第12回 C35いっぱい(AF,AF2,EF3)

(故障内容)シャッターが切れない、(AF,AF2),巻き上げができない(EF3)
(故障原因)3台とも自動巻き止め装置を解除したまま巻き上げをしたら、直ってしまった。


作業時間 全部で約2時間

今回は、いろいろなコニカC35シリーズです。
(ただしプラオンリーですが)
写真1、2はC35AFのトップカバーを開けたところです。日本初のAFカメラは、このようになっています。米国のハニウェル社のAFモジュールは、写真2の緑部分にあたります。まだこの時代は、基盤に各部品がつけられています。写真1の赤丸のげじげじ君は、AF2に進化するとどこにいくでしょう?答えは写真4の赤丸部分に移動してしまいました。AFモジュールが大きいためアルバタ式ブライトフレームになってしまいました。
写真3、4は、C35AF2のトップカバーを開けたところです。緑部分のAFモジュールもぺらぺらな基盤に変わり(ぺらぺらな基盤の名称がわかりません。)かなり小型化されています。写真4のげじげじ君は、はっきり言ってすごい場所についていました。部品の配置もAFと比べて余裕が出来てきたように思えます。ただ部品1つ1つの精度が落ちているように思えますのでAFのほうが壊れにくいと思います。
最後にC35EF3です。このカメラは、ri−koさんから修理の依頼をうけたカメラです。ここでこのカメラの構造的な欠陥を紹介したいと思います。だいたいのジャンクのEF3は、これで動かなくなっているように思えます。写真5の赤丸部分がシャッターを押すとシャッターを切る為のブラシ部分ですが、この部分のブラシは普段は、電気的にONになっています。シャッターを切ることによって約1mmぐらいの部分がオフになるようになっています。この部分が経年劣化により帯電、接触不良になりシャッターが切れなくなります。コニカのほうも改良して3種類ほどのブラシの種類があります。緑丸はシャッター開閉用コンデンサー部です。写真6の緑丸部分に巻き上げ解除レバーがあります