4-17-1.名寄・朱鞠内


和寒・剣淵周辺

■フタバ屋

和寒銘菓塩狩ならここ。平成16年に国道40号沿いに移転オープン。かぼちゃプリン、玉入れブッセなどの商品もあります。

■大勝食堂

メニューはしょうゆラーメンとごはん(白飯)のみの名店。

■剣淵温泉レークサイド桜岡

特に目立った特徴はない公共温泉。とほについている温泉クーポンで半額になります。

(日帰り入浴:420円、10時-22時、11月〜3月-21時)

■美羽烏の丘

なだらかな丘陵地に畑作地帯が広がる美しい風景に出会えますが場所によっては農地の改良が行われています。桜岡パークゴルフ場の高台コースからはこの風景を見渡せそうな気がするのですがどうでしょうか。

■南剣淵の丘

こちらも美しい丘風景が楽しめる場所です。空中に浮いているかのように錯覚するような感覚になった所もありました。剣淵南小学校跡には木造の体育館が残されています。また丘に神社や小公園があったりする場所もあるので探してみましょう。

■絵本の館

平成16年に新施設に移転した絵本の館には絵本がたくさんあり、子連れで北海道の旅を楽しむ時に立ち寄るのもいいでしょう。たまごの部屋には巨大な木の卵のプールがあり圧巻です。喫茶スペースや一般図書のスペースもあり。屯田兵屋が隣接してあり申し出ると見学することができます。

(営業時間:10時-17時、水休)

■羊と雲の丘

丘風景の視点から考えると決して美しい場所ではないのですが羊の牧場が広がり、頂上には「羊飼いの家」というレストランがありリブステーキなどを楽しめます。丘のすぐ下には「世界のめん羊館」があり、たくさんの種類の羊を見ることができます。

(営業時間:羊飼いの家11時-19時半、世界のめん羊館9時-17時、200円)

■川西の丘

こちらも丘風景が楽しめる穴場スポットです。一連の丘風景の情報は旅人宿ゆきのおとが発行する塩狩周辺ガイドに詳しい。一度泊まってみることをお薦めします。



岩尾内湖・朝日周辺

北海道の中で知名度の最も低いと思われる市町村のひとつが朝日町です。目立った観光地もほとんどなく私も訪れたのはつい最近。そんな町ですが岩尾内湖一帯の渓流は釣りのメッカらしいのです。

朝日町の市街地は昭和30年代の面影を色濃く残し訪問する価値のある場所です。そうはいいながらも市街には真新しい食堂もあったりするのがおもしろい。かつてはここまでの軽便鉄道も走っていた地なのですが市町村合併の流れの中、朝日町はどう変化していくのでしょうか。

■岩尾内湖

天塩川の源流に位置する人造湖。観光地としても期待されキャンプ場、テニスコートなども整備されていますが全体的には寂しい雰囲気。県道沿いを中心に幾つか展望台や展望地があります。ダム直下にあった喫茶店れい明は休業中。

■マッケンジーファーム

士別市のはずれにある農場レストラン。まわりには騒がしいものが全くなく牧歌的な雰囲気でとてもいい。急な訪問だったので予約制のコース料理を食べることはできませんでしたがパスタメニューは繊細な味わいでとてもおいしかったです。コースだと牛乳豆腐などのメニューもつくのだとか。牛乳パンもなかなかでした。

こんな場所でのんびり食事を楽しむことは道外からですと日程などを考えるとなかなか難しいかもしれませんがいいものです。基本的には予約をして訪問しましょう。また農場の女性二人で切り盛りをしているレストランで、農産物の収穫時期に合わせて営業をしているため秋〜冬はクリスマスを除いて営業はされません(要確認)。


名寄・風連周辺

■北国博物館

SL除雪列車キマロキの編成が屋外展示されています。館内は北国の暮らしにこだわった展示内容。

(営業時間:200円、9時-17時、月休)

■望湖台

風連町唯一の観光的施設。小さな人造湖の周辺が整備され公園になっています。古いながらも宿泊施設があり温泉ではないものの入浴することも可能です。

(日帰り入浴:300円、10時半-22時、夏季第4月休、冬季月休)

■歴史民俗資料館

旧風連町の施設。南極越冬隊の置き去りにされた樺太犬フーレンのくまの展示などがありますが現在は希望者がある場合のみ開館というスタイルがとられているようです。

■中島菓子舗

いちご羊羹の販売元。町の看板でその名前を見て気にはなっているのですが私は未食。

■ふうれん特産館

名寄市風連町はもち米の産地で約20種類の多彩な味の大福が人気です。夏期にはソフトクリームも販売。

(営業時間:9時-18時)

