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紳士のお店


counted since 2004.06.14


関西を中心に紳士向けSHOPと美味しいお店を厳選してご紹介して参ります。

「買うことの楽しさ」を味わいましょう。


コンテンツ

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★ コラ ム


コラム

クレジットカード利用を断る料理店

 先日、兵庫の阪神間のオシャレな界隈をうろついて駅近くにあるイタリア料理店に入ってランチを食べました。そのお店は味の点ではかなり評判の高いお店でガイドブックによっては「本場イタリアより美味しいイタリアン」とまで評されているほどのお店。今まで電話予約してもほとんど断られてばかりだったのです。それが前日に架けてみると予想外に予約できたので喜び勇んで行きました。
 で、確かに味はなかなか逸品でしたが、ちょっと(というかかなり)気になったのが楽屋裏で店主風の男から聞こえる怒号なんですね。
 配膳などは新人のウェイターがやっているのだけれどどうやら彼はまだこの職に就いて間もないようでどうもぎこちない。我々の席に配膳して戻っていくと早速、聞こえよがしに店主風の中年男から細かい注意を受けている。それがマル聞こえなんです。で、せっかくの料理の味もそっちのけで雰囲気丸つぶれでした。
 「何度言ったら分かるのかな!そんなことしたらウチはファミレスと同じになってしまうだろ!うちはファミレスじゃないんだから、そんなことしてはダメなんだよ!」
 う〜キビシそう。この中年男、なかなか顔立ちは整っていてヒゲが似合う。ちょうど80年頃の藤竜也風の二枚目なんですね。我々客にはニコニコとしているのだけれど裏で新人にクダクダ、小言を言っているのを聞いていると我々のマナーだって内心、採点ぐらいしていそうな感じ。実に感じが悪かったのです。
 「ウチはファミレスじゃないんだから!」とやたら怒りまくっているのでした。
 で、ようやく食事も終わって勘定の段になりました。事前にクレジットカードが使えるというマークが付いていたのでダイナースカードで払うことにしました。
 なかなか個人営業のお店だと少額決済でクレジットカードを使うのはためらわれるのですけどこのお店は個人営業とはいえ格式も高いしむしろクレジットカード払いが当たり前のようなお店なので大丈夫だと思ったのです。
 とはいえ一応、「クレジットカードでいいですか?」と聞いてみました。すると若い方の新人、「はい。クレジットカード使えます」との返事。

 ところが横からくだんの中年男がサッと出て来て、「お客様、出来ましたら現金でお願いできますでしょうか」と小声で言ってきた。
 まぁ、これは関西の場合だけなのかどうか分かりませんが、最近はイタリア料理店でランチでの価格競争が激しいようで、クレジットカードを使われてしまうと5%程度の手数料がカード会社に抜かれてしまうため、ランチだけカード利用おことわりのお店がたまにあったりします。このお店だけじゃないのだけれど、本来ならばカード会社と加盟店との間の規約違反の行為なんですね。
 しかも、このお店、ランチといってもそんな安いわけでもないんだけど。とても価格競争している感じじゃないのです。とはいえ、お店の人に懇願されているのをはねつけるのも大人げないので、まぁ仕方ないか、と現金で決済しました。

 しかしフッと先の新人のウエイターの顔を見てみるとどうも困惑している様子。そうだろうねぇ。「ウチはファミレスじゃないんだから!そんなことをしてたらファミレス以下だろ!」と怖い顔で自分を怒っていた店主風の中年男が、クレジットカードではなくキャッシュでと客に懇願するなんて…。
「それじゃ、ファミレス以下じゃないか〜」と思ったのでしょうねぇ。
 というわけでこのお店には二度と行かないでしょうねぇ。

 それに引き替え、クレジットカードの取り扱いで、さすがだなぁ、と思ったのは、神戸・三宮にある某フレンチレストラン。
 ここは味も素晴らしかったのですが、支払いに関して一緒に行った友人と「ランチだしクレジットカードはダメだろうな」とひそひそ言っていたら、「クレジットカード大丈夫ですよ。使って下さい」とニコリと店主がおっしゃってくれました。このお店こそランチについて価格面でもなかなか安めに設定しているお店でクレジットカードの手数料は惜しいはずなのにキッパリとそう言ってのける気概に感心しました。味もグッドですし私の中ではぜひとも再訪したいお店のトップになっています。著名料理店で修業して独り立ちされたそうですが厨房はお一人だけで切り盛りされて忙しそう。でも隅から隅まで彼のポリシーが生かされた料理になっているわけです。
 どうもこのお店は一般にも評判が高まっているようで、昨年の「ハナコwest」で神戸地区のグランプリを受賞されていました。

