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スイスのアルバム

レッチェンタール編

 レッチェンタールはブリークとカンデルシュテークの中間、峠の駅ゴッペンシュタインからバスで行きます。キッペルの村を通過し、ヴィラー、ブラッテンと通って、すぐに終点のファフラーアルプです。
 小さな村というか集落が点在する、慎ましやかな谷は、タンネの木々の香りと緑の美しい土地であります。
 かつては大変貧しい土地であったそうで、出稼ぎの傭兵が谷の生活を支えていた時代が長く続いていたのですが、今はそういうところは私たち観光客にはあまり見えません。教会を新築していたりで、随分豊かになって来ているんだろうなぁーって思ってみたりしますが。
 ここに来れば、まずヴィラーとキッペルの集落の間にあるロープウェイでラウヒェルンアルプに行くと良いでしょう。そこから谷奥のファフラーアルプまでのハイキング・コースは、ビーチ・ホルンとレッチェンタール・ブライトホルンを眺めながら歩ける素晴らしいコースです。 
 ラウヒェルンアルプから牧草地の中を歩き出すと、その風景の美しさに目を見張ります。この辺りが一番かも知れません。随分ウロウロしてラウヒェルンアルプを堪能しました。
 しばらく行くとテリ・アルプで休憩できます。小さな集落ですが、その真ん中を道は続いてゆきます。
 写真下
 林の中に入って、しばらく行くとシュヴァルツゼーです。黒い湖とはよく言ったものだと思います。このあたりでピクニックしているファミリーも多いようです。
 思い思いに弁当を開き、あるいは石を集めてかまどを作り火をつけてソーセージやらを焼く芳ばしい香りが漂ってきます。
 ここから更に歩いて行くと、樹林の間から氷河が空の青さに対して、際だっている風景に息をのみます。
 (写真下)
 氷河から流れ出る沢まで来ると、その光景は一層鮮やかに迫って来ます。
(写真下)
 紺碧の空に映える氷河の白の鮮やかなことは言葉を失うほどです。
 樹林の黒々とした緑がその対比を一層引き立てます。鮮烈な光景と言えましょう。
 広大な風景は、その空の色からも宇宙に広がっていることを実感させます。小川のせせらぎだけが、そこに居ることの現実感をわずかに持たせていますが、それすらも辺りの静寂の中に溶け込んでいってしまいます。
 これほどの風景は、アルプスのどこでも出会えません。ここレッチェンタールにだけあるのではないでしょうか?
 上がったり下がったりと多少の高低差はありますが大抵は歩きやすい道が続いています。レッチェンタール・ブライトホルンが近くなって来ます。
 しばらく行くと、小さな池が見えてきて、ホテルの前を通って行くと広い駐車場にでます。ハイキングの終わりのファフラーアルプです。

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