西岡公園と西岡水源池取水塔



明治33年に月寒に置かれた歩兵第25連隊の兵衛、病院等に給水するために北海道初めての水道施設(軍用水道)の月寒水道が建設されました。通水されたのは明治43年、その水源はこの月寒川を堰き止めて造られた西岡水源池です。戦後豊平町に移管、合併後は札幌市が管理をしましたが昭和46年に西岡浄水場が廃止され、水源池としても使命を終えています。そして昭和52年に西岡公園として整備されました。

管理事務所から下った谷地に駐車場はあります。



駐車場から登ったすぐのところにある展望台はあまり視界が利かない場所でした。



水源池からは小さな人工の滝があり、そのすぐ下流に八ツ橋と名付けられた橋があります。このあたり7月末には蛍も見ることができるそうです。



堰のすぐ脇に立つ西岡水源池取水塔。赤煉瓦造の基礎に木造の六角錐型の小さな建物がのっているのが非常に愛らしい。晴れた日には池の向こうに恵庭岳を望めます。取水塔の脇の丘には小さな祠もありました。

そして池の上流にはさらに湿原があります。木道も整備され、花や昆虫を観察するには最適です。西岡公園には遊具は全くありませんが散策するにはもってこいの場所と言えるでしょう。



北海道旅情報巻頭   9.アラカルトレポート
西岡公園と西岡水源池取水塔