 「損して得取れ」ではないでしょうけど、クレジットカードの利用を断る店は、私の場合、二度と再訪したくないお店であることが多いですね。そういうお店は単にクレジットカードの利用が出来ないだけでなく他の大切な事柄が欠落していることが多いようです。
 逆にクレジットカードを快く歓迎してくれる店は何度でも訪問したくなるようなお店が多いように思います。これは料理店に限らずですが。

 というわけで最近はどんな支払いでも結構、クレジットカードを多用しています。この土日だって現金は全く使用しないキャッシュレス状態です。スーパーでも料理店でもクリーニング店でもクレジットカード決済であります。

(2006.12.02)

 

おすすめ新刊

スーツの法則

2005.12.08発行
定価:1,300円(税別)
発行所 小学館
 
ISBN4-09-387615-0

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 中島渉氏によるスーツをめぐる論考集。「外交フォーラム」誌に連載された記事が中心となっています。
 現在・過去の名だたる世界の政治家を中心にその装いに視点を集め、そこから政策面へ与えた影響について深い意味を探ろうとする試み。その視点はなるほどと思わせる 部分があります。
 紳士の装いの書物ではここ数年は落合正勝氏の独壇場でしたが、間隙を縫うように雑誌登場していた中島渉氏がこうして紳士もの単行本に参入したことでなかなか面白くなりそうです。
 婉曲的ではありますが落合氏の主張に中島氏がところどころ違う見解を表明しているところが面白い。例えば、落合氏がケネディ大統領をボタンダウンを着る代表的政治家として記述していたのを中島氏は名指しはしないまでもそういう認識をしている服飾評論家がいるがそれは誤りだと指摘。オフのときしかケネディはボタンダウンを着用しなかったと主張しています。その他でも例えば、弔事の際の服装に関し落合氏は弔事の黒ずくめの服装は極めて日本的なものであり、いかがなものか、と疑問を呈しているのに対し、中島氏は黒での弔事参列こそが国際的にも通用するドレスコードだと主張し、黒以外の服装の参列について批判しています。初期の頃より主張が丸くなってきた落合正勝氏に比べ、中島渉氏はまだまだ頑迷な主張のようにも思えますし、なかなか笑わせてくれるところがいい。
 ちょっと気になるのは総じて日本の政治家に対して手厳しいところ。まぁ服飾の本だから格好の事例で挙げているわけなのでしょうけど、「政治家が深い思慮なく服装を選んでいる」という主張を通したいみたいですけど、実際には最近の政治家にもスタイリストがついていて服装に対する指導も受けているはずでして、どうかな、とも思えます。
 言うまでもないことですけど中島渉氏の語るところも落合氏の著書同様、あくまで参考程度に受け止めておくべきですね。そういう視点から読めば、なかなか参考になること請け合いの一冊です。
落合流、お洒落術。

