Travel VOL.12
SPACE99 

   HOKKAIDObQ  
             FURANOーBIEIーOTARUーSAPPORO
 

    【bQ】

この1kmに満たない小樽運河 かっては何処の古い街もそうであったように 重要な物資の輸送路であったと思う
その頃の古い倉庫群を上手に観光名所にしている 周辺には様々な観光施設があるらしい 
マイカル小樽 石原裕次郎記念館 小樽オルゴール堂…… 
食べる 飲む お茶する そんな項目別に 店の写真がたくさん載ってる本を手にしながら歩いてる人が大半
「運河だけを散策して ビールを飲んだだけで車を走らせるのは我々だけか」

再び道央自動車道に入って札幌に向かう
高速道を下りると市街はそれなりの通行量だ
でも普段都内の異常?な渋滞になれてる身には スムーズな流れに感じる

大通り公園に出た テレビ塔の下の地下駐車場に車を入れる
想像していたよりは遙かに立派な通りだ 
両側にそれぞれ3車線の車道があって 中央の(分離帯)公園はかなり広い 
芝生に点在する花壇は「花壇コンテスト中」もあって 趣向を凝らした華やかな彩り だった
テレビ塔を背に数基の噴水 遠景にスキーリフトが小さく見えた あれが大倉山シャンツェかも知れない 
都心からのこんな素敵な風景……に感動する

公園付設の公衆トイレが幾つかあった どれも立派で清潔だ 入り口は大きなガラスの自動ドアーが付いている
私には凄く珍しかった その日の暑さの中で唯一“北国”(トイレの構造から)を思わせた

「これっ?」
大通り公園を少し入った市役所のそばの角地に  こじんまりとあの「時計台」があった 
レンガ色のビルを背に建つそれは “緑なす広大な敷地の真ん中に”の想像との落差に戸惑った
角度を換え何回かシャッターを切った  お願いしま〜す
「お願いします」レンズ付きカメラを渡される
時計台を背に小さな台が作られてあった 
そこに数人の女子高生が立っていた
頼まれるままにシャッターを押すと 「それも…」
見ると人数分(8台)のカメラが 置かれてあった
苦笑しながら全部のシャッターを押したのだった

地下駐車場から車で地上に出たら 夕陽が輝いていた
地図を見ながら少し走って中島公園に着く 
豊平川畔に今夜のホテルも聳えるように建っていた
「疲れたな〜」「600kmは走ったな」
シャワーが心地よかった

夜のとばりがおりた街に出た 
「札幌だものラーメンだよな」
「ネオン瞬く」“すすきの”は活気に溢れ喧噪の渦………
「ラーメン横町」の看板を見てふらっとそちらに足が向いた
狭い道(通路)を隔てて両側に何軒かの店が並んでいる
呼び込みにつられて何番目かの店に入る 大きな器に盛られた本場の札幌ラーメン
「うまいよー」隣で彼は満足そうに吹き出る汗を拭いながら……

ホテルに戻る 先程買った「十勝ワイン」を分け合って飲む
疲れとワインの酔いで 北海道最後の夜は早くも夢の中に沈む

朝は早めにチェックアウト  レンタカーは新千歳空港に11:00返還と定められている
ここから1時間は見ておかないといけない
再び朝の大通り公園に出る 通勤者がゾロゾロ通る
その脇のベンチで多分昨夜からここにいたと思わせる若者達が……
ベンチと言えば OL風の女性が何人もベンチでタバコを吸っている
「社で吸う時間とエリアが少ない」OL達が “通勤途上のベンチで思いっきり吸っている”と
独断と偏見で一人納得…… だって立て続けに二本は吸うんですよ そしていきなり立って歩き出す

朝陽の逆光で花壇も 芝生も 人々も美しく輝いていた
「住んでみたい街」とフッと独り言を言ってしまった

時計台は9時を指していた もう観光客がたくさんいた
たくさんある屋台の一軒でトウキビ(トウモロコシ)を買う
朝陽に輝く噴水の縁にもたれて食べたそれは 焼きたてで実に美味しかった
「オイ写真撮ってよ この姿憧れだったんだ」
(帰ってみた写真は 逆光で噴水ばかり綺麗で
 顔は真っ黒 「あんなに指導したのに!ストロボしない!もっ!!」)

定刻に車を返す 総走行距離は800kmになっていた
「もっと走ればよかった!」2人が同時に発した言葉

日航510便は13:00新千歳発

ターミナルビル内で「カニ足の乗ったパスタ」を食べた
偏食の私は北海道にいながら北の海の幸には無縁だった 
親子丼〜 彼は変な?「親子丼」を食べていた
親子丼って鶏&卵としか知らなかったが
さすが北海道!
それはサーモン&イクラだった
グルメ志向の人はまた違った旅をするのだろう
そう言えば隣の彼も本来は“食”にうるさい奴……

機は定刻に飛び立った 
ジャンボ機内は少し空席があった

駆け足の北海道旅行もそれなりの想い出と
バッグには定番の“白い恋人”“生チョコレート”(これは秀逸の味だった)
が納まって終わろうとしている


北海道の美しい風景 整備された街並み それにも増して人々との交流……

旅はいいなぁ〜                                              
                                                   h.
                                
北海道庁のホームページ

皆様の体験談 ご感想をお寄せ下さい

VOL.2 VOL.3 VOL.4 VOL.5 VOL.6 VOL.7
OL.8
VOL.9
VOL.10 VOL.11
掲示板 メール アイコン
ご感想はこちらへ
トップ アイコン
トップ