第二回 SELCAFLEX (協和光学のカメラ?) 今回の謎のカメラは、2眼レフのセルカフレックスを紹介したいと思います。2眼レフ自体資料が少なく、四畳半メーカーを多数乱立していた為、素性のわからない物が多いと思われます。私の知識不足かもしれませんがもし素性がわかる方がいらっしゃればメール、掲示板で連絡を頂きたいのですが。 私の持っている資料には、この2眼レフの資料がまったくありません。よくある輸出用の2眼レフではないかと思っていたのですが、似たようなスタイルを持つ2眼レフが確認出来ないので謎となっております。 1番 の謎は中の写真の文字にある[KYOWA CAMERA WORKS]の文字です。きょうわと言う会社名でまず思い出すのは協和光学です。このメーカーはフローラシックスなどの蛇腹カメラを作っていたメーカーです。当時の資料を見てみてもフローラシックスの広告、記事はあるのですがこのメーカーで2眼レフを作っていた痕跡がありません。手元にフローラシックスが無いのでピントフードのマークが協和光学の物か確認出来ないでいます。もしかしたら他にも「きょうわかめらわーくす」というメーカーが存在していた可能性があります。 細かなスペック的には、 レンズ SELTER 75mm F3,5 シャッター SELCA B,1〜1/200 前玉回転式、赤窓確認式 あと1部クロスネジが使用されているので昭和30年前後のカメラではないかと思われます。(もしかしたら後から付けられたものかもしれませんが)各部品は非常に材質的にも、構造的にも良くできています。シャッターボタンも横に出ている形になっています。前玉回転式なのでこの時代の覇者であったリコーフレックスのコピーなのですがいろいろと手が加わっていてよくできた2眼レフに仕上がっています。シャッター内部もリコーフレックスと違いスローガバナーもありNKSのシャッターに近い構造になっていました。 情報をお待ちしております。 |
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