プラニングの基本その1





北海道は広いということ

上の日本地図を見て他の都府県と比べてみてください。北海道ががなり広い面積だということが一目瞭然だと思います。面積は単純に四国の4倍、九州の2倍あります。この感覚を持って行程を考えないと当然のことながら大変なことになるのです。

例えば札幌-富良野は距離にして150km弱、これは東名東京IC-東名静岡ICの距離160kmにわずかに及ばない程度です。札幌-函館は距離にして300km強、東名東京IC-東名名古屋ICの距離330kmにわずかに及ばない程度です。かつ札幌-富良野、札幌-函館とも全線高速道路が完備されているわけではありません。一般道の制限速度は最高でも60kmですから東名高速を同じ距離進む以上に時間もかかるのです。

札幌-釧路、札幌-網走はともに約350km。このルートは高速道路利用も限られたものになりさらに時間を要します。函館-釧路の距離は約600km弱、東京-大阪が530km程度ですから観光で訪問の際の車での一日の行程としては非現実的です。

とにもかくにも北海道は広いので無理のない行程を組み立てることが楽しい旅をするのには重要なのです。


ガイドブックを購入

まず計画するときにはガイドブックを1冊購入してみましょう。代表的なものは以下の3冊です。


まっぷる北海道 るるぶ北海道 じゃらんウエルカムトゥ北海道

昭文社発行の「まっぷる北海道」、JTB発行の「るるぶ北海道」、リクルート北海道じゃらん発行の「じゃらんウエルカムトゥ北海道」、3冊それぞれに長所はありますがまず買うべきガイドはまっぷるかるるぶでしょう。「まっぷる」は地図会社製作のガイドということもあり地図が見やすく便利です。企画の読み物等もおもしろいのですがガイドの個別紹介部分はかなり簡潔。宿紹介は都市部のビジネスホテルなどが比較的詳細です。自然系やローカルな場所に強い傾向があります。「るるぶ」はガイドとしての個別紹介部分が詳細ですが地図がありきたりで使うには少々不便です。宿紹介はあからさまに広告的なのがいやなのですがペンション系が豊富に載っています。都市部の街歩きは内容が充実しています。その2者とは少々方向性が違うのが「じゃらんウエルカムトゥ北海道」で春夏編、秋冬編の年2回の発行。地元編集ということを前面に打ち出していて最新情報が把握できるのが私としては大変うれしいのですがかなりの札幌偏重のガイドで、肝心の個別紹介部分も偏りがあり、北海道に数回行った人がさらに行きたい場所を探すときに使うべきガイドブックのような気がします。3冊とも毎年3月〜4月頃に発行になるので端境期には旧版を購入しないよう注意した方がいいでしょう。

一般的なガイド以外にも地域に絞ったものも幾つか出ています。


地域別るるぶ 目的別るるぶ
   

地域版のるるぶでは「札幌・富良野・小樽」、「函館・大沼・松前・江差」、「知床・阿寒・摩周」、「十勝・帯広」の4冊、まっぷるでは「札幌ベストスポット」、「札幌・小樽・富良野」、「函館・道南」の3冊が発行されています。私が持っているのは写真のようにほんの一部なのですが「るるぶ十勝・帯広」などは狭い地域のガイドブックで本当に詳細で興味深いものがあります。札幌・富良野・小樽はその地域に絞った行程の人も多いので結構有用かもしれません。

目的版のるるぶでは「冬の北海道」、「ドライブ北海道」の2冊、まっぷるでは「ベストドライブ北海道」の1冊が発行されています。冬の北海道旅行は夏とは正直全く違う方向性になるのでこのるるぶか「じゃらんウエルカムトゥ北海道秋冬編」は必要な一冊でしょう。またドライブに特化したるるぶは紹介箇所が簡潔に絞ってありながらも興味深い場所がものが載っていてこれを基にすると行程を組み安いでしょう。

また他にも役に立つ本は幾つかあります。


おとなのいい旅北海道
  

リクルート北海道じゃらん発行の「おとなのいい旅北海道」は季節毎の年4回発行の雑誌で道内の旅に特化した雑誌ながらも発行元が大手ということもあり道外でも手に入りやすい一冊です。企画ものが練られていて読むのが楽しくかつ勉強にもなります。新しい宿、いい宿の紹介も積極的でこの雑誌で紹介された場所はどこもよさそう。たまに企画ものが奇をてらいすぎの場合があるのでそれを見抜く力も必要になります。



北海道旅情報巻頭 7.プラニング読本
プラニングの基本その1