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テレビドラマ人名録


テレビドラマ人名録(脚本家)
寺田敏雄氏

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2000/03/13作成

ふりがな てらだ・としお
本名 同じ(寺田 敏雄)
生年月日 1959年(月日不明)
出身地 東京都 杉並区
現住所 東京都 杉並区 阿佐ヶ谷北
職業 シナリオライター
学歴 成蹊高校卒業
1979年 東放学園入学
1981年 東放学園卒業
趣味・特技
  • 高校時代から一人で喫茶店に行くことが好き。
  • パチンコ
  • 好きな食べ物:肉料理、イタリア料理(パスタ)
  • 好きな飲み物:コーヒー
  • 好きなタバコ:セブンスター(1日一箱以上)
  • 聞く音楽:エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、サディスティック・ミカバンドなど
主な作品歴  
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主要脚本映画作品

  • グッバイ・ママ(1991、ケイエスエス=松竹第一興行)
  • ご挨拶(1)イロイロ、ありまして(1991、ソニー・ミュージックエンタテインメント=センタープロ)
  • ご挨拶(3)NOW IT'S MOMENT IN OUR LIFE!!(1991、ソニー・ミュージックエンタテインメント=センタープロ)
  • 部屋とYシャツと私(1993、セシール)

主要監督映画作品

  • ご挨拶(1)イロイロ、ありまして(1991、ソニー・ミュージックエンタテインメント=センタープロ)

主要脚本舞台作品

  • 不明(秋元康氏プロデュースのミュージカル)

主要作詞楽曲CD

  • ダークセイバー オリジナル・ボーカルトラック(1996、ビクターエンタテイメント)…ゲームソフトの楽曲の作詞

ゲームシナリオ

  • 不明
関連ホームページ

 


 寺田敏雄氏は1959年、東京都杉並区出身。
 20歳から22歳まで東放学園に在学。在学中からテレビ制作会社のアルバイトを経験。情報番組などのADが中心だったが、過酷な仕事の割に薄給で、テレビの仕事の厳しさを実感したそうです。
 その後、シナリオ執筆は続けながらも、番組制作会社に入社し、ADとしてドラマ、バラエティ番組につき、やがてディレクターに就任。
 その間、シナリオ懸賞にも応募を続け、一次選考どまりの作品が多かったものの、1987年の第1回TBS新鋭シナリオ賞では最終選考まで残ることとなり、シナリオ学校に通う時間もないことから、独学でシナリオ執筆を続けます。
 そんなとき、業界のつながりから、書き貯めていた脚本が秋元康氏の目に留まり、同氏がプロデュースする舞台や映画(「グッバイ・ママ」(1991))の脚本を担当することとなり、以降、脚本家として徐々に注目されることとなります。
 こうした経緯から「いつどこでデビューしたのか自分でもはっきりしない」(映人社刊「ドラマ」1995/01より引用)といいます。

 1992年のドラマ『ジェラシー』(NTV)では精神分析医の男をめぐって、復讐を誓う昔の恋人や婚約者などが愛憎の火花を散らすというめまぐるしいストーリー展開が注目を集め、ドラマ関係者とドラマ好きの視聴者に寺田敏雄の名前を知らしめました。。
 この路線は、『憎しみに微笑んで』(TBS)を経て1999年、『ラビリンス』(NTV)に到達。事件が連続する独特のエキセントリックな路線にひとつの決着点を見出した佳編を生み出しました。

 同氏の特徴のひとつはその守備範囲の広さにあり、こうした路線とは異質の世界でも活躍。ファンタスティック・コメディー『クニさんちの魔女たち』(1994 ANB)、就職難と恋愛に悩む瑞々しい青春像『夢みる頃を過ぎても』(1994TBS)、ハートウォームな家庭劇『たたかうお嫁さま』(1995 NTV)、企業の中で芽生えた大人の恋愛を描いた『なにさまっ!』(1998 TBS)など印象に残る作品を発表してきました。

 守備範囲の広さは、一歩間違うと何でも器用にこなすだけで、作家としての持ち味を感じさせない危険性をもっていますが、寺田敏雄氏の場合、違う世界を描いていながらちゃんと寺田敏雄の世界をトータルで感じさせる不思議さがあります。業界での長い下積みと、その間に培ったであろう人生経験が、容易に崩れない作家性につながっているのかも知れません。

 前述の『ラビリンス』ではエキセントリックなストーリー展開の中に主人公の絶望的な恋愛の姿を描き込むことに成功し、寺田敏雄氏がこれまで描いてきた世界が融合した観がありました。


参考文献


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