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しばらく前より、話題となっていたハイッリッヒ・ハラーの新編「白い蜘蛛」(長谷見敏訳、山と渓谷社刊)を読み終えました。
自身がアイガー北壁の初登攀のメンバーであり、チベットのダライ・ラマの教師であり、現存する最後の探検家の一人であるハラーのこの本は、アイガーとグリンデルワルドを愛する人にとっても必読の書と言っても過言ではないと確信します。 この本を読む前に同じパーティーで共にアイガー北壁の初登攀を行ったヘックマイヤーの「アルプスの三つの北壁」を読んでいたので、ヘックマイヤーから見た登攀とハラーから見た登攀(二人は別々のパーティーで登り、途中で一つのパーティーとなったのです)という、少々視点を変えてのアイガー北壁初登攀の状況が見えて来てとても面白かったことは、私にとって幸運でした。古本屋さんの検索サイトで運良く引っ掛かって手に入れたのですが、結構古本で出ているアイテムのようですから、よろしければ皆さんもこの本と合わせて読んで見られたらいかがでしょう。 |