東町の団地群と貯水池



室蘭市の東町には市営住宅が立ち並ぶエリアが数箇所あります。写真は東町大和団地で18棟の市営住宅と集会所などが集まっています。間取りは浴室なしの2DK。室蘭市は浴室なしの市営住宅を減らすために東町大和団地、汐見団地の建替事業が進められていて寿町に7F、74戸の市営住宅(12-K-3))が平成25年度に完成しました。令和元年5月現在、東町たいわ団地1号棟、2号棟が完成し、3号棟が建設中です。公共建築物適正化計画(平成29年3月)によるとその後、4号棟、5号棟が令和5年度までに完成予定です。古い市営住宅は玉突きで順次解体が進んでいます。

(撮影平成24年5月、平成27年10月、令和元年5月)



平成24年の69R-1、70R-2、71R-3、72R-4の4棟。外壁修繕が行われている棟と行われていない棟がありました。現在解体済。

(撮影平成24年5月(左右)、令和元年5月(中))


48-KR-7、48-KR-8。

(撮影令和元年5月)



色彩が豊かな棟は46-KR-3。外壁の劣化の度合いによって足場設置個所が限定され、部分的な補修が行われた結果、このような姿になったのではないかと推測されます。

(撮影平成27年10月)



手前の水色の建物は東町大和住宅93RC、奥のブラウンの建物は高層の東町弥生住宅です。5棟並んでいました。どちらも浴室ありのタイプ。

(撮影平成27年10月)



新日鉄球場の裏山には煉瓦造の貯水池が城郭の様に残っています。この貯水池は室蘭市の水道事業の黎明期の施設で、日本製鋼所との分水契約問題及び度重なる資金難を乗り越え、大正3年から水道敷設が行われ、大正5年9月23日に通水式が催されました。

(撮影平成27年10月)



東町汐見団地はひとつの区画に児童公園を中心に5棟の市営住宅が取り囲むスタイル。間取りは浴室なしの2DK。1階は店舗が入っていましたが多くの商店は撤退していて、シャッターの絵が逆にかつての室蘭の繁栄を感じさせます。

(撮影平成27年10月)



中庭と今も営業する店舗の裏側。

(撮影平成27年10月)



参考文献 昭和52年 室蘭のうつりかわり 室蘭市史編集室




北海道旅情報巻頭  9.アラカルトレポート
東町の団地群と貯水池