アルトリ岬とジョン・バチラー夫妻記念堂



恋人海岸から岬への海岸線は今や貴重なダートです。すると海岸に突き出たアルトリ岬が見えてきます。アルトリ岬の標高27.5mの丘は砂嘴が島に繋がった陸繋島と思われる地形でした。知名度は低いですがそんな独特の地形のため展望は非常に良く、夕陽を眺めるには最適な場所といえるでしょう。



西は伊達市街を望みますが単調な海岸が続きます。遠くに見える煙突は伊達火力発電所。東の洞爺、豊浦方面は複雑な海岸線。



有珠山は大有珠、小有珠から西山までをしっかり確認できます。



有珠市街の小高い丘の上にジョン・バチラー夫婦記念堂があります。アイヌ語研究でも知られるジョン・バチラー博士がこの地でキリスト教の伝道を始めた際に明治26年に木造の礼拝堂を建て、その後昭和12年にその功績を称えジョン・バチラー記念堂として有珠山噴石を用い異国風の石造で建てられたものです。平成12年に補修が行われています。館内は通常は公開されていませんが夫妻の遺品を展示するコーナーがあるとのこと。



中に入ることはできなくとも訪れる価値のある雰囲気の場所です。




北海道旅情報巻頭  3-9.ぐるり海岸線紀行

アルトリ岬とジョン・バチラー夫妻記念堂