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                       VOL.31
  2002.5.1.              前号までは ここ をくりっくしてください
       
黄色のボウシラベンダーランドセル
「ママ、私紫色のランドセルにする。」新入学を前に、長女Eが突然言い出した。
むらさきのランドセルか、、、。
確かに最近、カラフルなランドセルが広告に載っている。
「わ〜こんな色もあるんだね。」と、先日も2人で話していたばかり。
しかし、見かける小学生のランドセルは決まって赤と黒。
時折、限りなく赤に近いピンクを発見するくらいで、
ほとんどお決まりのようになっている。
私自身、なぜみんな同じ色なのか、、?と不思議に思い続けていたのだが、、。
”ランドセルの色が、いじめの原因のナンバー1”なんていういや〜な記事を
読んだばかりだった事もあり、少々考えてしまった。
思いおこしてみれば、物心ついた頃から、色に特別のこだわりがあったE。
3歳の七五三の時、写真館のレンタルドレス室で、黒のドレスじゃないと
写真を撮らないと大泣きしたもの。
その後も、好きな色は変化しつつも、そのこだわりは変わらない。
確かに、好きな色を身に付けていると、人間楽しくなる。
「学校の女の子はみんな赤いランドセルだよ。紫色はE1人だと思うけど、
それでも良いの?」
と、聞いてみる。
「うん、だから紫が良いの。他の人と同じなのは、イヤなの。」と、頼もしいE。
しかし、心配性の私、、、もし、イジメにあったら、、、、と、いつまでも、考えてしまう。
そんなとき、すてきな話を聞いた。
色を感じる人の話。目の見えない彼女は、色を感じるという。
花畑に花を感じに行った彼女は、花のかおりを嗅ぎ、花にふれる。
そして回りにいる人に、「この花は何色ですか?」と尋ねる。
「うすいピンクです。」と教えてもらった彼女は、
かおりと手の感触とうすいピンクとを、頭の中で一つのイメージにしてゆくと言う。
う〜ん。いいかおり

すごい!!と、思った。    
ランドセル一つで悩んでいる自分が小さく感じた。
元気が湧いてきた。
影響されやすい私。
日頃の子供達とのお絵描きのスタイルも、「今日は”花のかおり”を、描いてみよう。」とか、
「”涼しい風”を描いてみよう」という具合になってきた。
「えー、出来ないよー。」
文句を言っていた娘達も、そのうち「”おいしい”を描いて見ようよ。」とか、「”つめたい”は、どう?」
と、調子が出てきた。
お互いモクモクと描き続け、後で発表する。
”つめたい”では、Eが川の水の流れを描き3歳のLは氷イチゴを描く、
といった具合で実におもしろい最近の我が家で流行の遊びとなっている。
いってきま〜す

                           
さてランドセルのその後は、、、         結局、紫色を探し回り、
ようやく某デパートで発見。           「これが良い!!」と、Eが目を
輝かせたのは、ラベンダー色。
花のかおりがしそうな、とても
きれいなランドセルは、何とも
彼女にぴったりだった。
「ママ、やっぱりこの色、
私一人だったよ。」
と誇らしげに
話すE。”またママ、Eに教えて
もらっちゃったね。”と、心の中で
つぶやいた私。
今日も元気に出掛けて行く彼女の
背中で、ラベンダーランドセルは、
キラキラ輝いている。               
    
                              イラスト      
並木
    “いいことちゃん”11
いいことちゃん 11
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                              イラスト   

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