■函館本線のスイッチバック かつて勾配がきつい本線上に停車し、そこから列車がさらに上り勾配に向かって性能の関係により列車が発車できないため、スイッチバックの駅が設けられることがありました。そんな駅のひとつとしてこの仁山は生まれました。現在、全国的にみてもスイッチバックの駅は減っています。私が仁山を訪れたのはもうかなり前になるのですが、スイッチバックの鉄路が待避線としての役割かもしれませんが存在していました。まだこのスイッチバックの線路は残って活躍しているという話もあり、もしそうであるならいつまでもあり続けてほしいと思います。
函館本線は仁山駅をはさんだ七飯ー大沼間に勾配をゆるくした迂回路線、藤代線が完成しています。そのため下り列車は特急は藤代線を通り、普通列車のみが仁山を経由します。そんなちょっぴり寂しい山麓の小駅を一度訪れるのもいいのではないでしょうか。
(交通:函館-[JR43分]-仁山)
■信号場の看板 駅舎にはかつて信号場としてあった名残を伝える看板がしっかり掲示されています。古い昔ながらの駅舎は風格もあり、とてもいい感じ。
■スイッチバック 左へ向かう線路が本線で右に向かうのがスイッチバックの線路です。スイッチバックの引き込みにホームが設けられていないのがとてもおもしろい。
■上り貨物列車 上り貨物列車が颯爽と仁山駅をかすめていきます。
■函館方向を望む 上り貨物列車と下り仁山駅ホーム。
北海道旅情報巻頭 3-5.北の鉄路