西鉄バス住吉下車すぐ、JR博多駅より徒歩15分(駐車場はありません)
昭和13年秋、住吉神社境内に落成奉納された能舞台は、福博の能楽愛好家有志の寄付によるものです。多くの方々の熱意にあふれるご努力により完成した能舞台は、戦火をくぐり抜け、福博の演能を永年支えて来たのです。その評価は全国的にも高く、西日本有数の名舞台として、多くの名手がこの舞台を踏みました。
総檜造りによる柔らかな雰囲気、音響の良さ、鏡板の松は水上泰生画伯の手によるものです。もはや全国的に見ても、純和風木造の能楽堂はあまり見ることができません。
県立の大濠公園能楽堂が落成した昭和61年を境にして、10年近く演能の場から遠のいてしまった住吉神社能楽堂は、老朽化してゆくばかりの現状です。あらためてその良さを再認識し、保存活用してゆく道が探られています。
平成11年度に福岡市文化財の指定を受けました。