第17回 MAMIYA SIX (TYPE K)の分解

(故障内容)低速シャッター不良、ファインダーの清掃、蛇腹破れ
(故障原因)シャッターは、スローガバナーの油切れ。


作業時間約3時間

今回は、マミヤの名機である。マミヤ6の分解です。自動巻き止め装置のない6Kですが。蛇腹の補修に関しては、HAMAの遮光テープを使用しています。若干固いのですが。後、製本用テープなどもお勧めです。写真1はトップカバーを外したところです。部品数も少なく、非常に壊れづらいと思われます。写真2は、距離計の構造です。このカメラの特徴であるバックフォーカスを採用しているので距離計の精度、構造も非常に良いカメラです。緑で囲われたバーの前後運動で距離計を動かしています。距離表示プレートのしたにカムがあるので緑のバーが動くわけです。
写真3は、上部から見たところです。緑丸の部分が距離調節部でこれが、内部のバックフォーカスプレートの4つの勾玉j状のカムに連動してフィルム面のピント位置を決めます。写真4は、シャッターを降ろして簡単に分解したところです。1は前群レンズ、2は後群レンズ、3は速度リング押さえプレート、4はシャッター本体、5は3のプレートを押さえるリング、6はシャッター速度を決めるリングになります。レンズ、シャッター内部の清掃、注油を行って今回のレストアは完了しました。