4-9-1.旭川・比布


旭山動物園周辺

旭山動物園は北海道一の集客を誇る観光地ですが、その周辺にも隠れた魅力的なスポットがたくさんあるのです。石北本線沿線のため鉄道利用でも大丈夫。

(交通:旭川-[JR石北本線17分]-東旭川-[JR9分]-桜岡-[JR52分]-上川)

■旭山動物園

行動展示で一躍有名になった日本最北の動物園。珍しい動物がいるわけではなく、行動展示も各動物園が模倣しているので、北海道の旅の一部としては優先するべき場所ではなくなってきていると感じます。開園時間に合わせていくよりも、午後2時以降の方が空いていてまわりやすいが、動物に餌を与えるモグモグタイムは限られてきてしまいます。駐車場は東門に大きな無料駐車場があり、手前の民間有料駐車場に敢えて入る必要はありません。

(入園料800円、夏期9時半〜17時15分、冬期10時半〜15時半、正月と冬期夏期営業期間前に2〜3週間の休園あり)

(交通:旭川-[旭川電気軌道バス40分]-旭山動物園)

■雪の村

旭山動物園東門の向かいにある小さなスキー場跡を利用した冬のレジャースポット。スノーモービルやミニバギーで遊ぶことができます。圧雪車で山頂まで行き、山頂の展望を楽しむのもいいでしょう。

(営業時間、10時-16時、料金200円〜500円)

■上野ファーム

倉本聰のドラマ「風のガーデン」の庭園を設計したのはこのファームを運営する上野さんです。庭園は最初は一見小さく感じるのですが、歩いていくと様々な花々が展開し、飽きることがありません。庭園は射的山の麓にあるのですが、射的山へも歩道が通じていて、5分程で頂上に行けることも魅力のひとつだと思います。ガーデンニングのための小さな苗屋とNAYAcafe(カフェ)もあり、カフェのみ通年で営業しています。平成21年8月に訪問した際は旭川近郊の人とそれ以外の人が半々位の入りでなかなか盛況でした。

(ガーデン営業時間、4月末-9月末、10時-17時、料金400円、年間パスポート600円)

■桜岡煉瓦煙突

桜岡の丘の上にぽつんと煉瓦煙突が残されています。昭和16年に完成した吉村煉瓦工場の煙突とのこと。

■クラークホースガーデン

ウエスタン乗馬クラブ。

■兵村記念館

「ここを見て初めて北海道がわかった。」のフレーズで有名な博物館。屯田兵に関する資料が多数展示されています。日露戦争、第二次世界大戦などの企画展も多彩に開催。

(入館料500円、9時半-16時半、4月29日-10月20日、火休)

■龍乃湯温泉

道内でも知名度が低い温泉ですが赤く染まった鉄泉は貴重です。露天風呂は申し訳程度で視界は全くきかない。

(日帰り入浴500円、9時-22時)



21世紀の森周辺

旭山動物園からさらに旭川市の最奥には米飯(ぺいぱん)地区と21世紀の森があります。バスは1日2往復と利用価値は低い。

■森の小径ファーム

農村の暮らしを体験することができる農場です。

■養蚕農家

米飯に福島から入植した人が明治42年に郷里の養蚕民家に倣って建てた建物です。

(無料、9時半-16時半、月休、4月末-10月末)

■21世紀の森

21世紀の森は道立21世紀の森のゾーンと旭川市21世紀の森のゾーンに分かれていて目的地の手前4kmの所で分岐があります。道立ゾーンには森林学習体験館があり、中鶴根山展望台への登山道があります。森林学習体験館には森林と林業について学ぶ施設で木の玉プールで遊ぶこともできます。旭川市ゾーンには子供遊具もあるファミリーゾーンと21世紀森の湯とせせらぎ交流広場があります。両者は離れているので訪問の際には注意が必要。

(森林学習体験館、無料、9時-17時、月休、5月1日-11月30日)

■21世紀の森の湯

キャンプ場利用者にも便利な小さな温泉。カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉。

(日帰り入浴、無料、13時〜20時、5月1日-11月30日)

(交通:東旭川6丁目-[旭川電気軌道バス40分・2往復]-米飯12号)



比布・塩狩周辺

旭川から30km程と都会に近いため地味でなかなか注目されない場所ですが実はおもしろい見所が散在している場所です。拠点としては旭川市街がメインとなりますが公共施設では遊湯ぴっぷ、旅人宿なら夕休があります。

