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今世紀、スイスにおける音楽界の大立者の一人、パウル・ザッヒャーは同時代の多くの第一線の作曲家たちに作品を依頼し、それを初演し、世に広めるという活躍をしました。更に、バーゼル室内管弦楽団やチューリッヒ・コレギウム・ムジクムなどの創設者にしてその指揮者として活躍した大物中の大物と言ってよいでしょう。
彼の交友のあった作曲家と言えば、バルトークやヒンデミット、リヒャルト・シュトラウスやオネゲル、ストラビンスキーにルトスワフスキー、デュティユー、チャベスまたイギリスのブリテン、スイスの作曲家ならマルタンをはじめモレなどが有名ですが、今回はザッヒャーの委嘱作をザッヒャー自身の指揮でスイスの放送局に録音したものを60年代から80年代のザッヒャーの晩年にかけての録音をまとめた三枚組のCDを紹介したいと思います。
それは、ARS MUSICIというレーベルから出ている三枚組(AM 1155-2)でバーゼルとチューリッヒのゆかりのオーケストラをザッヒャーが振っています。
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