4-7-1.鵡川・日高


鵡川

鵡川は10月〜11月のししゃも漁の解禁される期間にはししゃも一色に染まります。この期間には商店の前にはすだれ干しのししゃもが連なります。

本州のスーパーで安く売られているししゃもは実はカペリン(キュウリウオ科の別の種類)であって本当のししゃもではありません。 鵡川で真のししゃもは行って食べる価値のあるすばらしい名産品です。メスはぷりぷりした卵がどっさりおなかについていて卵の大きさによって値段が決まります。メスについては安価なものよりも多少値が張るものがお薦めです。オスは卵はありませんがししゃも本来の味わいが楽しめるのが特徴でメスよりもかなり安価でお買い得です。

ししゃもの商店は鵡川市街に数軒あり、国道沿いにも一軒あります。

■カネダイ大野商店

カネダイ大野商店は鵡川市街のししゃもを売っている商店の中では一番大きい所で、デパートの北海道物産展の常連です。水色の案内板が随所にあるので目印にして行きましょう。ここではししゃもを買うだけではなくクッキングプレートがありししゃもを焼いて食べることができ、さらにシーズンにはししゃも寿司もメニューに登場します。ししゃも汁とのセットメニューがあるのでししゃもを満喫しましょう。シーズンの昼食時は非常に混雑します。

■大豊寿司

シーズンのししゃもの寿司が大人気。カネダイ大野商店にはないししゃもの卵の軍艦を味わうことができます。

■四季の館

図書館、スポーツスペースもある複合施設の一角に温泉施設があります。ナトリウム-塩化物強塩泉。宿泊施設が付属していて、宿泊客は専用の展望露天風呂も楽しめます。

(日帰り入浴500円、10:00〜22:00)

■ぽぽんた市場

鵡川の生産者直売の店舗ですが品揃えはいまいちでした。

■まちの森(さくら草群生地)

もともとは鵡川でも汐見、米原地区に群生地があったさくら草が日高自動車道の建設工事に伴い市街地の防風林まちの森に移植されてきました。5月下旬〜6月上旬に花を咲かせます。

■たんぽぽ公園

5月〜6月の鵡川の川岸には無数のたんぽぽが咲き乱れます。

■ししゃもパーク

親水公園。

(交通:苫小牧-[JR29分]-鵡川-[JR65分]-静内)


二風谷・穂別・門別周辺

日高の内陸部に位置する平取、穂別は主要幹線の樹海国道や襟裳岬へ向かう道路からもはずれ目的としなければ訪問がたいへんしずらい場所です。そんな場所ですが沙流川流域はアイヌの人々が多く住む土地でアイヌの聖地とも呼ばれる場所で二風谷には資料館、土産店には点在し、その方面に興味がある人なら一度は行く価値があります。千歳空港から夕張紅葉山を経由し十勝に出るのではなく、鵡川、門別経由でこちらに立ち寄るのもいいのではないでしょうか。

宿泊地としては平取に古い公共の宿、民宿などがあります。また公共交通機関はバスがありますが系統が複雑かつ本数が少ないので十分に注意しましょう。

(交通:富川-バス[30分]-資料館-バス[6分]-平取温泉-バス[62分]-日高)

■萱野茂二風谷アイヌ資料館

一時国会議員としても活躍した萱野茂さんの個人で収集した資料が集められた資料館です。 アイヌ資料が集められたスペース、世界各国の先住民族の資料が集められたスペース、屋外展示などがあります。建物自体はそんな広くはなく、説明文などもあまりないのですが展示品をじっくり見るとかなり時間がかかります。残念なのは莫大な量の収蔵品が系統だっていないこと。また駐車場にあった看板に書いてあるメッセージは秀逸です。

(入館料:400円9時-17時)

■二風谷アイヌ文化博物館

町立の施設で説明文もしっかりしていて初めてアイヌ文化に触れる人には最適な施設。資料館と併せて訪れるための共通割引チケット(700円)があります。屋外展示は資料館とあまり変わりません。

(入館料:400円9時-16時半、冬期月休)

■沙流川歴史館

博物館の裏のにぶだに湖のほとりにある施設で入場は無料ながらもここでは最も立派な施設。沙流川流域の考古資料と自然、地質関係の資料がまとめられています。平成15年の水害の状況の写真の展示もあり。

(入館料:無料9時-16時半、月休)

■マンロー博士記念館

アイヌ研究に人生を捧げ、医者としても生きたマンロー博士の自宅(個人病院)が保存されています。

■びらとり温泉・二風谷ファミリーランド

ファミリーランドの奥にある古い町営の温泉。露天風呂はないものの一大石産地である沙流川流域の石を利用した広い浴槽がある。含硫化水素・食塩重曹泉。レストランではびらとり和牛のステーキ、焼肉等も楽しめます。二風谷ファミリーランドにはオートキャンプ場、バンガローに加えてパークゴルフ場、ゴーカートなどもあります。

(日帰り入浴:500円10時-20時、第4月休)

