモノにしたという事実。これを喜ばずにいられない。(キクチサヨコAさん)
- 鶴橋ワールド全開の素晴らしい作品でした。最近、鶴橋さんと対談する機会も多い野沢さんと是非、再びコンビを組んでいただきたいです。特に、連ドラをやって欲しいです。(ももこさん)
- 前クールは「刑事たちの夏」を一足早く投票する反則技を使ってしまい、ごめんなさい。投票済みなのでやっぱり除外させていただきました。今クール、一位を除いてこんなに不作だと判っていれば待っていられたのに…。ちょっと後悔しています。(ATCQさん)
1999年4月放送直後のみなさまの掲示板コメントより
- おもしろかったです。役所広司さん 大竹しのぶさんをはじめ上手い役者が集まってしっかりしたものを創っているとこれだけおもしろい見応えのあるものが出来るのだと思いました。単なる汚職事件というだけでなく、18年ぶりに会った刑事である松浦と検事である古沢との友愛が底に流れていて、松浦が巨悪をあばくために自分の命を賭けて彼女に自分の代わりなってもらう 刑事物なのに殺伐というだけでなく人間関係の機微も感じさせられる。上手いですね。最後のシーンすごく好きです。演出もカメラもよかったと思いました。(なっちゃんさん)
- 刑事たちの夏、面白かった。やはりドラマは役者が上手いと良いものになりますね。塩見省三さん、相変わらずいいなぁ。主役二人は、実力ある死ね。悲しいのは、この内容なら映画にしてほしいね。テレビドラマのプロデューサーの方が、映画界の馬鹿プロデューサー達より遙かにいい感覚を持ってるよ。真田さんも適役だった。悪役似合うのは良いことです。(四谷さん)
- 偶然チャンネルが「刑事たちの夏」だった。最初から最後まで本当に引き付けられたドラマだった。脚本はもちろんの事、やっぱ俳優さん達の演技力がすさまじくよくって感動した。ここ何年間のなかでだんとつに良いドラマだった。ふと最近のドラマと比べてしまった・・・。「やっぱ、ドラマはこうでなきゃ!」と思った。(わっくさん)
- うっかりして見そこなうところで、気がついた時には既に15分たってしまっていました…途中から慌ててビデオを回したんですけど、ちゃんと撮りたいので早く再放送をやって欲しいです。多分、この手の2時間ものってビデオ発売されないと思うので・・・。出来は、「愛の世界」「雀色時」を彷彿とさせる素晴らしさでした。実を言うと、ここ数年、残念ながら鶴橋さんの作品はかつてのパワーを失っていたように思っていたのですが、昨年の「楽園への橋」から、復活の兆を感じました。やはり、鶴橋・役所・大竹のトリオは完全無欠なのかもしれません。ただ、TVぴあの予告を読んだら「読売テレビの名物監督鶴橋康夫」というキャッチフレーズになっていて「名物監督」というのがちょっと・・・。「名匠」「看板」「鬼才」「大御所」などなど、もっと他に言い方があると思うんですけど(笑)(ももこさん)
- これを見なかった人、多いのかな。なんてもったいない。私が見た範囲ですが、最近の民放のSPドラマの中では出色の出来だとおもいます。心揺さぶるカメラワークと場面転換には文字通り目が釘付け。
原作を読んでいない私は事態がめくるめく速さで深刻になってゆくのを手をもみしぼるようにして見ていました。主人公はついに自分の身を賭してまで正義を貫き、その遺志を旧友が受け継ぎ実現させてゆく。
そのくだりをべったりとお安いクライマックスにごまかさないあたりに作り手自身の義憤を感じることができました。いよいよ鶴橋復活でしょうか?(ATCQさん)
- イヤー、『刑事たちの夏』むっちゃくちゃスペシャルベリーナイスでございましたなぁ。この作品、情報が入った2月くらいから、まだかまだかと待ちわびていたので、今ビデオで観終わって、感無量……胸一杯でございます。わたしは原作も読んでいましたが、その傑作的な原作を壊すことなくかつオリジナルな設定も加えてあり、奇跡的な仕上がりになっていたといえます。
ここで、あまり語られることはありませんが、吉田剛さんの脚本も断然評価すべきです。吉田さんは、松竹出身(つまり山田太一や田向正健の後輩)の大実力派。鶴橋さんとは初コンビなのかな? 今後も鶴橋さんと組んでいただきたいお一人ですね!(時代劇の方ももちろん期待してますが)
実はわたしももこサマのおっしゃるとおり、ここ数年の鶴橋作品はちょっとどうかなぁと思っていたので、うれしかったっすよ、今回の作品は。鶴橋康夫復活!(……って、勝手に死んでたことにしてるし……)(キクチサヨコAさん)
