ロック・オペラ『ハムレット』(98/06/06 中野サンプラザ)

−−ジェームス小野田さんがクローディアス役で出演!!−−



中野サンプラザ開館25周年公演記念
1998年5月29日(金)〜6月7日(日)会場:中野サンプラザホール
大阪公演:1998年6月14日(日)会場:大阪厚生年金会館大ホール

梅雨寒の空の下行ってきました中野サンプラザ。う〜んここへ来るのは久しぶりだ。そうそう、CCC集会以来かもしれない・・・(思 わず遠い目モード)
入り口にはでかでかと出演者の名が。おっ、小野田さんは一番上だ!すごいね。まさか年齢順じゃないよね。舞台のキャリアがあります からね、他の若い人たちよりは。

   
中野サンプラザ前

主なCAST

ハムレット     (主人公)         HAKUEI (PENICILIN)
ホレーシオ     (ハムレットの親友)    千聖 (PENICILIN)
レアティーズ    (オフィーリアの兄)    GISHO (PENICILIN)
うさぎ       (狂言回しの役)      O−JIRO (PENICILIN)
クローディアス   (敵役)          ジェームス小野田
ガートルード    (ハムレットの母)     麻倉未稀
ポローニアス    (オフィーリアの父)    コロッケ
オフィーリア    (ハムレットの恋人)    小澤理詠
座長/シェークスピア              岩本恭生

舞台はコンクリートの打ちっぱなしのような、城塞の石組みがむき出しのようなそんな感じのセット。
プロローグはダンサーの群舞によるハムレットの誕生シーン。イメージはCMでお馴染みの「アコムダンサーズ」って感じかな。
イリュージョンの仕掛けで何も無い台からハムレットが登場。場内は歓声の渦。


小野田さんの最初の登場シーンはガートルードとの結婚式のシーン。いかにも王様らしく貫禄があります。ハマリ役です。
初めての敵役ですが、何しろ実直、誠実を絵に描いたような小野田さん。ワルに徹していてもどことなく「いいひと」に見えてきます。
とくに、「真夜中の懺悔」のシーンは服を剥ぎ取り、床を転げまわる熱演で、殺人を犯してしまった罪人の苦悩を表現していますが、ど うにも「素」の小野田さんを思い浮かべてしまって、図らずも罪を犯してしまったんだ、本当は善良な普通の人なんだ、クローディアス を許してあげたい、と思ってしまう。
舞台経験も積んできた小野田さん、さすがに声が良く通る。ベルカント唱法の賜物です。
ガートルード役の麻倉さんとのデュエットは圧巻。風格さえ感じられました。
やっぱベテランは違いますね。
それにしても、ついつい、これが若かりし頃の米米のメンバーで演じられたら・・・と思いながら見てしまう。業とでも言いましょうか。 (笑)
主役はてっぺいちゃんなんだろうけれど、出来ればもっと癖のある人物もやらしてみたいなぁ、などと・・・
で、考えたのがこういうキャスト。(かっこ内は第2案)

ハムレット    てっぺいちゃん(公募のカッコイイ男の子)
ホレーシオ    金ちゃん
レアティーズ   RYO−J
うさぎ      ベー
クローディアス  当然!小野田さん
ガートルード   美奈子ちゃん
ポローニアス   BONさん(得能さん)
オフィーリア   マリちゃん
シェークスピア  国府田さん(てっぺいちゃん)
しかし、こうやってキャストを眺めてみると、とてもシェークスピア悲劇にならないような気がしてきた。途中から喜劇になっちゃったり して。

今回の衣装は、一見重厚長大に見えるけど、実際はさっと脱げるくらいだから、かなり軽くて動きやすそう。汗かきの小野田さんにとって は助かりますね。

おまけ
ところで、若いPENICILINのメンバーをサポートするかのように、芸達者の人たちが脇を固めていますが、とりわけ目立っていたのがコロ ッケ。
「七色の声を持つ男」等といわれて、物まねをやったけど、もしかしたらここが一番沸いたかも。
物まねの登場人物は・・・

常田富士男の声で日本昔話風ナレーションによるロミオ=田村正和とジュリエット=淡谷のりこ。
ジュリエット家の夜会に招かれた歌手として登場したのが、桑田圭佑、氷室京介、野口五郎、特別にもう一人、美川憲一。

あまりの可笑しさに、HAKUEI芝居の本筋に戻ってシリアスにならなきゃいけないのに、笑いをこらえてうつむいたまま、しばしセリ フにならなかったのでした。
フィナーレ

全員が舞台場に出てくるとものすごい歓声が。いやぁ、こんなアイドルっぽい歓声聞くの久しぶりだなぁ。
前の列に座っているお姉さんなんて、さっきまでハムレットが死んじゃって泣きじゃくっていたのに、ころっと変わって叫びまくっていま した。いやいや、若いって素晴らしい。
同行した娘も「HAKUEIかっこいい!」と、ひとめでラブラブでした。(まったくミーなんだから・・・って人のこと言えるか!)
ロビーに出ると花束が。そのなかに、おぉ!「石井竜也」の名が。毎度のことながら撮っておきました。

   
ロビーの花束

会場ではHIDEの遺志を継いだ「骨髄バンク登録」の呼びかけもされていました。
「To be or not to be」


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