カウントダウンTシャツ公開オークション

−−新宿高島屋で行われた、カウントダウンTシャツ公開オークションのレポート!(1997/4/13)−−

長野オリンピックの開催日までの日数が入ったカウントダウンTシャツのデザインを、石井が担当。公開オークションが行われるという 事で当然のごとく取材に行ってきました。お米魂と好奇心は誰にも負けないけど、金と力はからっきしのコメホカスタッフは、残念なが らと言うか、当然ながらと言うか落札できませんでした。

オークション落札価格一覧表


カウントダウンTシャツ
そもそも、カウントダウンTシャツと言うのは、長野が初めてではなく、数回前のオリンピックから行われています。リレハンメルオリ ンピックの時は、牧夫の格好をしたオジサンが町角でオークションしていて、道行く観光客などが競り落としていました。落札されると オジサンがカウベルみたいなのを鳴らして「おめでとー」と言ってました。結構牧歌的でほのぼの。(TVで見た)
1日1枚限りの限定品で、超レアアイテムだから世界中でコレクターの人気の商品です。スポーツ関係のコレクターにとっては垂涎の的。 当然、時が経てばプレミアムが付く事請け合いです。
さて、その趣旨を長野オリンピック委員会(NAOC)の説明&コメホカスタッフが補足説明すると・・・
NAOCは、長野オリンピック開催の500日前にあたる1996年9月25日から、長野オリンピック開催日までのカウントダウン(残日数)を表 示した1日1枚限定の「カウントダウンTシャツオークション」をスタート。
ミズノ株式会社の協賛によるもので、計500枚のオリジナルTシャツを制作し、1998年2月6日(大会前日)までオークションを行います。
Tシャツのデザインは100日毎に変わり、500日前から401日前までの100枚のTシャツは、ミュージシャンの「藤井フミヤ」がデザ イン。
次の400日前から301日前までの100枚の Tシャツは、「立花ハジメ」がデザイン。
そして、300日前から201日前までの100枚を我らがてっぺいちゃん「石井竜也」のデザインと言う事になったのです。
そして、最後の100枚のデザインは長野出身の「故池田満寿夫」氏が担当する事になっています。
こんなに錚錚たるメンバーの中で、石井に白羽の矢を立てたNAOCもなかなか見る目があるじゃぁないですか。ぱちぱちぱち(拍手)
このTシャツオークションの収益は、長野オリンピックに子どもたちを参加させるための経費や(今回の長野オリンピックでは、なるべく 多くの子供たちに競技を観戦してもらう為に、学生のチケット代を半額にしています)、日本選手の強化に役立てるために活用する予定 です。
なお、落札者には、落札されたTシャツに「認定書」を添付して送付されます。

オークションへの参加方法
オークションに参加するには、はがき、FAX、インターネットの3つの方法があります。詳しくは NAOCのサーバーで見てね。
そして、もう一つ、公開オークション。
公開オークションはイベントやスポーツ大会、お祭り等の時に行なわれます。そして、会場で最高値をつけた参加者が落札します。但し、 事前に事務局に寄せられた入札額以上の金額がつかなかった場合は、自動的に事務局に寄せられた最高値の入札者が落札となります。
オークション最初の500日前は67万円。最低落札価格が394日前の18888円。最高落札価格は471日前のなんと!111万1111円!!!です。
ああっ!お金持ちでないとなかなか買えないですぅぅぅぅ!と言いつつも、てっぺいちゃん見たさに、いえいえ、取材の為にオークション に参加したコメホカスタッフでありました。


会場の風景

さてさて、昨年、新宿南口に出来た高島屋。開店当時は新宿駅から長蛇の列が出来たり、新宿デパート戦争勃発!と騒がれたりしましたが、 お恥ずかしい事にコメホカスタッフ初めて来たですぅ。オークション会場はどこだどこだとウロウロ。田舎もんですだぁ。
ウロウロしていたら、長野オリンピックまでのカウントダウンライトの点灯式があったので、もしや石井が・・・と邪な期待に胸膨らませ て参加したけど、出てきたのはNAOCの人とか、高島屋の店長とかオジサンばっかで、有名人と言えばリレハンメルの金メダリストの阿 部さん(複合団体)だけだった。がっかり。司会の梶原アナ(元NHKのアナウンサー)がやたらめったら五月蝿い。浮いていた。

   
点灯前のカウントダウンライト  点灯したカウントダウンライト

さて、点灯式も終わったのでオークション会場へ。
会場の風景(長野のマスコット、スノーレッツ)

会場は既にオークション参加者とおぼしき人達がチラホラ。係員の指示に従って列を作って待ちました。手持ちぶさたなので周りの会話を 聞くとも無く聞いていたら・・・
「ねぇ、幾らぐらいまでなら出せる?」「えーっ!あたし今金欠でさぁ、逆さに振っても1万円がやっとだよぉ」「あははぁ、あたしもぉ」 だって。
おいおい、フミヤの時の最高額を更新するかも・・・なんて期待してきたのにぃ。なんだよぉ、みんな冷やかしなのぉ?ってコメホカスタ ッフだって5万が限度だ。情けない。
と、そのとき見た事のある人がいた!あっ!あれは「ハンプラ」で「米米炊飯器」を落札した彼女じゃないですか。これは期待できそうだ ・・・記録更新まで頑張ってくれい!と密かにエールを送るコメホカスタッフでありました。

