北島三郎記念館が函館に完成


北島三郎記念館が平成14年12月23日、函館に完成しました。場所は函館市末広町22-11、函館ベイエリアのドックよりの一角に再開発ビルが建設され、その中の1階〜3階部分が記念館になっています。

新しいものにはとりあえず顔を出そうと思い元旦の夕刻、函館の駅前のホテルから函館ドック方面の市電を待ちました。しかしいつまでたっても市電は現れません。おかしいなと思い時刻表を見ると元旦は18時頃までで運転終了の案内がされていました。これは仕方ないと歩いて記念館を目指します。

開いている店はコンビニくらい。寒さが顔をさします。なんでここまでして北島三郎記念館に行くんだろうと思いながらも足はベイエリアに向かいます。ベイエリアもほとんど営業している店はありませんでしたが、ライトアップされた倉庫は美しかったです。毎回ベイエリアは営業時間外に訪れているため、一度は昼間に散策をしてみたいですね。

記念館はどこだろうと辺りを見回しているとまばゆいばかりに光る新しいが目に入りました。あそこだと思い行くといかめしい服装の案内の人が立っています。「営業していますか?」との私の問いに暖かく「はい。」との返事を頂き、館内に踏み入りました。北島三郎記念館は年中無休9時〜20時の営業です。入場料金は1,500円。なかなか高価です。

館内は入場してみると私一人で、出口まで他の観光客に会うことはありませんでした。やはり元旦の夕刻に訪れる人はいないですよね。予期していたことですが館内はさほど広くはなく展示内容は迫力不足でした。しかしながら小技のきいた細工がしてあるのはにんまりしてしまいました。客車に座って松前線、江差線の風景を眺めたり、青函連絡船のデッキから海を眺めたり、いろんなことができます。青函連絡船がミニチュア版ですが洞爺丸型だったのがとっても嬉しかったです(←こんなことを思うのは私だけ)。渋谷の飲み屋街のセットもなかなかでした。ジャケットで見る40年の歩みにはデビュー時から最近のジャケットまでずらりと並んでいたのですがおじゃる丸のジャケットがひときわ目立っているのが笑えました。この間ずっと案内をする女性がいるのですが1対1はやはりちょっと辛かったです。

そして3Fには北島三郎オンステージの巨大な宝船のセットが鎮座します。そして北島三郎人形が「まつり」を熱唱するのです。迫力がありすごいのですが歌ってくれるのを見るのは私一人、傍目から見たらかなり異様な光景だったでしょう。こんなシチュエーションになった人は他にもいるのでしょうか。

行ってみて思ったのは何度も訪問するような施設ではやはりなく、入場料金もちょっと高すぎる気がします。もう少し堅実な記念館としての性格があるといいのにとも思いました。逆にエンターテイメント性を追求するならそれでもいいのですが、それもちょっと中途半端でした。


北海道旅情報巻頭  9.アラカルトレポート
北島三郎記念館が函館に完成