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スイスのアルバム

シュタイン・アム・ライン編

 シュタイン・アム・ラインという町はスイスの北東部、ライン川を越えてドイツと接している、小さな古い古い町です。ライン川の北側に出っ張っているため、ドイツかと思いがちで、気の毒にも第二次世界大戦の際、アメリカ軍によって誤爆をうけて、町の門が壊されています。もちろん元通り直してありますが、アメリカ軍の人たちもライン川のこっちとあっちというように憶えてしまったんでしょうね。
 国鉄の駅を降りて、川の方に下っていくと、ライン川に出会います。橋を渡るとそこは中世そのままの町並みです。
 遠くに、山のてっぺんにお城が覗いています。元気な方はどうぞ。眺めも素晴らしいそうですが、登りが…、うーん。
 下の写真は橋を渡って町中に入って最初に目にする市庁舎前の広場の光景であります。どの家も壁に絵が描かれていて、独特の雰囲気を醸し出しています。
 左端の写真、ホテル・アドラーの壁は、絵本「ウルスリの鈴」で知られるカリジェが描いたものだそうですが、日に当たりずいぶん色あせてしまっているように見えます。写真はかなりトーンを操作して何とか見えるようにしましたが、光線の関係もあり、なかなか難しい被写体です。絵はがきなどはあからさまに補正してましたから、この位はいいかな?中央は市庁舎です。
 町の名前は「ライン川沿いの石」という意味だそうですが、本当に宝石のように美しいまちです。
 装飾された家々の間を通り抜けて行くとウンター門。これが誤爆を受けて破壊された門だそうです。元通りの形に修復されたそうですが、なかなか美しい景色だと思います。
 町全体が美術館のような様子で、壁面を見て回るだけでお腹がいっぱいになりそうです。看板だって本当に趣味のよい物ばかりで、日本が恥ずかしくなります。
 こういうのが文化の違いなのか、歴史の違いなのか、よくわかりませんが、心から羨ましいと思ってしまいます。
 絵の主題は聖書からとってきたものが多いようですが、単なる装飾的な物もあるようです。
 しかし、上の看板とウンター門のように写真の中に納まりの良い看板が多いのも事実です。普通だったら看板をトリミングしてとってしまうのですがねぇ。
聖ゲオルゲ修道院は、博物館を併設しています。中はそう古い物でもなく、今世紀になって大幅な改築を受けて現在の姿になったそうです。
 オルガンもその時のものでしょうが、CDが売られていたので買ってきました。なかなか美しい音色でありますが、あと年月が音に磨きをかけるのを待つといったところでしょうか?
 この後、ライン川を船でさかのぼりボーデン湖にでるというのはどうでしょうか。
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