士幌線タウシュベツ橋梁



タウシュベツの橋梁は士幌線廃線跡にある糠平湖内にあるアーチ橋です。士幌線は昭和14年には十勝三股まで全線が開通していましたが糠平ダムが建造されることにより清水沢-幌加間の線路は付け替えを余儀なくされました。その中に含まれていたのがこの橋なのです。アプローチは湖左岸の林道から入ることになります。北側からと糠平ダムサイトからの2ルートがありますが道路の状態。距離を考えると断然に北側から入るのがいいでしょう。ダムサイトからの道は湖岸すれすれの崖の上を行くことになりたいへん危険で対向車が来ると行き違いは困難を極めます。そして森の中にタウシュベツ橋梁に分岐する場所があるのです。分岐から先の道は車の進入が禁止されていますので入口の駐車スペースに車を停めて行くことになります。写真はそのタウシュベツ橋梁に向かう道。



写真左右とも9月のタウシュベツ橋梁の写真。糠平湖の水量によりアーチ橋の全貌が見えたり一部分しか見えなかったり果ては全く見えない時など様々です。天候にも左右されますが積雪期〜5月なら確実に見ることができるようです。その後雪解け水により6月には湖面下に沈んでいくのです。



正面からの写真。橋梁自体の劣化が進み崩壊の可能性もあるため現在では立ち入り禁止の措置がとられています。



タウシュベツの入口から林道を若干ダムサイトよりに行った高台からの写真。近くからよりも実はここからの風景が絶品。湖面に橋と山々が映る姿はとてもすばらしいのです。

またこれだけの長さの橋梁ではありませんが第3〜第5音更川橋梁などのアーチ橋が士幌線の廃線跡には残り湖の西側を通る国道から容易に見ることができるものもあります。そしてそれらの橋梁は嬉しいことに保存されることが決まっているのです。タウシュベツの橋梁だけは湖水内にあることから保存の対象からははずれています。

(地域別情報4-11-3.糠平に地図と周辺案内があります。)

北海道旅情報巻頭  3-5.北の鉄路
士幌線タウシュベツ橋梁