レッチェンタールのハイキングは途中まで…

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レッチェンタールのハイキングは途中まで…

　レッチェンタールのブラッテンの村に以前に来たのは、バルセロナ・オリンピックを部屋のテレビで見た記憶がありますから、随分前になります。
　ブラッテンのバス停のところの郵便局が引っ越したことが三年間の大きな変化で、他は三年前と全く変わることのない佇まいでありました。

　バスを降りて、見上げるとすぐそこにホテルが見えます。今回も同じエーデルワイスというホテル（ブラッテンで一番大きな三ツ星ホテル）に泊まるのです。
　以前親切にしてくれた、おじさんは元気だろうか？などと考えてドアを開けると若い息子さんと思しき大層気持ちの良いお兄さんが出てきてくれました。

　以前、泊まった時は、出発の日が早朝になり、裏口というか、オーナー一家の住まいである一階の鍵を開けておいてもらい、前日に支払いを済ませたことなどが思い出されます。その時のお父さんは？と思っていると事務所の奥にいました。

　部屋は家族四人が二人ずつ二階と三階に分かれての宿泊となり、バス・トイレ付きの部屋とそうでない部屋に分かれます。それでもサース・フェーの一週間分（ホリデーフラット）ブラス４００フラン分を二泊で使い切ってしまうのですから、やはりホテルは高いですね。（但し、ハーフ・ペンションでお願いしているので、実際部屋代だけならもう少し安いはずですけれど）

　ベランダからラング氷河が見えます。見上げるとビーチホルンの先端が見えますが、こちらを見たいのなら谷の入り口のヴィラーかキッペルあたりに泊まった方がいいでしょうね。ラウヒェルンアルプにもいいホテルがあるそうですが、ロープウェイで行かなくてはならないので、荷物の多い旅には不向きだと思い、今回は止めました。
　それよりも、レッチェンタール・ブライトホルンの眺めがとてもいいのがブラッテンの良さでありましょう。この山と向き合うようにラウターブルンネン・ブライトホルンが聳えているはずですが、こちらはファフラーアルプというラング氷河に近い谷の最奥の集落（夏だけ営業しているホテルがあります）まで行かなくてはなりません。

　七時近くの到着で、食堂ではもう夕食が始まっていました。ファンダン（スイス・ワイン）を頼み、ディナーとなりました。家族で来るとこの時間が楽しみです。今日一日のことを話し合いながら、食べる夕食は普段ろくに一緒に食べていないので、特に楽しい時間となります。
　ファンダンの酔いも手伝って、この日は早く寝てしまいました。

　翌日八月六日は快晴とは言えませんでしたが、まずまずの天気で、ラウヒェルンアルプからファフラーアルプへのハイキングに行くこと為、バスでキッペルという村まで移動、ロープウェイで登りました。
　何と言うことなく登り、気持ちの良い草原で天を突き刺す剣のようなビーチホルンから、ブライトホルン、ラング氷河へのパノラマを楽しんで歩き始め、小さな沢を越えたあたりで、最初の休憩としたのですが、これが今回のアクシデント第二弾となったのです。

　木製のベンチに腰掛けて、朝、ブラッテンの何でも屋さんで買ってきたアイスティー（ピーチです）を飲もうとしたとき、下の娘が「痛い」と言って立ち上がりました。
　どうしたのかと思って見ていると、木の棘が刺さったらしいのです。見てみると、小さな棘が太股の裏側に何本か刺さっています。何とか二本ほどは抜いたのですが、何本かは頭が出ていないため抜くことができません。
　応急手当用の消毒液などはホテルに置いてきてしまいました。
　ずいぶん痛がります。仕方ありません。ハイキングは中止です。うーん残念。

　で、ロープウェイでキッペルに戻ると、もう痛みは無くなったらしく、元気に歩いています。まあともかく消毒だけはしておいたほうが良かろうということで、次のバスでブラッテンに戻ったのです。
　とげ抜きでも取れません。仕方なく消毒だけしてバンドエイドを貼っておいたのですが、後日、帰国してから皮膚科のお医者様に診て貰い、「アッと言う間に」取れてしまったそうです。
　まぁ何と人騒がせな、とも思いましたが、こんなこともあるのが家族旅行なのだと思うことにして、午後はホテルのレストランで遅い昼食を摂ったあと、ブラブラしていることにしました。

　ブラッテンの村をブラブラ散歩をし、何でも屋（お肉から乾物、日用雑貨にお酒まで売っている、それでいて小さな店）を覗いて、絵はがきを買ったりして過ごしましたが、こういうのんびり旅が「命の洗濯」をしてくれるのでしょうね。

　夕食の後はベランダ付きの方の部屋でテレビを見たりして過ごしました。
　夕食の時はおじさんも出てきていておられたのですが、前に来たときにお見かけした奥様はいらっしゃりませんでした。

