明治公園の煉瓦サイロ



根室市街の東端(牧ノ内の入口)にある明治公園は開拓使根室牧場の玄関部分のエリアを利用して造られた公園です。そのシンボルとなっている3棟の煉瓦サイロは写真中央の第一サイロ(昭和11年築、直径5.9m、高さ15m)、写真右の第二サイロ(昭和7年築、直径4.7m、高さ12m)、写真左の第三サイロ(昭和11年築、直径5.9m、高さ14m)で構成されていて一帯は芝生広場になっています。かつてはそれそれのサイロ毎に南側に牧舎がありました。

開拓使根室牧場は個人、団体への売却、所有権移転の後、二十銀行所有根室牧場、二十銀行が第一銀行と合併後は大正9年に合資会社根室牧場となり、大正10年に明治乳業の前身の北海道煉乳の所有になりました。サイロはその時代に造られたものです。明治公園は昭和54年に開園しています。



第二サイロには白い文字の跡がありました。読み取れるのは明治・・根室牧場。その間の文字は乳業なのか、煉乳なのか、製糖なのか。



第三サイロはひとまわり小ぶりです。



参考文献 平成19年 道東の建築探訪 北海道近代建築研究会編



北海道旅情報巻頭  9.アラカルトレポート
明治公園の煉瓦サイロ