もりの絵日記






発行 バルク・カンパニー
編著 イーストサイド編集部
定価 1365円税込


北海道のカントリースタイルマガジンEastSideが基礎になり生まれたエッセイ集です。都会人が田舎に住むことによって生まれる様々な体験に対する新鮮な驚き、感動、憤りなどが詰まっていて興味深い一冊です。ただ都会で暮らしてたまに北海道の地方を旅するだけでは絶対に知りえないことのほんの一部を教えてくれるでしょう。

昨日、テレビでは浜頓別の田舎暮らしの宣伝番組を放映していましたがあまりにも田舎暮らしの良い面ばかりを強調し過ぎていて見ていると辟易してきます。あのような番組を見て憧れてそのまま移住する人はいないのかもしれないのですが正直心配になります。移住は正の側面だけでなく負の側面も併せて考えることが必要であり、単純に北海道へ移住したいということよりも何を自分としてやりたいのか、それが北海道の地方でできるのかが重要なことだと思います。

コラムの中では「地元新聞」では逆に私も共感できるところがありました。地方では地方紙がやはり有用で近場のイベント情報なども重宝するのですがやはり全国の情報から切り離される部分が少なからずあるのです。いくらネットで情報収集は楽にできるといっても朝新聞に目を通すこととは別物です。

そんなわずかに共感できるエッセイがあったり、旅宿の主人から聞いたようなエッセイがあったり、目新しいものがあったり、私としては満足できる一冊でした。

 
 Amazon.co.jp で詳細を見る
 
北海道旅情報巻頭 8.アラカルトレポート