第21回 CANON DIAL RAPIDの分解

(故障内容)オート不良、内部清掃
(故障原因)メーターの腐食断線


作業時間約3時間

今回は、キャノンの中でも珍しいダイアルラピッドの分解です。ダイアル35を分解した時は接着剤が使われていたので分解に苦労をかけられましたがこのダイアルラピッドのほうはそのような構造ではなかったので比較的簡単に内部構造が見ることが出来ました。写真1は各内部構造のブロックを示したところです。緑丸はセルフタイマーブロック、黄丸はAG−1フラッシュガン、赤丸はメーターブロック、青丸はファインダーブロック(写真では外れていますが)になっています。狭いスペースに効率良く各ブロックが配置されています。写真2は後部から見たところです。セルフタイマーが大きな面積を占めていることがわかります。
写真3は、シャッター内を少し分解したところです。実はこの部分に接着剤を使用したところが多数ありここまでで分解を止めたわけです。このカメラは、ダイアル35と違いマニュアルがありませんのでオート専用機になっています。ダイアル35とは少々違うシャッター内構造になっていました。
写真4は底部から見たところです。このカメラはスプリングモーター巻き上げですがリコーのスプリングモーターより精度が悪い構造になっているような気がしました。AG−1フラッシュガンようの電池室も巧妙に隠されていました。今回はジャンクのお値段の高かったのであまり無理をしませんでした。