■日向温泉

道北では数少ない歴史ある温泉。そうはいいながらもぱっと見はスキー場の脇にある建物ということでそんな印象は受けません。露天などはありませんが硫化水素泉が楽しめます。またスキー場のゲレンデは5月末にはシバザクラで覆われます。滝上、東藻琴程の規模は残念ながらありません。

(日帰り入浴:300円、10時半-21時)

■白鳥の宿

地元の人の餌付けにより白鳥が飛来することになった小さな沼。河跡湖と思われるが人工的な雰囲気が強く白鳥飛来時の10月、4月以外は訪れてもあまり意味はない。



智恵文ひまわり畑

■智恵文ひまわり畑

北海道の代表格の北竜ひまわり畑に次ぐ知名度があるのが名寄智恵文ひまわり畑です。当初は北山にあり知る人ぞ知る程度でしたが今では名寄の夏の観光地として有名になりました。しかしながら従来の場所でのひまわり畑は休止され平成19年はMOA名寄農場にて開催されています。作付場所は更正会場と東雲会場の2ケ所。見頃は8月の中旬。申し訳程度につつじ公園もあり。

■智恵文沼

天塩川の河跡湖で宗谷本線に沿って三日月型の沼がぽつんと残っています。 小さな駐車場とトイレがある駐車公園が造られ「ひぶなの里」と名付けられています。

■北山ファーム

智恵文のひまわり畑の最初にあった場所です。今では人も訪れることはありませんが天竜川右岸の丘陵に位置するため景色はよくなかなかです。時間が余っていれば、丘風景を楽しみに訪れるのもいいかもしれません。



ピヤシリ山

■ピヤシリ山

道北の山々は標高の低いなで山が多く頂上付近まで林道が続いている山が幾つかありピヤシリ山もそのひとつです。標高986m(三角点の標高)の山頂からは低いながらも独立峰のため360度周りを見渡すことができ絶景です。そのほとんどがはるばると続く樹海でわずかに西を見下ろすと天塩川流域に人の痕跡を確認することができるのです。

名寄方面からは名寄温泉サンピラーからスキー場を通りあまり展望の良くない林間の林道をひたはしるとピヤシリ山へ上る分岐へとたどり着きます。ここから先はゲートがありシーズンの土日のみしか山頂直下まで車を乗り入れることができません。また乗り入れることができる場合でもぎりぎり1車線の道が続き、行き違う場所も限られていて、かつ山頂直下の駐車スペースは5台程度しかありませんので十分運転には気をつけましょう。避難小屋がありゲート開放時のみ管理人がいて山頂に行く場合は登山者名簿の記入が必要になります。神門の滝、幌内鹿峠への道は分岐からしばらくは尾根を進むことになり眺めが存分に楽しめます。途中ネット上の情報では普通車の走行が困難との話もありましたが平成15年夏には難なく通過することができました。

ピヤシリ山は下川御車の滝からの登山道もありますが山頂から逆行してもうひとつの991mのピーク付近まで歩いてみるのもいい。

■神門の滝

知名度は低い滝ですが落差が20m強もあり水量も豊富で迫力のある滝です。林道の分岐からはさらに短い道が滝の散策路入口までのびていますが溝が深く車の進入は不可能ですので注意しましょう。散策路入口から川までも標高差があり少しだけ苦労させられますが降りていくだけの価値は絶対にあります。

■ナイオロップの滝

階段状に水が流れ落ちていく林の中の小さな滝。 迫力には欠けるのが残念。

■比翼の滝・晨光の滝

比翼の滝は林道の脇にあり下っていくことができる高さ10m程度の小さな滝。さらに奥には晨光の滝があるがさらに小さく周辺もほとんど整備されてはいません。入口の林道分岐には大きな看板あり。またこの付近の天塩川は険しく間近に望むことができ感動ものです。

■名寄温泉サンピラー

立派な建物ですが温泉としての迫力には欠け露天風呂もありません。カルシウム硫酸塩泉。

(日帰り入浴:400円10時-20時)



下川

■サンルダム予定地

名寄川の支流サンル川にはサンルダムが計画されています。建設に先立ち珊瑠地区からは住んでいた人々が立ち退きました。その土地は今は荒地となり道道のまわりに広がっています。何もない広大な平地はダムの工事もまだ本格的に始まっていないため風の音だけしか聞こえません。

■サンル牧場

サンル牧場の北西に位置する町営の丘陵地にある牧場で雄大な眺めが望めます。展望台は昭和58年度国営牧場草地開発付帯事業で建設されたものですが残念ながら老朽化のため入口が閉鎖されています。

