紹介 韓国非正規労働センター KCWC


 2000年5月20日、韓国非正規労働センターが設立され、韓国で雇用労働者の半数を超えるまでに広がった非正規労働者の基本的な労働者権擁護と労働組合への組織化などを目的にした活発な活動を展開することになりました。

 私が5月末に訪問したとき、8人の若いフルタイムの有能なスタッフが新しい感覚とアイディアに満ちた取り組みを進めていました。

 その活動のなかで注目すべきは、インターネットを通じての豊富な情報の発信です。
 韓国の非正規雇用をめぐって、韓国内の主要な新聞記事、各種団体の調査結果など情報を集中的に収集しています。アメリカ、ヨーロッパ、日本の情報まで幅広く集め、また、非正規労働者の権利をめぐる主張も発信しています。独立したNGO的な立場での情報センターですが、多くの研究者や法律家が協力していることも特徴です。

 日本では、こうした情報収集・発信が遅れており、主に政府・経営側に偏しています。韓国での取り組みが、労働組合のバックアップもあり、さらに、非正規労働者の問題を人権問題ととらえる多くの団体に支えられて、自主的に幅広く行われていることと、その熱意と意気込みには感動を覚えます。

 下の画像は、最近のKCWCのホームページです(リンクしていますので、クリックしてみて下さい)。韓国語の翻訳ソフトを組み込めば、日本語で多くの情報を引き出すことができます。

Homepage of the Korea Contingent Workers' Center(KCWC)



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Last update: Oct. 6 2000