4-12-2.釧路湿原(丹頂ロード)


釧路湿原(丹頂ロード)

釧路湿原の眺望は基本的には東側からが釧路川もあり変化があり秀逸だと思いますが西側からの漠々とした草原が続く風景も一度は見ておきたいものです。展望地が道道53号線沿いに幾つかあるのに加えてちょっとした観光施設も点在すろので興味ある場所を訪問してみましょう。

またこの湿原西部にはタンチョウの観光施設、冬期の給餌場、眺望場所も数ヶ所あります。一時は絶滅の可能性もあったタンチョウですが近年生息数はかなりの増加をみせていますが生息地域は未だに釧路周辺のみ。 今後、帯広、北見など他地域にコロニーの広がりをみせなければ病気の集団発生、伝播が考えられるため問題だとか。冬期にはタンチョウスポットをめぐる定期観光バスもあります。

宿泊基地としては釧路市街にはホテルが多数あり選択肢も豊富。湿原西部には旅宿では丹頂の家、風来坊、公共温泉としてはサークルハウス赤いベレー、山花温泉リフレなどがあります。

北部には釧路湿原の雄大な風景で有名な宮島岬、キラコタン岬がありますが事前に入念な下調べをするかどさんこ牧場のホーストレッキングのツアーに参加することが必要です。

(バス:釧路-[28分]-大楽毛駅前-[16分]-釧路空港-[21分]-鶴公園-[9分]-阿寒町-[15分]-布伏内)

(バス:釧路-[52分]-山花温泉-[23分]-阿寒町-[5分]-丹頂の里-[47分]-阿寒湖畔)

(バス:釧路-[39分]-湿原展望台-[14分]-鶴見台-[10分]-鶴居村-[12分]-つるい温泉/鶴居村-[55分]-弟子屈温泉-[30分]-川湯温泉)




湿原展望台周辺

■釧路市湿原展望台

釧路湿原唯一の有料展望台です。 建物は毛綱毅曠の作品で重厚なイメージ。中は簡素な博物館形式になっています。 観光バスの阿寒・摩周-釧路の立ち寄り地点としていつも賑わっていますが展望自体は湿原までの距離がありいまいちです。一周2.5kmの散策路を歩くとサテライト展望台まで行くことができ眼下に湿原が広がる光景はなかなかです。

(入館料:360円8時半-18時)

■温根内ビジターセンター

湿原内を歩く遊歩道の起点です。 湿原についての基本的なこと、遊歩道沿いの現在の花々などが解説されているほか、双眼鏡などを貸し出してくれます。遊歩道はかつてはしっていた軽便鉄道の鶴居軌道の廃線跡を利用したものに加えて湿原の中まで木道が敷かれていて湿原の奥まで歩いて行くことが可能なのがとてもうれしい。 時間があれば湿原展望台、北斗遺跡と組み合わせて歩くの方法もあり。道道の駐車場からビジターセンターまでは階段を下る。

■北斗展望台

ちょっと車を駐車して湿原を眺めるなら市湿原展望台からよりも風景はよい。

■北斗遺跡

縄文時代から擦文時代の住居跡を中心とする遺跡群で入り口に史跡北斗遺跡展示館があり、室内にはどんと復元住居が鎮座しています。歩いて20分ほどのところに実際の遺跡群があり、草原にいくつもの住居跡が連なる様は規模の大きい集落がかつてはあったことを私たちに教えてくれます。

(入館料:無料10時-16時、4月1日〜11月30日)

■野生生物保護センター

展示施設という性格は薄く見るべきものは少ない。道内各地の自然保護関係のパンフレット類が豊富。

(入館料:無料10時-17時、11月〜4月は土日祝)



阿寒町周辺

■山花温泉リフレ

海水にほぼ等しい強食塩泉。広くゆったりした造り。日替わりの薬湯も楽しめます。

(日帰り入浴:600円、10時-22時)

■ふれあいホースパーク

比較的安価で引き馬やホーストレッキングが楽しめます。

(営業:4月20日〜11月4日水休、9時半-16時半、7月8月は17時、冬期営業:11月5日〜2月28日、9時半-15時半)

■釧路市動物園

小さい遊園地もある一通り揃った昔ながらの動物園です。タンチョウもいる北海道ゾーンがあるのが特徴。

(入園料:550円、4月10日〜体育の日、9時半-16時半、無休、体育の日〜4月9日、10時-15時半、12月〜2月の水休、年末年始休)

■丹頂鶴自然公園

天井のないケージに20羽ほどのタンチョウが飼育されています。一年中タンチョウに出会えるスポットで釧路空港にも近い。

(入場料:460円、9時-18時、4月10日〜体育の日、9時-16時、体育の日〜4月9日、年末年始休)

■あかんランド丹頂の里

道の駅、国際ツルセンター、赤いベレー、北緯43度美術館などが集う場所。雄別炭鉱と炭鉱鉄道の資料館もあり使用されたSLも展示されています。一通り周ったことがあるはずなのですが記憶がかなり曖昧。

■阿寒国際ツルセンター[グルス]

大きく博物館、野外飼育施設、冬期の観察センターの3つに分けられますが博物館機能が数あるタンチョウ関連施設の中で最も充実しています。野外飼育施設では年間を通してタンチョウを見ることができます。また冬期は観察センターで給餌場の100羽以上のタンチョウを見ることができるのです。

(入場料:460円8時半-16時、11月1日〜1月31日、8時半-16時半、2月1日〜3月31日)

■サークルハウス赤いベレー

モール泉。レンタサイクルもあります。

(日帰り入浴:400円、10時-22時)

■北緯43°美術館

北緯43度上にある国々の美術品が展示されている施設。

(入場料:700円、10時-17時半)

■真澄

布伏内市街にあるラーメン屋。塩ラーメンのが種類が豊富で面白い。

(営業時間、11時-14時、18時-20時、水、第一・三木休)

■シュンクシタカラ湖

山奥にある湖。新三大秘湖と呼ばれた時代もありました。

■雄別炭鉱

釧路から奥まった山間にある町です。 私が訪れたときは残っていたのはわずかな鉄道跡、煙突、ガソリンスタンドの遺構だけでした。 ガソリンスタンドの壁の落書きは痛々しいものがありました。 雄別炭鉱があったという記念碑があり、お盆だったからでしょうか、同じ日に記帳した人が幾人かいました。 自分が生活していた空間が再び訪れたときなにも残っていないと人は何を思うのでしょうか。



北海道旅情報巻頭  4-12.釧路湿原・霧多布
4-12-2.釧路湿原(丹頂ロード)