　明日は今回の旅行の最大の目的地、サース・フェーです。

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	レッチェンタールのハイキングは途中まで…
			レッチェンタールのブラッテンの村に以前に来たのは、バルセロナ・オリンピックを部屋のテレビで見た記憶がありますから、随分前になります。　ブラッテンのバス停のところの郵便局が引っ越したことが三年間の大きな変化で、他は三年前と全く変わることのない佇まいでありました。　バスを降りて、見上げるとすぐそこにホテルが見えます。今回も同じエーデルワイスというホテル（ブラッテンで一番大きな三ツ星ホテル）に泊まるのです。　以前親切にしてくれた、おじさんは元気だろうか？などと考えてドアを開けると若い息子さんと思しき大層気持ちの良いお兄さんが出てきてくれました。
以前、泊まった時は、出発の日が早朝になり、裏口というか、オーナー一家の住まいである一階の鍵を開けておいてもらい、前日に支払いを済ませたことなどが思い出されます。その時のお父さんは？と思っていると事務所の奥にいました。　部屋は家族四人が二人ずつ二階と三階に分かれての宿泊となり、バス・トイレ付きの部屋とそうでない部屋に分かれます。それでもサース・フェーの一週間分（ホリデーフラット）ブラス４００フラン分を二泊で使い切ってしまうのですから、やはりホテルは高いですね。（但し、ハーフ・ペンションでお願いしているので、実際部屋代だけならもう少し安いはずですけれど）　ベランダからラング氷河が見えます。見上げるとビーチホルンの先端が見えますが、こちらを見たいのなら谷の入り口のヴィラーかキッペルあたりに泊まった方がいいでしょうね。ラウヒェルンアルプにもいいホテルがあるそうですが、ロープウェイで行かなくてはならないので、荷物の多い旅には不向きだと思い、今回は止めました。　それよりも、レッチェンタール・ブライトホルンの眺めがとてもいいのがブラッテンの良さでありましょう。この山と向き合うようにラウターブルンネン・ブライトホルンが聳えているはずですが、こちらはファフラーアルプというラング氷河に近い谷の最奥の集落（夏だけ営業しているホテルがあります）まで行かなくてはなりません。
七時近くの到着で、食堂ではもう夕食が始まっていました。ファンダン（スイス・ワイン）を頼み、ディナーとなりました。家族で来るとこの時間が楽しみです。今日一日のことを話し合いながら、食べる夕食は普段ろくに一緒に食べていないので、特に楽しい時間となります。　ファンダンの酔いも手伝って、この日は早く寝てしまいました。　翌日八月六日は快晴とは言えませんでしたが、まずまずの天気で、ラウヒェルンアルプからファフラーアルプへのハイキングに行くこと為、バスでキッペルという村まで移動、ロープウェイで登りました。　何と言うことなく登り、気持ちの良い草原で天を突き刺す剣のようなビーチホルンから、ブライトホルン、ラング氷河へのパノラマを楽しんで歩き始め、小さな沢を越えたあたりで、最初の休憩としたのですが、これが今回のアクシデント第二弾となったのです。　木製のベンチに腰掛けて、朝、ブラッテンの何でも屋さんで買ってきたアイスティー（ピーチです）を飲もうとしたとき、下の娘が「痛い」と言って立ち上がりました。　どうしたのかと思って見ていると、木の棘が刺さったらしいのです。見てみると、小さな棘が太股の裏側に何本か刺さっています。何とか二本ほどは抜いたのですが、何本かは頭が出ていないため抜くことができません。　応急手当用の消毒液などはホテルに置いてきてしまいました。　ずいぶん痛がります。仕方ありません。ハイキングは中止です。うーん残念。　で、ロープウェイでキッペルに戻ると、もう痛みは無くなったらしく、元気に歩いています。まあともかく消毒だけはしておいたほうが良かろうということで、次のバスでブラッテンに戻ったのです。　とげ抜きでも取れません。仕方なく消毒だけしてバンドエイドを貼っておいたのですが、後日、帰国してから皮膚科のお医者様に診て貰い、「アッと言う間に」取れてしまったそうです。　まぁ何と人騒がせな、とも思いましたが、こんなこともあるのが家族旅行なのだと思うことにして、午後はホテルのレストランで遅い昼食を摂ったあと、ブラブラしていることにしました。　ブラッテンの村をブラブラ散歩をし、何でも屋（お肉から乾物、日用雑貨にお酒まで売っている、それでいて小さな店）を覗いて、絵はがきを買ったりして過ごしましたが、こういうのんびり旅が「命の洗濯」をしてくれるのでしょうね。　夕食の後はベランダ付きの方の部屋でテレビを見たりして過ごしました。　夕食の時はおじさんも出てきていておられたのですが、前に来たときにお見かけした奥様はいらっしゃりませんでした。　明日は今回の旅行の最大の目的地、サース・フェーです。

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