■比布駅

ピップエレキバンのCMに使われた駅です。 その当時は観光バスが来たこともありました。

■遊湯ぴっぷ

町営の人工の光明石温泉です。一通りの機能が揃いハーブ湯もありますが露天風呂は建物の隙間に造ったかのようで開放感がありません。旭川近郊のため週末は混雑します。

(日帰り入浴500円、10時〜22時)

■北嶺山・ぴっぷいいながめ台

ほくれいスカイロードを上って行きスキー場の上に出たところがぴっぷいいながめ台です。さらに上って行くと北嶺山があり山頂に小さな展望台があります。開放感のある風景はなかなかのもの。旅人宿夕休では夜にここまで出かけることもあるかもしれません。

■北比布カタクリ群生地

この付近の山々には人知れずカタクリ、エゾエンゴサクが咲き乱れます。男山公園とは違い下草はササが繁茂していたりしますが自然のままの風景が楽しめるのがとてもいいのです。ほくれいスカイロード脇。

■蘭留湿原

舗装された旧国道からさらに一代前のダートの旧国道に入ってすぐの右手一帯が湿地帯となっていて、 そこにミズバショウ、ザゼンソウがたくさん咲いています。 さらに先には旧農地だった草地があり、そこの脇にも無数の花が咲いていて、ちょっとピクニック気分で楽しむにはいいところです。 また旧農地に苗木が植林されていたのでだんだんと草地が狭くなる可能性があります。

■塩狩峠記念館

塩狩峠の著者三浦綾子の旧宅を復元したもので当時の三浦夫妻の生活用品が置かれていて厳粛な雰囲気になれるかのようなふしぎな場所です。

(入館料200円、10時〜16時半、4月〜11月、月休)

■塩狩駅

長野政雄氏の殉職慰霊碑があります。一目千本桜という桜の名所。

■塩狩温泉

昔ながらの温泉旅館でしたが平成17年9月末をもって一時休館しています。 ここに併設されたYHは私の北海道における初めての宿泊地で個人的にはかなりの想い入れがある場所です。

■夫婦岩

岩が寄り添うように二つ並びます。

(交通:旭川-[JR30分]-比布-[JR18分]-塩狩)



男山公園(突哨山カタクリ群生地)

男山公園(突哨山カタクリ群生地)は旭川市と比布町の境に位置する高台にあり、眼下には石狩川、そして旭川市街、大雪山を見渡すことができます。 また旭山動物園の観覧車がなぜかとても目立って見えます。

ここの目玉といえば日本一の規模があるカタクリ群生地でしょう。 林一面がカタクリやエゾエンゴサク、ふきのとうなどの春を感じさせる花で覆われている様は圧巻です。 カタクリの花は淡いむらさき色をしていて決して花は太陽に顔を向けず、その姿は可憐です。

時期的にはGW頃に見頃を迎えます。 ほんのわずかな期間しか見られないのでなかなか道外の人には厳しいのですが、 GWに行ったときは絶対はずせないポイントだと思います。

人出は多く駐車場に車を停めるのに苦労することもあります。 でもそんな人出も入口から10分くらいの整備された所だけ、林の奥まで歩道は続き、 歩けば歩くほど人は少なくなります。 途中分岐もありそこを左手に下ると山の斜面どこまで見渡してもカタクリなんて場所も。 整備されていないのでササも繁茂しますがそれは我慢しましょう。

小さな子供遊園地もあり。

(交通:旭川-[バス25分]-男山公園前-[バス9分]-比布-名寄)




当麻

■当麻鍾乳洞

北海道には鍾乳洞は大きなものがなく、ここが道内最大です。 本州の鍾乳洞の有名な所へ行った人にはちょっと迫力不足でしょう。 周辺はグリーンパークとして遊歩道完備。

(入場料500円、9時〜17時、4月29日〜11月3日)

■当麻山・パピヨンシャトー

当麻市街のそばにある小さな山で、冬はミニスキー場になります。 パピヨンシャトーと名付けられた世界の昆虫を展示した施設も。 蝶の標本が豊富。

(入場料500円、9時〜17時、4月29日〜11月3日)

■ヘルシーシャトー

二股ラジウム温泉の湯の華を利用した人工温泉です。

(日帰り入浴500円、10時〜22時)

■将軍山・親子山

田んぼの中にある丘。 ちょっと気になっています。 たぶん登れるのでは。

■蝶ヶ丘・一ノ丘・二ノ丘・三ノ丘

丘風景が美しそうな場所。 行かれた方は教えてくださいね。

■道の駅とうま

でんすけすいかグッズが豊富。

(交通:旭川-[JR30分]-当麻)



北海道旅情報巻頭  4-9.旭川・層雲峡・大雪
4-9-1.旭川・比布