2005.10発行
定価:1,890円(税込)
発行所 世界文化社
 
ISBN4-418-05227-5

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 メンズファッションに関する書物を多数執筆されている落合正勝氏の最新刊。「メンズエクストラ」誌での連載記事に加筆したもので大半はすでに同誌で読んでいた内容ですがこうして通して読むと落合氏の主張するところがなんとなく見えてきます。
 落合氏の本はファッション書にありがちなハウツー本の色彩を廃し、「装い」自体が非常に伝統と細やかな深遠さを兼ね備えた行為であるかのように記述する。著書の装丁もハードカバーで哲学的な雰囲気を醸し出しつつ議論を展開していく。ところが結論はさほど難しいものではなく非常に即興的な分かりやすく、資金さえあれば実践しやすい事柄だったりします。そんなあたりが中年以上の紳士に受けているのかも知れません。その意味では巧妙な実践本(要するにハウツー本?)なのかも知れません。
 例えば他者の著書にありがちな「服装を整える前にまず出っ張ったお腹をひっこめるなどシェイプアップも必要だ」といった、多少手間と時間がかかるアドバイスは意図的にとばしています。体型といった根本的な問題点をすっ飛ばして何か「装い」だけでかなりのところまで実現出来るかのように執筆しているところがキモなのかも知れません。
 私も落合氏のファッション書はほとんど読んでいるわけですが初期の頃の落合氏のそれまでの蓄積に裏付けられた記述は徐々に姿を消し、「この夏はイタリアを旅行してこれを買った」というようなあまり重層的でないやや即興的な散文調の色彩をもつようになってきています。相変わらずの面白さはさすがですが例えば落合氏の本をはじめて買ってみようという人には初期の同氏の著書から最近の著書に向けて読むことをオススメします。氏の微妙な主張の変化に気づかれるかも知れません(笑)
 いうまでもないことですが何でもかんでも落合氏の言い分を鵜呑みにせず自分なりのスタイルというものを構築していく方向で接したほうがよさそうではあります。(2005.11.06)
ミーツリージョナル別冊 京都本―刺激たっぷりの古都的観光。

2005.09発行
定価:680円(税込)
発行所 京阪神エルマガジン社
 
ISBN4-87435-218-9

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 関西地区の街情報誌「ミーツリージョナル」の別冊の「京都本」です。
 毎回、神戸や大阪、京都のタウン情報を盛り込んだ別冊を出されているわけで京都本はこれで何冊目でしょうか。ページ作者も毎回購入するようにしているのですが、そこから受けた京都本の印象は、神戸や大阪の別冊と比べ、京阪神以外の域外 からの来訪者の需要も少なくないせいなのか、あるいは「一見さんおことわり」のような閉鎖的な店が多いためか、どうも掘り出し物のお店情報があまり見つからないことが多いです。三都の別冊の中では残念ながら最も生彩を毎回欠くのが京都本であることが多いです。ページ作者は趣味の関係でいわゆるファッション関係のお店情報に毎号、興味がわくのですけどこの「京都本」ではすでにミーツ本誌や別冊上で過去に 何度も紹介されているお店ばかり。ネタの「大棚ざらい」の印象があります。例えば京都の紳士テーラーとして紹介されるのがいつもシナーさんとモリカゲシャツ 、あるいは(今回は載ってませんけど)エビスというのもどうなんでしょう?もっと他にもありそうな気がするのですけどね。
 ひょっとして秋の京都旅行シーズンにあわせて急遽出したため新店を発掘するヒマがなかった?まさかそんなわけではないでしょうけど、もう少し、隠れたお店を紹介して欲しい、と無理なお願いをしてみたい気持ちです。 (2005.10.23)
鞄が欲しい 万年筆画家が描いた50のカバン遍歴 (笊カ庫)
 
2005.09.10発行
定価:680円(税込)
発行所 株式会社竢o版社
 
ISBN4-7779-0420-2 C0177

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 会社近くの書店で面白い文庫本を見つけました。
 ちょっと前から高級革靴が静かなブームで専門雑誌まで刊行されるほどなのですが、最近はそのブームが同じ革製品である鞄にまで波及しております。この本も恐らくその一環で出版までこぎ着けたのでしょうが文庫による出版は珍しいです。おかげで手に入れやすくてありがたい。
 筆者は昔からの鞄好きの著名な(私は知らなかったですけど)万年筆画家だそうで入手した鞄を写真ではなく万年筆+水彩で描いた絵で紹介し、それに購入にまつわるエピソードを紹介するという仕組みで沢山の鞄が紹介されています。エルメスやルイ・ヴィトンなどスーパーブランドのバッグから銀座タニザワや「吉田鞄」(書籍内の記載のママ)などの人気国内ブランド、果てはノーブランドのバッグまで多岐にわたる鞄が紹介されています。とくに一澤帆布の布製鞄については「一澤帆布物語。」として20ページにわたり紹介されています。
 この本で紹介されている鞄は基本的に一部の例外はあるものの革製あるいは布製の鞄でして、ナイロン製、ビニール製はほとんど除外されています。そのあたりは筆者のこだわりでしょう。革あるいは布の手作りの良さが、手書きの絵という形で紹介され、それぞれの手触りの良さが伝わってくる仕組みなのです。
 鞄好きの著者が余技の趣味の成果を惜しみなく投入されているので、原稿料とは当然わりにあわないはずでして損得を度外視して描いています。むしろ専門ライターでないゆえ非常に中身が濃い結果になってます。 (2005.09.11)
吉田カバン完全読本  エイムック1060
 
