第19回 フジカV2の分解

(故障内容)シャッターが切れない、シャッターボタンが押せない。
(故障原因)シャッターボタンが押せないのは、シャッターボタン部の部品の定位置不良


作業時間約2時間

今回は、私のベスト1機種のフジカV2の分解です。非常に内部構造もシンプルであり壊れにくい機種であるが、今回は故障していた。写真1は、トップカバーを開けたところである。緑部分は、ファインダーを覆っている金属カバーである。年式が新しくなると黒い遮光紙になっていくが金属版のほうが保守はしやすいと思う。写真2の緑丸は、フジカお得意の背面ノブ式連動距離計部である。内部の構造はシンプルであるが精度の出やすい構造になっている。赤丸は、これもフジカお得意の側面巻き戻しノブでファインダー部の下にギアがもう1枚ありそこと連動して巻き上げをする。
写真3は、今回の故障の原因であったシャッターボタン連動バーである。緑部分がシャッターボタン連動バーであるが赤色の部分にシャッター本体とつなぐバーが伸びているこの部分がうまくリンク出来ていなかったのでシャッターボタンが切れなかった。写真4は、くわえ込み式の連動露出計の構造である。緑方向にシャッターボタンが押されると赤色のバーが押され水色部分のくわえ込み用のバーに力が加わり黄色部分のメーター部メーター針をくわえ込む。それによって露出を決定する構造になっている。