10.ブックレビュー


旅に出る時の必需品のガイドブックは多種多様なものがありどれがいいか迷います。 どれもが一長一短があるかとは思いますがそれを簡単に説明します。 自分に合ったガイドブックを是非ご購入下さい。

OUTRIDER北海道'99-'00

ひとこと紹介:紹介されている所が一癖も二癖もありおもしろい。

いいところ:基本的に写真1枚と簡単な紹介文で構成されています。 そのそれぞれが普通のガイドブックには載っていないような所です。 雑誌の名の通りRIDER向けなので林道などの情報も豊富。 そういえば去年のに比べて美しい写真が多くなりました。 あまり完成度が高くなってしまうのも残念な気もします。 また発売時期が毎年遅いこともあり本・雑誌の紹介コーナーなどもほんとに最新です。

そういえばゴーストタウンって紹介されてたのは三菱南大夕張鉱のあった夕張市菊水町の写真ですね。 炭鉱住宅は一括して撤去されましたが商店街はたぶん土地か建物のいずれかが個人の所有のため残っているのでしょう。

注目ページ:フォーカスコレクションでその写真がどこで撮られたものなのか当ててみましょう。

使いにくいところ:これといった欠点はなく本当に楽しめます。 地図が不親切ですがこれはあくまでツーリングマップルを同時に携帯することを指向したものでしょうし、 その分文章で行き方を詳細に説明してあります。 無論、紹介されている場所は偏っていますのでその点は留意下さい。


マップルマガジン北海道'99-'00

ひとこと紹介:私がいつも愛用しているガイドブックです。 詳細な地図が便利で重宝します。 新着情報も早い。

いいところ:1:70,000程度の地図が多用されその地域での情報量は大変豊富で便利です。 アウトドアのイベントを行っている施設、宿が特集ページで多数紹介されています。 この分野の情報量は「るるぶ全国自然探検」など類似の本がありますが充実していてなおかつ新規の情報もちゃんと入っています。 また他の一般情報誌では紹介しない所もマップルには載っています。 こんな所普通のなかなか行けないよ、行けないよなんて思うところまで。。。 私は個人的にこんなところが好きなのですが一般の人にとっては単なる読み物部分かもしれません。

注目ページ:今回のマップルには面白コラム32連発というコーナーがあり楽しめます。 北海道の旅裏情報といった感じです。 情報も多岐に渡っていてこの情報を基に一ヶ所位行ってみるのもいいかもしれません。 新着情報としては摩周大観望、マル秘ポイントの風景など。

使いにくいところ:あまり普通の人が行っても面白くないような所も大きく紹介されています。 口無沼なんかはここまで大きく紹介しなくてもいいかもという気がします。 地図も詳細マップがない所は不親切、別途の地図は必携です。 それと都市地図が今回更新されたかと思うのですが書き込みすぎな気がします。


るるぶドライブ北海道

ひとこと紹介:最もオーソドックスなガイドブックの一つです。 均整がとれた内容が初めての北海道旅行する人にとっては本当に便利です。 是非持っていきましょう。

いいところ:ドライブをするために作られた地図は決して詳細ではありませんが簡潔で便利です。 これを基にしてドライブすれば間違いはないでしょう。 飲食店の情報が豊富で食べるところに困ることはないでしょう。 紹介箇所も有名ところからちょっとマイナーなところまでいろいろ載っています。

注目ページ:やっぱり一連のドライブマップでしょう。

使いにくいところ:新着情報はほとんどありません。 私としてはもっと目新しいところも紹介して欲しいのですがこれはわがままでしょう。 たぶん。 ルートごとの紹介のデータが見やすいようで実は見にくいかと思います。 特集ページ林道制覇計画、無料露天風呂なんかも中途半端というか一般的すぎておもしろくない。


立風ベストムック北海道の安い宿’99

ひとこと紹介: 北海道の旅関連の宿泊情報誌は多種多様ありますがこれは安い宿に焦点を絞ったもの。

いいところ: 北海道の旅の宿の情報ではやはり「とほ」でしょう。 しかしながら北海道ではどこでも手に入る「とほ」も本州では簡単には見つかりません。 東京などだと売ってる所は結構あるのですが地方はほとんど目にすることはありません。 そんな時、ちょこちょこいろんな本屋で見かけるこの本が便利です。 「とほ」に出てくる宿はもちろん「とほ」に載ってない旅の宿も幾つか掲載されています。

注目ページ:それぞれの宿の写真が必ず一枚付いています。 これで宿の雰囲気を大筋で知ることができます。 個人的には簡素なくつろげる雰囲気の宿が好き。

使いにくいところ: 宿の紹介が安い宿全般すべて網羅しているため自分向きの宿ばかりでなくそれ以外の宿もたくさん載っています。 たぶんホテル、公共の宿系と旅の宿系を一つの旅で両方使う人はあまりいないと思うのですが。。


るるぶ北海道'99-'00

ひとこと紹介: 定番の北海道ガイド。

いいところ: 内容的にも一般的な所を中心に紹介しているので観光地めぐりには欠かせません。 特に内容の充実しているのが飲食店の情報です。 るるぶで調べていけば選択肢が豊富になるのは間違いありません。 また札幌、小樽などの街歩きにもページをだいぶ割いています。

注目ページ:映画、ドラマ、小説、コミックの舞台を探しにいこうという企画ページがおもしろい。 最近の作品からかなり昔の作品、果てはマイナーなものまでいろいろ載っています。 こんな取り上げ方も興味深いなあと思います。 そういえば「すずらん」は見当たりませんね。

使いにくいところ: 内容が豊富なようで実際よく読んでみると限られた所しか載っていません。 るるぶだけで行くとるるぶ的旅行しかできないでしょう。 巻頭の特集ページも場当たり的でつまらないです。


北海道旅情報巻頭
10.ブックレビュー