■象の鼻展望台

サンルダム予定地を見渡すことのできる展望台。道道の入口に小さな看板がありそこからずっと上っていく。途中ダートになりますがかまわず突き進んでいきましょう。展望台脇には珊瑠望郷之碑があります。付け替え道道の工事が平成15年訪問時には本格化していて橋梁工事を2ヶ所で行っているのをつぶさに眺めることができました。

■モレーナ

下川市街のはずれにあるのエスニック系レストラン。カレーがおいしいとの定評あり。エミューの肉もメニューの一品。オーナーは元旅人。

■ふるさと交流館

下川の郷土資料展示施設。展望台もあり。

(入館料:200円、9時-17時月休)

■万里の長城

桜ヶ丘公園には万里の長城のミニチュア版があります。延長2,000m。

■五味温泉

ソーダ水を飲むことができる温泉。

(日帰り入浴:400円10時-21時、第3月休)

■下川鉱山

かつての銅山。閉山後もしばらくは鉱山施設が残っていることで知られていましたが現在ではそのほとんどが撤去されています。それでも公共の建物だった無人の小学校、幼稚園、鉱山住宅街には横断歩道のマークなど探すとたくさんの遺跡がありおもしろい。

■渓和

下川鉱山に通じるペンケ川沿いの道をそれると丘の上を走っていく気持ちのいい道がありお薦めです。清和開拓団の北海道における入植地。

■美花夢

チーズ、天然酵母のパンで知られるお店。展望も抜群。冬季は下川市街に臨時に移動してきます。

■2000年の森展望台

森の中にある木造の展望台。

■エミュー牧場

ダチョウに似た鳥エミューを飼育している牧場。

■七尺ニレ

名寄川の奥にある大きなニレ。森の巨人たち100選に選ばれた木。国道からの入口には大きな案内板が立っています。



朱鞠内湖

朱鞠内湖は北海道の人造湖の中でも最も大きい湖です。旭川以北の代表的となる湖で石狩川の源流の北端にあたり、行政区域も空知支庁の幌加内町に属します。湖は戦中の昭和18年に多大な犠牲者を出しながらも完成、湖畔の展望台の脇には慰霊碑が建立されています。人造湖ながらも年月を経て今は周辺の丘陵地、山風景と完全に調和しています。

湖は夏はボート、冬はわかさぎ釣りを楽しむことができます。 ボートでしか行くことができない展望台のある島もあります。一周する道路もありますが湖の西岸から北岸を通る道は通行止めの多いダートで普通のドライブには不適で熊の出没も頻繁です。 旧深名線の廃線もこのダートに沿ってあり未知の宇津内駅など興味は尽きません。旧白樺駅に程近い湖の立ち木枯れ風景は有名です。

湖畔までは夏季のみバスが直通します。 それ以外の時期は三股から徒歩になります。

旅の基地としては旧朱鞠内小学校円形校舎を利用したふれあいの家まどか、朱鞠内湖畔にも近い手打ち蕎麦の宿朱鞠内湖そばの花、和寒町福原にある旅人宿ゆきのおとなどが選択肢として挙げられるでしょう。 また湖畔にはキャンプ場もあり。

■朱鞠内湖展望地

国道275号が朱鞠内市街から標高を上げの朱鞠内湖を見下ろす丘の上にある展望地です。 少々離れていますが複雑に入り組む入り江の隅々まで見渡すことができます。

■湖畔展望地

湖畔には鉄骨で作られた展望台があります。 登るのにちょっとだけ勇気がいりますが湖、ダムと間近に迫力ある景観が楽しめます。ダム建設に伴う犠牲者を追悼する巨大な慰霊碑もすぐ脇に立てられています。

■笹の墓標資料館

旧光顕寺の本堂が雨竜ダム建設及び鉄道工事の際の強制連行の資料を展示施設になっています。この寺は実際に工事で命を失った人々が運び込まれた建物であり、湿った暗い室内はその事実をそのまま伝えているかのように思われました。かつては賑わったダム湖周辺も民家はこの資料館の脇に一軒しかなく寂しさを感じます。

■母子里クリスタルパーク

母子里は日本における最寒の氷点下-41.2度を記録した地です。その記念として氷を模したモニュメントがあります。小さな展示室があり日本最寒の地到達証明書が100円で購入でき、その購入を目的とするなら立ち寄りましょう。発行機のコイン投入口が微妙でうまく入らない場合は機械自体を傾けないといけません。訪問の日時とその時の気温が記録されます。

(交通:深川-[快速バス70分]-幌加内-[バス46分]-朱鞠内-[バス7分]-湖畔-[バス25分]-母子里-[バス36分]-名寄)



北海道旅情報巻頭  4-17.名寄・朱鞠内・士別
4-17-1.名寄・朱鞠内