■振内鉄道記念館

富内線の振内駅が保存されています。線路上には機関車(D-51-23)と旧型客車が展示されていますが機関車は風雨にさらされかなり痛んでいます。

■芽生すずらん群生地

野生のすずらんが約15ha広がります。5月下旬〜6月中旬が見頃。なかなかのものだと思うのですが時期的に地域的に微妙で知名度は今ひとつ。

■穂別地球体験館

短時間に地球のすべてを体験できる施設で子供にはたいへん喜ばれそう。ガイドがついて一緒に周ってくれるのが独特でおもしろい。寒暖の差が激しく服を着たままサウナ状態はなかなか辛かったです。

(入館料:1000円、9時半-16時、3月18日〜11月30日)

■穂別町立博物館

地球体験館に隣接した施設で恐竜の化石が展示されています。地球体験館が30分に一度の出発なので空き時間を利用して立ち寄るのがいい。また離れた場所に野外博物館があり様々な恐竜のオブジェが展示されているほか、穂別の目抜き通りは進化の道と名付けられ恐竜のモニュメント付きの街灯が立ち並んでいます。企画展も時々開催。

(入館料:300円、9時半-16時半、月休)

■義経神社・義経資料館

平取には義経伝説があり、義経神社があります。

(資料館:200円)

■ハヨピラ公園

UFO研究団体CBAにより造られた施設でUFOを呼ぶために造られた怪しい場所。現在は全く整備されていないため荒れ放題でもしかすると公園自体が立ち入りが禁止されているのかもしれませんが上部は立ち入りが厳重に禁止されています。実際途中の階段自体も急で風化が進みかなり危険を感じます。私の持っている地図の国道237号線の紹介には「ヨハピラの特異なながめは不思議の国にやってきたかの幻想」と書かれているのですがなぜここにそこまでこだわるのか違和感を覚えます。

■グラン オーベルジュ ホッカイ

半田勝也シェフ至極のフランス料理を楽しむならここ。昼食2,000円〜5,000円、夕食5,000円〜15,000円、要予約。

■とねっこの湯

看板が派手な日帰り入浴施設。ブロンズ色のナトリウム-塩化物泉。

(日帰り入浴:500円10時-22時、第3月休)



静内・新冠周辺

日高といえばやはり競走馬ははずすことができない存在です。 その中心地ともいえるのが静内で新冠、門別、三石、浦河にたくさんの馬の牧場が点在します。

静内は町としての規模も大きく支庁のある浦河はおされ気味。ビジネスホテルもあり日高をめぐる拠点としても有用です。新冠のホテルヒルズやナチュラルリゾートハイジアも人気のある宿のひとつです。

■競走馬のふるさと日高案内所

競走馬の牧場見学の案内をしてくれる施設です。 ここでお目当ての牧場の最新の情報を調べましょう。見学時間が牧場により異なります。目的の馬がはっきりしている場合は事前に問い合わせをしておけば効率的に周ることが可能です。名馬たちのふるさとマップ牧場地図(100円)を購入することができ有用。牧場見学は事前に申込みが必要なところが多く注意が必要です。

■ウィンズ静内

普通は大都市にしかないウィンズが静内の町にあるのです。

■二十間道路牧場案内所

レックスタッド、アーロスタッドの見学申込みはここで行います。日本種馬協会静内種馬場は事前申込みは必要ありません。

※レックスタッド 9:00-10:00 7月中旬-12月末 
※アーロスタッド 15:00-16:00 7月中旬-1月末 11月以降は平日のみ
※日本軽種馬協会静内種馬場 10:30-11:30 7月中旬-2月中旬

(開館日時、9:00〜16:00、7月〜10月末)


■二十間道路

北海道有数のさくらの名所で直線道路に桜並木が8km続きます。5月中旬に見頃となり、休日には苫小牧〜静内〜二十間道路間が非常に混雑するので覚悟が必要です。早朝到着、内陸道道利用など工夫をすればいいでしょう。

■観農台

静内川の一帯の牧場を一望の下に見下ろすことができる場所。平野に牧場が続く風景は北海道でも独特なものです。

■サラブレッド銀座駐車公園

新冠川に沿う道路に牧場が続きサラブレッド銀座と呼ばれています。 オグリキャップで有名な優駿スタリオンステーションや馬の川渡りで有名な八木牧場などがあります。

そんな新冠の牧場を軽く見下ろすことができる場所です。国道からすぐに寄ることができる近さがうれしい。大きな地震の際に泥が噴出すこともある新冠泥火山はすぐ前ですが私有地ですので立入禁止です。

■レ・コードの湯

日高で今、一番人気の町営温泉です。 丘の上に位置する露天風呂の太平洋を望む展望が売り。ナトリウム・塩化物泉。2002年11月12日宿泊・レストラン棟増築オープン。

(日帰り入浴500円、10:00〜22:00)

■レ・コードの館

道の駅にある施設でレコードがたくさん収蔵されています。レコードの歴史を解説したコーナーがあるのに加え、別料金で試聴もできる。お目当ての品がある人にはたまらないものでしょう。

(入場料500円、10:00〜17:00)

■ライディングヒルズ静内

静内の丘の上にある乗馬体験施設。サクラユタカオーも見学できます。

(開場時間、10:00〜16:30月休、平日は夜間も営業)

