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産直通信その90:織田 浩司 出演「大江戸ウインドオーケストラ」レポート、10/8(月)東京芸術劇場

レポーター:ぷるっぷる


 今年で結成(?)3年目になる大江戸ウインドオーケストラ、ご存じのない方 のために一言解説すると、元スカパラの中路英明氏が企画した「ブラスバンド」 で、クラシックやポピュラーの垣根を越えて集まった演奏者たちが繰り広げる音 楽の世界、って感じです。そして会場は東京芸術劇場というれっきとしたクラシ ックのコンサートホール、いったいどういう曲目が演奏されるのかしら。
 
 入り口でプログラムを渡されて見てみると、BHBからはオリタノボッタさん が参加。「去年まではわかばさんと下神さんが出ていたのにな」ってちょっぴり 残念、ちょっぴりがっかりしていたらパーカッションで大儀見元さんが参加され ていてうれし♪
 
 一部の演目はクラシックのため全員黒のスーツで登場。でもところどころに頭 の黄色い人やら赤い人(オリタさん)やらが交ざっているのが楽しいです。オリ タさんは黒は黒でもスーツじゃなくて燕尾服! 後ろの裾が長いアレでの登場。 赤い髪との対照がグー。大儀見さんはというと大きな体をスーツに押し込んで、 といった風情。どことなく窮屈そうなのが笑えます。
 
 『パンチネルロ』『ピアソラ』『パリのアメリカ人』と3曲の演奏、大儀見さ んが真剣な顔で大太鼓を叩く姿は、ほかでは絶対に見られません。なんか得した 気分♪
 
 20分の休憩の後、二部が始まります。それぞれ私服(っつーのか?!)に着 替えてラフな感じ。オリタさんは赤の革ジャンに黒パンツ、かっこいー。サック スチームはほかにブルーのブルゾンの方やら茶色やら、色は違えどテイストは同 じ上着でそろえてました。
 
 二部はポップス、『Back to the Future』『はげ山の一夜』『Sing Sing Sing』 『スーダラ伝説』『ブラジリアンファンタジー』と趣向が凝らされています。
 
 『はげ山の一夜』はムソルグスキーの有名なクラシック曲ですが、ポップスア レンジが施されていますし、『スーダラ伝説』は、かのクレージーキャッツの有 名曲たちをメドレーにしてあって大笑い。♪スイ、スイ、スーダラダッタ、スラ スラスイスイス〜ィ、なんちゃって♪はい、それまァでェよォ〜、なんちゃって (笑)。会場には結構お年を召したご夫婦連れなども来ていらっしゃったので、 さぞかし懐かしかったのでは?
 
 全曲終わっても拍手は鳴りやみません。アンコールはエルガーの『威風堂々』 かっちょいー。金管楽器の威勢の良さが光ります。ここで大儀見さんに注目して いた私は「?」。なんかちょっと焦ってないか?譜面がないのか見えないのか、 すこーし困っている様子に見えました。その分指揮者の指示をしっかり見て叩い ていらっしゃいました。
 
 曲が終わるとどこからか♪ボーッ、ボーッという音が。なんと客席入り口から バリトンサックスを抱えたおじさんが吹きながら出てきます。「船がでるぞ〜!」 なんて言いながら。場内爆笑。このおじさん、唖然としている演奏陣を後目にス テージに上がると、バリトンサックスで♪あなた知ってる〜、港ヨコハマ〜、と 『伊勢佐木町ブルース』をひとくさり演奏。場内はやんやの歓声! 「どーして 俺を呼ばねぇんだ」なんて言いながら立ち去っていく……あれは誰だったのでし ょう?!
 
 さぁてアンコールも……終わりません。もう1曲、ラストは『ルパンIII世の テーマ』。この曲は初年からやってんのよねー、定番かしら? なんて思いなが ら聴いていると、おっと指揮者の人が手拍子を要請している! 喜び勇んで手拍 子してしまった。ノリのいい曲でもじっとしていなきゃいけなくてウズウズして いたの、うれしかったわ〜♪


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