FUJICA35SE(F1.9)
フジカMLを基本としてセレン式露出計を乗せたのが、フジカ35SEである。富士写真フィルム初の露出計連動カメラであり、レンズシャッター初の1/1000が切れるシチズンMLTシャッターを搭載したカメラである。ロードが露出計を乗せた時のようにカメラ自体が大型化してしまったのが、非常に残念であると思う。グリップ感も35MLのほうがよく今の時代となれば35MLのほうが操作性的には、良いと思われる。しかし、この時代の富士写真のカメラの作りは、緻密かつ精密かつ精度が高く、分解していても非常に楽しいカメラである。フジノン45mmf1、9レンズもカラーで撮影しても非常にコントラストも高く発色のぬけも良い。
レンズ: フジノン45mm F1.9(4群6枚)
シャッター: シチズンMLT(B、1〜1/1000),セルフタイマー内蔵
シンクロ: MX接点
ファインダー: 採光式ブライトフレーム
焦点調節: ノブ式直進繰り出し、距離計連動
露光調節: セレン光電池使用連動式
フィルム送り: 底部レバー巻き上げ、クランク巻き戻し
フィルター: 35、5mmネジ込み
寸法: 138×95×87mm
重量: 770g
発売: 1959年(昭和34)12月発売
価格: 25500円
正面から見る。
エプロンのデザインがユーモラスである。
受光部上部のレイアウトを見る。
視認性の高いメーター、被写界深度確認が距離計ノブに
彫り込まれている。
ファインダー部より見る。
非常に明るく見やすいファインダーである。
角度を変えて見る。
重量的には、ずしっとくるものがあり
35MLのほうがフォールデングが良い。
レンズ上部から見る。
LVシステムは、個人的には、あまり好きではない。
時代の流れなのか?
レンズ正面から見る。
フジノン4、5cm f1、9レンズ
この頃のフジノンレンズは、かなりしっかりとしている。