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スイスのアルバム

サンテュルサンヌ編

 サンテュルサンヌはポラントリュイに近い、ジュラ州の山間の村です。谷間の川沿いに開けた村は、駅から歩いて二〇分というところでしょうか。大したことはありません。上の写真は駅から見た村の写真です。

 門をくぐって入った村は、中世をそのまま保存したかのような「古さ」と「いかめしさ」を持っていました。
 村の真ん中辺りに郵便局があり、バス停もありました。
 写真右は、朝のポスト・バスのバス停前、というか郵便局前の風景です。
 ジュラ山地の中の村ということで、どこか村の背景の山の風景が、日本のどこかに似ているようにも思えます。
 こんなに木が植わっているというか、植林された山がスイスにあることも、何だか物珍しい風景のようにも思えて来る、風景です。
 これで村の中が中世なのだから、何がなんだかわからなくなってくるような所です。
 向こうに橋があったので行ってみると像が橋に建っていました。橋の守護聖人サン=ジャン・ネポミュセーヌの像だそうです。
 ここからの村の風景はとてもいい雰囲気です。
 家々が壁となり村の城壁となっている様子がよくわかりますし、その古い古い家並みが今も生きているのだと実感できます。
 村は川に面した方向と逆はこんもり茂った山の斜面です。そちらには門はありません。上の写真の川に面した門の他に、駅から歩いて来ると最初の門があり、そして、村の中をものの五分も歩くと奥のもう一つの門に突き当たります。
 広場には、教会があります。何度か修復されて色んな様式が混ざってしまい、何ともまとまりのない感じではあります。しかし、それぞれのパーツはなかなかよく出来ているように素人目には写りました。
 教会の前のホテルで夕食を食べた後、教会の方に散歩していくと、中からオルガンの音が聞こえてきて、フラフラと立ち寄って、一時間ほど、オルガニスト?の練習を聞いていたのですが、シンプルでなかなかいいバロックオルガンだと思いました。
 それよりも、こんな田舎?(失礼!)の教会にオルガニストがいることに(あまり上手くはなかったけれど)日本との音楽環境の違いを強烈に印象付けられたのでした。
 私たち日本人にとって鍵盤楽器といえばピアノか電子キーボードを指すのですが、ここの環境の中では教会のオルガンなのではないでしょうか?多くの住民はミサに出ることでしょう。そこで自ら歌ったり、ミサの進行と共に流れるオルガンの響きが彼らの日常なのだということに気づいて、オルガン音楽を改めて勉強しなければと思ったのです。
 でないと、ヨーロッパの音楽のほんの一部分しか我々は知らないことになるのではないでしょうか?
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