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スイスのアルバム

メンリッヒェンからクライネ・シャイデック編

 メンリッヒェンは、グリンデルワルドから行ける最もポピュラーなハイキング・コースでしょう。
 二度ばかり、私も歩きましたが、最初は信じられないほどの晴天でした。2度目は時折小雨が降ってくるという天気でしたが、とちらもいい思い出となっています。
 まあ、雨より晴れた方がいいに決まってますけどね。それに二千メートル近くでの雨は、夏とはいえとても冷たく寒いものですから…。
 とんでもなくポピュラーなコースで左の写真の様に日本語の標識もあり、初心者でも大丈夫です。
 グリンデルワルドから歩いてグルントに下り、長いゴンドラに乗ってメンリッヒェンにやって来ると、ベルナー三山が目の前に広がり息を飲みますが、チュッゲンとラウバーホルンが少々邪魔であります。
 それでもアイガーの北壁だけは、よくその姿を現していて、幾多の悲劇を思い出させます。
 メンリッヒェンから歩き出してしばらくすると左手に双子の小さな池が見えてきます。右手はチュッゲンの岸壁です。
 道はとても歩きやすい水平道で、道ばたの高山植物の可憐な花々が、疲れを忘れさせてくれます。
 当然、牛の放牧もされていて、道を我が物顔で占領していたりします。
 小雨降る天候は、時折アイガーを霧のヴェールでつつんだり、サァーッとそのヴェールを取ってみたりと、変化が面白いと思いました。
 美しい花と、アイガーやヴェッターホルンを眺めながら歩いて行くと、馬の放牧に出会いました。牛はよく見かけるのですが、馬は始めてでしたので、ちょっと驚いてしまいました。
 二つ目のピーク、ラウバーホルンを巻くと、クライネ・シャイデックはもうすぐそこです。
 グッギー氷河のダイナミックな姿を眺めながら下っていくと、途中に展望台があります。特にどうということはないのですが、こういうのがあるとつい登ってみたくなりますねぇ。ルツェルンの氷河公園の物見櫓のようなものにも、つい登ってみては後悔していたことを思い出しました。
 晴れていればこの背後にアイガー北壁が立ち上がって、なかなかの構図なんですが…。
 そして、クライネ・シャイデックに到着です。駅裏には新田次郎氏の記念碑があります。彼の万年筆や眼鏡などが納められているそうです。
 彼の「アルプスの村、アルプスの谷」は私のスイスの教科書でした。
 新田次郎の記念碑はどこだと、多くの観光客が駅員などに尋ねるのでしょう。記念碑のところには目立つ看板ができていました。昔は無かったように思うのですが…。
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