東京−札幌線に安く乗るには

■東京−札幌線の傾向

東京−札幌線は本州−北海道の一番のメイン路線です。 日本航空、全日空、日本エアシステム、AIRDOの4社が就航し、 多客期には1日に50往復近くの便が運行されています。 本数が多くかつ新規就航のAIRDOが参入しているため価格設定も工夫が凝らされ、 割引切符の有効利用で北海道へ安く渡ることもできます。 地方空港からの札幌線は比較的割高で本数も限られていますので、 東京までの運賃と相談して東京発の便を利用するのもひとつの手段です。

■正規運賃

正規運賃は通常期と多客期の2種類の設定がされています。 多客期は年末年始、GW、お盆前後の時期になります。 正規の通常期運賃は28、000円、多客期は30、000円です。 AIRDOのみ通常期20、000円、多客期24、000円になりますが、 多客期が他の航空会社に比べ若干長く、夏休みのほとんどが多客期になっています。 以前はAIRDOが他の航空会社の半額でしたがその格差は狭まっています。

■早朝深夜の特定便割引を利用しよう

東京発、札幌発とも早朝深夜の便は特定便割引の設定がされています。 大まかに言えば大手3社の特定便割引設定は東京発、5時台・15、000円、6時台・18、000円、7時台・22、000円、20時頃以降・22、000円。 札幌発は7時台〜9時頃・22、000円、20時台・22、000円、21時台・18、000円となっています。 特定便割引は前日までの予約でも割引がされるので直前まで休みの予定がつかない人にとっても便利です。 しかしながら多客期の特定便割引はかなり早く売り切れますので注意してください。

早朝5:50発の東京発の便は羽田空港に到達するのがかなり困難です。 京浜急行品川5:02発の各駅停車で京浜蒲田5:17発の羽田空港行列車に乗り換えをして羽田空港到着が5:26です。 私はこのダイヤで羽田へ行ったこともありますが羽田空港では走ることが必要です。 荷物が多い場合などには5:50発は利用しない方がいいでしょう。 また品川駅5:02発の京浜急行で必ず5:50の飛行機に間に合うことの保証は致しません。

品川に5:00までに着くには大判時刻表の東京近郊区間の時刻を調べればわかります。 昼間の東京近郊区間の列車は時刻表には載っていませんが、早朝、深夜便に関しては必要な時刻が記載されています。 また空港アクセスの早朝・深夜のアクセスに関しては旅行会社などに置いてある小冊子の航空会社の時刻表にも載っています。 大垣発東京行のムーンライトながらを利用しても品川には4:34に到着しますので十分間に合います。。

■全日空のほしぞら切符

15日以内に往復東京発、札幌発とも深夜便を利用する場合に利用できる切符です。 片道14、000円と通常の半額ですのでかなりお得です。 時間はおおよそ東京21:00−22:30札幌、札幌21:40−23:10東京となります。 到着してからの交通機関がある人でないとちょっと苦しい時間設定です。

■多客期以外に往復する時は往復割引も

多客期以外に90日以内に東京−札幌線を利用する場合、往復割引も一応視野に入れてみましょう。 片道25、400円は割引率が低く魅力が少ないともいえるのですが、他に割引を利用できない時は利用してみるのもいいかもしれません。 多客期8月1〜20日に利用できないのが苦しいところ。

■早割り

夏休みなど長期間利用できない制度のためなかなか利用しずらいですが閑散期に比較的早く予定が立つ場合利用したい切符です。 通常運賃よりも20〜30%安く利用便の制限があまりないのが特徴です。 キャンセル料がその分高くなっているので注意が必要です。

■株主優待券を手に入れて

株主優待券を利用すれば東京−札幌線の場合優待券4枚で、運賃が半額になります。 株主優待券はチケットショップなどで売っている場合もありますので探してみることをお勧めします。 ただし偽造などには十分注意する必要があります。 日本航空の株主優待券は1枚2、000円前後程度、全日空はもう少し相場は上がります。 4枚購入で半額ですので多客期でも30、000円÷2+2、000円×4=23、000円程度になります。 チケットショップは大都市ほど多く、優待券も手に入れ安くなりますが、その分相場は上がります。


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