「88歳の願い U」ご購入のお願い

発行 ホームヘルパー派遣訴訟を支援する会

発行日 1997年8月31日(B5版 98頁)



88歳の願いU パンフ表紙画像

 

  目 次


 代表からのごあいさつ
  ホームヘルパー派遣訴訟を支える会代表 ……………庄谷怜子・木下秀雄 1


 第1部  ホームヘルパー派遣訴訟の現状

  提訴から1年−分かりやすい裁判解説 ……………………… 阪田健夫  4
  原告本人への出張尋問レポート 裁判官が介護の現場に来た!
     −−一ついに裁判所による出張尋問が実現 ………… 眞継寛子 14
  原告と長男の介護生活のある一日 ………………………………………… 16
  ホームヘルパー派遣訴訟年表 ……………………………………………… 27

 第2部 1周年記念集会から

  パネルトーク   はじめに ……………………………… 木下秀雄  37
  提訴1周年記念の集会から
   1.視覚障害者とホームヘルパー ……………………… 井上嘉子  38
   2.精神障害者とホームヘルパー ……………………… 堺市 匿名 41
   3.ホームヘルパー制度活用による社会参加 ………… 清鶴敬子  44
   4.ホームヘルパーとしての実践と制度上の制約 …… 島 弘子  46
   5.登録ヘルパーに登録して …………………………… 石田みどり 48
   6.24時間ホームヘルパー派遣制度の経験と課題…… 井上敏機  50
   7.ホームヘルパー制度拡充を求める市民活動 ……… 熊野以素  54

 第3部 ホームヘルパー制度の研究報告

  「ホームヘルパー制度の分析」へのご案内 ……………………………… 57
   T.大阪市の要綱、どうなってんのん? ……………… 渡邊晴子  59
   U.本人・家族の希望にあったホームヘルプサービスを利用できるのか?
             ……………………………………… 八田和子  76
   V.どれくらいホームヘルパーは利用できているの?… 渡邊晴子  81
   W.先進自治体におけるホームヘルプ事業の運営方法に学ぶ
             ……………………………………… 吉原雅昭  84
   V.摂津市におけるホームヘルプ運営の諸特徴 ……  吉原雅昭  90

 『大阪市高齢者保健福祉計画』の見直し中間報告に対する申し入れ
          …………………………社会保障・社会福祉110番  94
 「ホームヘルパー訴訟に関わって」ひとことメッセージ集………………… 98

  

代表からのごあいさつ

                 庄谷 怜子(大阪府立大学名誉教授)

                 木下 秀雄(大阪市立大学教授)  

 ヘルパー派遣訴訟は1996年4月4日提訴依頼、1年を経過し、6月18日の第1回公判から今日まで7回の公判が開かれました。提訴まもなく6月に結成された「支える会」参加者・参加団体は、大阪はもとより各地方に広がりました。97年5月9日には、提訴1周年記念集会「どうなってんの? なにわのホームヘルパー制度」が開催され、「クレオ大阪」の会場へは、320名の多様な顔ぶれの市民が参加し、この問題に各方面から強い関心が寄せられていることを痛切に感じました。いま、「支える会」参加者は395名となり、この問題に切実な関心を持つ人波は、まさに燎原の火のように広がっているといえまししょう。

 それだけではありません。毎回の公判後に開かれる報告集会での発言を聞いていると、介護という問題をめぐって、議論の中身が深まり、共通の問題の根が明らかになっていく様子がよく分かります。サービスを受ける高齢者と介護するヘルパー、常勤ヘルパーと登録ヘルパー、介護に苦しむ家族と福祉担当公務員、これからの老後生活を考える市民グループなど、それぞれの利害、立場、思いが交錯し、時には鋭く対立した初期の発言から、真剣で率直な意見交換を経て、問題の本質が浮かび上がってきているように感じます。

 この裁判にみられるように、わが国では、社会福祉のメニューは出揃っても、生きていくのに介護が必要になった時に、実際に必要なだけのサービスが、権利として保障されていない。ところで今日では、家族の規模が2.9人になり、女性も働く時代になっています。成人した人はいつまでも家族に依存せず、社会的に支えあって生きていきたいのです。基本的な介護は社会的・公的に提供し、そのうえで家族は余裕をもって暖かく心ゆくまで世話をするというように発想を転換する時代ではないでしょうか。

 福祉サービスの権利性は、まだ十分確立したものになっていません。私たちは憲法の保障する健康で文化的な生存の権利を、サービスの分野でも確保するために、草の根市民として強力な運動を展開しようではありませんか。

 さて、裁判もいよいよ証人尋問に入り、山場にさしかかろうとしています。皆様の熱いご支援を心からお願いする次第です。

 価格は1000円(学生500円)(郵送料別)で、代金は訴訟を支えるための活動に充てる予定です。
訴訟への支援の意味も込めて是非ご購入頂きたくお願いいたします。


 ご購入頂ける方は、下の「申込書」に住所、氏名・連絡先等をご記入のうえ、

天王寺法律事務所 弁護士 竹下育男(〒543 大阪市天王寺区逢阪2丁目3番2号成安ビル3階、FAX06−772−7526)まで、

FAXか郵便でお申込み下さい。電話でのお申込みは事務的に対応できません。ご協力お願いします。

 すぐにパンフレットを郵送させていただきます。お支払いは、パンフレットを郵送するときに振替用紙を同封致しますので、お近くの郵便局にて代金と郵送料をお振り込み下さい。(まとめて申し込まれた方は冊数により、郵送料の割引か、当方負担もいたします)。

本パンフレットに関するお問い合わせも竹下まで、FAXでお願いいたします(返信先明記のこと)。

 ホームヘルパー派遣訴訟を支える会パンフレット

 「88歳の願い U」申込書

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