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どうして今の金利はこんなに低いままなのでしょうか?

金利とは他人のお金を使わせてもらった際の「使用料」で、 金利の動きに影響を与えているのは、景気・株価・物価・為替の4点と言われています。 なかでも、今は「景気」そして「株価」の影響を、大きく受けている状態です。 景気が悪化すると、企業の収益は低下します。 採算が合わないので、高い金利では、お金を借りることができなくなります。 お金を借りるどころか、負債を圧縮しようと企業は必死でお金を返しています。
そこで政府は公定歩合を引き下げたり、金融市場にお金を供給して金利を引き下げる政策をとるのが一般的です。 これにより、短期金利は下がります。もう引き下げる余地がないほどの低金利が数年も続いています。 さらに企業は設備投資を減らし、投資家は株を売り、消費者は財布の紐を締めてしまいます。 こうして余ったお金は、銀行などを通じて安全に運用できる債券市場に流れ込むのです。 その結果、長期金利もどんどん下がっていきます。

こうして金利がどんどん低くなれば、「こんな低金利では、預貯金で運用していても仕方がない」と、 お金は株式投資、設備投資、個人消費に戻るので、債券市場からお金が流れ出て、金利は上昇していくようになります。

これが、今までの常識的なサイクルでした。 しかし、今の日本は長期にわたる超低金利にもかかわらず、お金がまわっていかない状態です。 企業の資金需要が高まらないで、お金がジャブジャブ有り余っているので、 お金の値段である金利が上昇せずに低いままになっています。


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