■真歌公園

静内の南の高台にある公園です。 静内市街を望むことができます。 この丘は昔アイヌのシャクシャインが砦を構えた所でシャクシャインの巨大な像が圧巻です。 また小さいながらも無料で入場できるアイヌ民俗資料館とシャクシャイン記念館もあります。

(アイヌ民俗資料館、9:00〜22:00月休5月-11月、シャクシャイン記念館9:00〜18:00月休5月-10月 9:30〜16:30月休11月-4月)

■静内郷土館

静内移住関係の資料があります。

(開館日時、9:00〜17:00、月休、無料)

■判官館公園

海の際の高台にある公園で森の中を散策することができます。 岬の上で海を望むのがいい。 日高本線の写真で険しい海のそばを通っていく写真がよくありますがそれはここです。ちょっと昔の静内の名所。


■静内温泉

昔からある温泉ながら改築され快適な入浴が楽しめます。

(日帰り入浴400円、10:00〜22:00)


(交通:苫小牧-[JR89分]-新冠-[JR6分]-静内-[JR60分]-浦河)



三石周辺

新ひだか町の中では三石は少し地味な場所ですが昆布や羊羹など特産品も多く、温泉もこの周辺では最もお薦めです。

■みついし昆布温泉「蔵三」

平成18年度に改築された温泉は展望の良い露天風呂もありとてもいい感じです。昔の施設時代には薄い黄土色に染まった温泉は浴槽の底が見えずなかなかの雰囲気がありました。宿泊も可能です。

(日帰り入浴420円、10:00〜21:00)

■ナチュラルリゾートハイジア

日高ではハイクラスのリゾート施設。オーガニックレストランアグリコラはランチも営業していてリーズナブルに楽しめます。

■中岳

軽登山のできる山、おもしろみは少ない。

■蓬莱山

三石川両岸に小高く険しい岩山がそびえる場所。7月に蓬莱山祭りがありしめ縄が渡されます。

■道の駅みついし

海岸沿いにある気持ちのいい道の駅。隣接して海水浴場などがあるためか駐車場も広い。三石羊羹は三石市街の八木菓子舗で買うのが筋ですがここでも売っています。

(交通:苫小牧-[JR150分]-日高三石-[JR30分]-浦河)



浦河・様似

■優駿ビレッジAERU

日高には乗馬の体験できる施設がいくつかありますが、その中のひとつです。昼間訪れる場合、乗馬以外の目的であえて行くことはないでしょう。子供向けには曳き馬、幌馬車、大人向けにはトレッキングがあります。経験をつまないと本格的なコースには行くことができません。見学できる馬はサニーブライアン、ダイユウサク、ニッポンテイオー、ヒシマサル、ウイニングチケットなど。

AERUに向かう途中にある西舎の桜並木は静内ほどの知名度はありませんが5月中旬には3000本もの桜が狭い道路の両側で咲き乱れ桜のトンネルとなります。

あえるの湯は3Fにあり早朝から日高山脈を眺めながら入浴することができます。宿泊棟もあり。個人的にははりぼてのような内部の雰囲気があまり好きではありません。

(日帰り入浴500円、6:00〜23:00)

■JRA展望台

優駿ビレッジAERUからさらに奥に行くと中央競馬日高育成牧場がありそこに展望施設があります。JRAの施設と競馬場を低い位置からながらも眺めることができます。4〜10月の8〜16時開放。

■オロマップ展望台

天馬街道沿いの中央競馬日高育成牧場とその周辺を見渡すことができる展望台。天馬街道は日高山脈を越え十勝まで行くことができるのですが道としても規格がよく、快適にはしることができます。しかしながら途中人家は全くなくとても寂しい。

■浦河町乗馬公園

クラブハウス内に伏木田光夫美術館あり。地元出身の画家。

■赤心社記念館

明治のクリスチャン開拓団赤心社の資料を展示しています。

(見学時間9:00〜16:30、月曜・祝日休、無料)

■浦河町立郷土博物館・馬事資料館

旧東小学校の木造校舎が郷土資料館として利用されています。自然、開拓史、漁業、農業などを分野ごとに紹介。郷土資料館に隣接して馬事資料館がありシンザンの資料なども展示されています。

(見学時間9:00〜16:30(4〜12月)、9:30〜16:30(1〜3月)、月曜・祝日休、無料)

■観音山展望台

様似市街、エンルム岬などを見渡す展望台。日高路も様似に入ると牧場はなくなり、漁村の風景が展開していきます。

■親子岩展望台

親子岩をちょっと見るだけのための小さな駐車場があります。真下は人家。

■様似町立郷土資料館

町の郷土資料を展示。

(見学時間9:00〜16:00、月曜・祝日休、無料)

■翠明橋公園

天馬街道休憩スポット。野塚トンネルの湧水を汲むことができます。

■ソガベツの滝

オロマップキャンプ場の奥にある滝で細く流れ落ちる滝。

(交通:苫小牧-[JR180分]-浦河-[JR9分]-日高幌別-[JR14分]-様似)



北海道旅情報巻頭  4-7.日高・えりも
4-7-1.鵡川・日高