招待のはがき

さて、いよいよ入場。抽選で当たった招待はがきを厳しくチェックされて席に着きます。(絶対に替え玉は不可!という厳しさ)
オークション参加者はたったの50人。おおーっ!ラッキーだったのねん。すでに後部には野次馬の皆さんが一杯詰め掛けています。
まず出てきたのは、さっき点灯式で司会をしていた梶原アナ。この人NHKで出ていた時の印象と随分違ってる。軽い、五月蝿い。NHK 独特の勿体をつけたような話し振りでなく、どっちかって言うとCX系のノリの話し方でした。でも、どうせ同じMIZUNOがスポンサ ーなんだから「ハンプラ」の杉本さんの方がやればもっと雰囲気出たかもねぇ。
一応「カウントダウンTシャツ」の趣旨やオークションの方法を梶原アナが説明しているのだが、セットの隙間から石井の姿がちらっと見 えたので、みんな「ワーキャー」。梶原アナの話しなんか聞いちゃいない!「ちゃんと聞きなさいって!」なんて言われたりして。
「カウントダウンライトの点灯式見た人いますか?」と聞かれてコメホカスタッフ「はーい」と手を挙げました。「ほう、少しは今日の趣 旨を理解している人も居るんですねぇ」だって。誉められたのかな?
その後、IBMの人が出てきてNAOCのHPの説明なんぞがありましたが、みんなの心はあっちの方に行ってます。
再び梶原アナが出てきて、「いよいよ、お待ちかねの”あの方”が出てきますよー」と言うと会場はザワつきます。梶原アナどういう訳か “あの方”を連呼します。
やっと出て来たてっぺいちゃんこと石井画伯。開口一番「いやぁー、私もいろいろな紹介のされ方しましたけど“あの方”というのは初め てですよ」と苦笑。
とはいえ、大任に少し緊張しながらTシャツをお披露目しました。
石井デザインTシャツ

絵柄は「雪の結晶」をモチーフにしたものだそうです。生きている雪を表現したかったとの事。ちょっと見にはニューロン(神経細胞)の樹 状突起のような形です。5つの雪の結晶が五輪の形に組み合わさっています。300日前の「300」が金糸で刺繍されているので、それと バランスを取る為でしょう、絵も刺繍で出来ています。とても手の込んだものです。
中間色の柔らかな色使いですが、作る時に濃淡3種類の試作品を作ってみて、一番気に入ったものに決めたとか。さすがこだわりが違いま すね。「本当に1枚だけなんですよねぇ。いゃあ、僕も欲しいなぁ」と、ほんとに欲しそうでした。

そして、いよいよオークション開始。今回は長野の会場とオンラインでつないで同時にオークションします。東京が落札するのか、長野が 落すのか。ご本人が東京に居るのに、長野で落札されたらシャレにならんでーと思いつつ、せめて5万円までは参加するぞ!と心に誓うコ メホカスタッフでありました。
ところで、長野からの映像がTV中継でなく、オンラインなもので、パラパラ漫画みたいなギクシャクした動きでとってもおかしい。石井 も長野の人につっこむつっこむ。おまけに、梶原アナ「長野」を「名古屋」といい間違え。とっさに「オリンピックで名古屋は禁句です! 」とフォロー(フォローになってない!)一部の人(あたいだよあたい)に大受けでした。

オークションは1000円単位でスタート。あっという間に万の単位に。「1万5000円!」と叫んだものの、あっという間に2万、3万と上がっ て行き我がリミットの5万円を突破。もう座ってるしかないのよ。あとの興味はいったいどれくらいまで上がるのかという事。20万を超え たところで事務局からの発表がありました。事前に入札されていた最高金額が20万円だったので、オンライン、FAXその他での入札者の 権利は無くなり会場での落札者のものになる事が決定。期せずして拍手が起こりました。といっても、大多数の人が既に脱落、残っている のは、例の「ハンプラ」のお姉さんと、ビジネスマン風の青年、それと2,3人の女性だけになりました。
30万に届く頃に意外にも本命と思っていた「ハンプラ」のお姉さんが脱落。最前列の女性と、ビジネスマン風の青年の一騎打ちになりまし た。最後には1000円札の積み上げ勝負になり、ついに女性の方が35万2000円で落札したのです。

落札した女性は、千葉県流山在住のOLさんでした。
ステージに上がって挨拶をした彼女に向かって、てっぺいちゃんは「いゃあー、OLの方にとって35万というお金は大変な額ですよ。じゃ あ僕、これだけじゃ悪いから絵を送りますよ」とのお言葉。会場からは一斉に悲鳴にも似た「えー!!!!」という声が上がりました。
すかさず梶原アナ「そうと知っていたら100万円でも出したのにって言うんでしょう?もう遅いですよぉ。彼女が落札したんですからねぇ 残念でしたねえ」
くっそー!絶対なんかオマケがあるとは思っていたんだよぉ。ファンサービス精神旺盛なてっぺいちゃんのことだもの・・・でもでも、先 立つものが無い悲しさよ。

配りモノのシール

ということで、会場で貰ったシールとピンズをお土産にすごすごと帰路についたのでした。

でも、あきらめきれないコメホカスタッフはインターネット経由でオークションに再チャレンジするつもりです。皆さんも如何ですか?
参考までに、今のところ初回から286日前までのうち、平均落札価格は10万4652円です。石井デザインのものだけでいうと、平均8万1949 円 (4月27日現在)です。石井デザインの最低価格は39000円。もしかしたら予算5万円でも運が良ければ落せるかも・・・


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