2005.09.10発行
定価:780円(税込)
発行所 株式会社竢o版社
 
ISBN4-7779-0365-6 C9477

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 吉田カバン愛用者として木村拓哉をはじめ小泉今日子、藤井フミヤが登場して吉田カバンを語っています。キムタクを引っ張り出してくるとは力のある編集者なんですねぇ。
 私はこれまで吉田カバンを一つも買ったことがないわけで通常ならばこの本も買わないところなんですけど、値段もそれほど高くないし、カタログのように使えば結構便利かなと思い。このムック本も購入しちゃった次第。こういう本は品切れになるのも早いので、後々に欲しいと思ったとき手に入らないで後悔することがたまにありますのでね。
 まぁ読んでみて「なるほどねぇ」と思いました。吉田かばんを愛するひとがこんなにいるんですね。
 大量生産の時代になっても同じだけの質を維持出来ているのか、いわゆる希少性もブランドの価値の重要な要素だけどそのあたりこれから大量生産時代の吉田カバンはどう進んでいくのか、正直、この本にその答えはなかったのですけどまぁ適切な本だと思いましたね。 (2005.08.20)
ミーツ・リージョナル別冊 神戸本

2005.08.01初版発行
定価:680円(税込)
発行所 京阪神エルマガジン社
 
ISBN4-87435-216-2 C9426

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  京阪神エルマガジン社が刊行する地域情報誌「ミーツ リージョナル」の神戸を取り上げた別冊。以前から京都・大阪・神戸の三都を個別に紹介する別冊を出している「ミーツ」ですが、今回はその中で神戸本の最新バージョンということになります。

 東京と違って関西の場合は購買市場の狭さから地元ガイド本がどうしても見劣りするわけでいきおいこういう京阪神エルマガジン社のような数少ない地元情報誌刊行会社に依拠せざるを得ない面があります。 関西情報誌は競合誌が少ないためか、とかく読者のニーズと編集側の狙いとに乖離が生まれがち。 (いい意味では編集者が読者に引っ張られずに自由に雑誌を作れるのかも知れませんが。)
 この神戸本ではなく、「ミーツ」の本誌に関していいますと、残念なことに紹介しているお店、とりわけファッション関係のお店の対象年齢層はどうやら20代からせいぜい30代の前半のようでして、30代半ば以上の者が通えるお店が少ないです。(ただ私の見る限り、連載記事など読み物部分の対象読者層は30代以上なんですね。ですからお店の紹介記事の対象読者層と乖離が生まれているんじゃないかと思えるのです。編集部はこのあたりどう考えているのだろうか。)「ミーツ」のファッション関係の特集でもなんとなくストリートファッションのようなものばかり。いわゆるクラシコイタリアの殿堂のようなお店は若干のオチョクリを含めた紹介のされ方をして触れられる程度。

 このような状況でこの出版社から出されているこのシリーズ。以前は神戸といえばファッション面でも注目出来るお店があるのにナゼか食べ物屋さん、それもやや安いお値段で、ちょっとチープな若者が行くお店か、あるいは急にオッサン向けの地味なお店のネタ が中心でした。そういう不満が前回の特集本あたりから改善の兆しがあって今回はより一層、いい感じにまとまってきました。

 ただそれでも30代以上に向けた男性ファッションのお店を単純に「『LEON』世代御用達のお店」などと、いかにもファッションへの造詣が薄い20代の執筆者が一律にかたずけて るような表現で書かれているあたりにちょっと情けなく感じるところもあります。(同じ表現を本誌でもやってたからね。)

 とはいえ、それでも知らないお店をこうして順番に毎回、紹介してくれるのは助かります(笑) いろいろつらつらと書いてしまうのは数少ない関西情報誌である「ミーツ」に期待するところが大だからであります。(2005.08.21)

 


 

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