- やはり見ていた方いらっしゃいましたね。「ケイゾク」などが終わってさびしい思いもし、山田太一の「春の惑星」も見られなかったんですが、これはばっちり見ました。冒頭の真田と役所の、どうやって撮ってるのかわからないような車の中のシーンからはじまってうわーっと喜んだのは僕だけではないはず。空間的に圧倒されたのは警察の署内を歩く男達のはちきれんばかりの量。テレビで群像シーンを(例えばパーティーのような)こんなに厚みあるように撮れたのは快挙。大竹しのぶもいいですね。役所公司をたしなめる「・・・のほうがいいよ」「いつも100メートルランナーだね。君は」の感じもいい。新山千春がまったくかわいい。丸顔好みの自分ばかりでなくとも彼女のかわいさには参った男も多いでしょう。警察の署内なので真っ直ぐな正義感ばかりでは何も生み出せないとする、同僚の古尾谷雅人、そして上司。このあたりの含みある演技も良し。あと尋問が終わって大竹しのぶが役所公司を明け方でしょうか迎えにいく、あの坂道(のようなところ)のシーンがなぜか美しい。久間十義の原作は読んでみようかなあという気になりました。この作家ちょっと変わってるらしいけど。ATCQさんなどがなにか書いてくれないかなあと待っていました。でもおっしゃるように最近では出色のできでしたねえ。(oriutsuさん)
- まぁ♪ やはり同じ事を想っていた人は結構いたのですね。連ドラの不作はまだしも、得意なはずの2時間物でも(一昨年「院内感染」、昨年は「熱い絹」)「うーん・・・」とファンでも首をひねりたくなるような作品が続いていました。(ファンだからこそ、残念に想うのかも)ところが、昨年の「楽園への橋」での映像美復活を見て、「おおーっ!」と。そして、今回の「刑事たちの夏」で、映像美はもちろん、まさにナイフのような鋭さと重厚な展開に、圧倒されてしまいました。キクチさんの言う通り、脚本もよかったと思います。でも、視聴率的には11.?%。「おじゃマンボウ」のドラマ視聴率ランキングでは、かろうじて10位に入っていましたが、作品の出来に比べて、思いの他、低い数字にがっかりです。おそらく、ドラマ好きの票が裏の「24時間だけの嘘」と割れてしまったからでしょう。ひょっとしたら、視聴率計が設置されている家庭では、ATCQさんのように(笑)「鶴橋作品はビデオ保存」「裏はリアルタイム」、と分けていたのかもしれません。(噂によると、ビデオだと視聴率にカウントされないらしいです。)あとは、ぜひ、芸術祭に出品してもらって、賞をとって欲しいものです。そうでないと「鶴橋では視聴率が撮れない」という理由で、出番が減ってしまうかもしれません。(ももこさん)
- 皆さんおっしゃるように、鶴橋復活!!を思わせる出来だったと思います。鶴橋ならではの、重厚な演出。本当に最初から最後まで、目が釘付けでした。上司役の塩見省三がなかなかいいと思ったりしています。次回作も期待していますよ。鶴橋さん!!(kozoさん)
- 社会派鶴橋の面目躍如という感じでした。
孤立無援になろうと愛するものを奪われようと正義を貫こうとする主人公の最後の選択は、自分が殺されることで巨悪を告発すること。その壮絶な生きざまをお得意の映像美の中に描いてくれたことが嬉しい。大竹しのぶのモノローグの最後のひとこと「今、私はあなたです」に一気に感慨が込み上げてきてむせるように泣いてしまった・・・。
視聴率至上主義が問われるTVドラマですが、こういう作品に出会える以上見続けなければいけませんね。(ATCQさん)
- 真田さん系情報でおいしい役と聞いてましたが、な・・・なるほどおいしい役かも。地でやってんのかしら・・・。なんにせよ、うれしいことです。役所さんとか佐藤さんとか、よく共演してるなぁ。ストーリーについてはあまり見てなかったりして・・・すいません。
だって暗そうなんだもん〜。ちょっと「踊る〜」に似てますね。(はるさん)
- たった今「刑事たちの夏」を見終わったのでそれをNo.1に入れたいくらい。よかったです。山本未来さん、ほんといい女優さんになりましたね。あと、係長役の「塩見三省」さん(なんて読むんでしょうか)初めて意識して見た気がしますが、いいですね。
ラストが淡々としてただけに、なおさらぐっと来ました。(邦画にありがちな「涙で引っ張る」ってのでなくて良かった。)
普段あまり2時間ドラマ見ないもので、たとえばつまんない映画見ちゃった時に「こんなの2時間ドラマで十分じゃん」っていう評価の仕方をしていたのですが2時間ドラマに対して失礼でしたね。(でも、2時間ドラマが外れた時ってものすごく時間を無駄にした気がしてかなり悔しいのはなぜかしら?)
それにしても、なぜみんなすぐに凶器を抜きに行くんでしょう?真山さんもそうだった。(あー、指紋が〜。あー、血が出ちゃうよ〜。あー、人が来るよ〜。と、はらはらします。いつも)(藍子さん)
- 随分遅れましたが、本当に上質のドラマでした。ドラマ好きでありながら、なんでテレビドラマなんだろうって思ってしまった。CMが入るのが本当にもったいなかったです。一瞬たりとも目が離せない展開。
「私はあなたです」のセリフは重いものでした。こっちをライブで見てしまったんですよ。あー、再放送を待たなくちゃ。絶対保存版です。(りくさん)
- ダントツで「刑事たちの夏」・・・すべてにおいてよかったです。(なっちゃんさん)
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