馬のふるさとの新たな風
門別競馬場 (北海道門別町) |
'97年12月にオープンした門別競馬場は現在のところ、中央競馬・地方競馬を通じて全国で最も新しい競馬場です。地方競馬「ホッカイドウ競馬」(道営競馬のことで、有名な「ばんえい競馬」とは異なります)のトレーニングセンターのコースを改造、スタンドを建設するなどして競馬場としたものです。もちろん、トレーニングセンターとしての機能は今でも果たしています。(98.10.8撮影) |
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競馬場のロゴマーク | パドック(下見所) |
コース
1周1600mの時計回りダート(砂)コースで、最大フルゲート(1レースの出走頭数限界)は16頭。レースコースは、中央競馬場に匹敵する大きいものですが、後にも述べるようにここはスタンドが非常に小さく、そのミスマッチも見ものです。1000m、1200m、1700m、1800m、2000mのレースが行われています。 |
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ゴール前を見下ろした風景 | 手前の舗装路はひたすらコースに並行して入場門へ400m。観客もレースコース直線の長さをフル体験! |
スタンド
門別競馬場スタンドの特徴は、何といってもその「小ささ」でしょう。都市から離れ、競馬場周辺の人口が少ないこともあり、なんと収容人数わずか500人! でっかいコースのゴール真ん前に、申し訳程度(?)に建っています。もちろん、指定席や特別観覧席は存在しません。 一般席 入場料100円
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左:スタンド
中央:パドック 右:レースコース |
一般席(入場料100円)。コースの手前にパドックがあるのがわかる。 |
その他ホッカイドウ競馬の競馬場は全体的に清掃が行き届いていて、地面に落ちて舞っている外れ馬券が少ないのですが、とりわけここはそれが顕著で、それを見つけることがかえって大変なくらいです。また、ここは馬産地らしく、訪れるファンに牧場関係者が多いことが特徴で、「SHADAI FARM」(社台ファーム。「馬」の世界では超有名)のブルゾンを着た人が馬券を買っていたりします。以下ほとんど余談ですが、入場門にはどういうわけか「犬連れ入場禁止」の注意書きがあります。 |
主要レースホッカイドウ競馬は札幌(中央競馬の施設を借用)・旭川・門別の3競馬場の持ち回りで開催されています。そのうち門別での開催は早春、そして秋から初冬にかけてで、ベストシーズン期間が短いのが難点です。なお、ここにあげた記述はすべて '02年度のものです。ホッカイドウ競馬の開催日程(競馬場の使用ローテーション)は、年度によってガラリと変わる場合があります(同一名のレースが前年度と異なる競馬場で行われることがよくある)ので、 '02年度以降につきましてはそのつど確認(毎年2月ごろに、その年の開催日程が発表)してください。また、ホッカイドウ競馬は中央競馬とのかねあいで、原則火・水・木曜日の平日開催となっています。 |
北海道2歳優駿(統一GIII)
毎年初冬(11月)に行われるサラブレッド満2歳馬のチャンピオン決定戦。ホッカイドウ競馬所属馬ばかりでなく、中央競馬や他の地方競馬に所属している馬も参戦する。ホッカイドウ競馬所属の満2歳馬は、全国的にみても結構実力があることで有名である。日本における馬の年齢は、'01年から欧米同様の満年齢表記に変更となった('00年以前は数え年表記)ため、このレースの名称も「北海道3歳優駿」から変更となった。なお、「統一GIII」とは、大レースのランクで「全国統一ダートグレード3」の意。 道営記念(H1)
エーデルワイス賞(統一GIII)
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アクセス |
北海道沙流郡門別町富川駒丘76-1 01456-2-4210 |
★苫小牧〜鵡川(むかわ)〜静内 、 苫小牧〜鵡川〜平取 (びらとり) 間運行の一般路線バス、または
札幌〜浦河 間運行長距離バス「ペガサス号」で「門別競馬場前」下車徒歩12分。バスの問い合わせ先は、道南バス苫小牧営業所
0144-57-5151 。
★JR富川駅下車徒歩1時間。運良く時間が合えば、駅から10分歩いた「富川大町」バス停から上記バス(所要5分)が使えます。また、富川大町バス停付近にタクシー業者があります。 いずれにしましても、公共交通機関でのアクセスの場合は不便なので、事前に綿密な計画を立てることが必要です。なお、どうしてもバスがなくてタクシーで帰る場合、競馬場前に客待ちしているタクシーはなく、行きたい方面の業者を電話で呼び出すことになるので注意してください。 クルマやバイクですと、苫小牧市から南東へ約40km、国道235号線を走って門別町域に入ってすぐの場所にあります。 |