もう8年も前になるが、ボローニャの夏はとても暑かった。
写真は、市役所前の広場。立っているのは、当時、まだ1年生の息子。
写真には入っていないが、建物の右側にレジスタンスで倒れた人々の写真がある。
町のシンボル、ネプチューン(nettuno)は修理中だったが、いまでは噴水の真ん中に立っていることだろう。
学問と、食事と、革新の町、ボローニャ。
夏になるといつもあの石の町を思い出す。
そして、親切だったボロネーゼたちを。
ボローニャの郊外にある教会。
ながい回廊が麓から延々と続いている。日本から来られた二人の研究者と一緒に、町の中心に近いサン・ドメニコ教会から時間をかけて歩いて登った。日本と同じエニシダが参道に沿って茂っていた。
ボローニャの塔から見た市内の風景(撮影 脇田)
ボローニャの町並み(斜塔から脇田撮影)
ボローニャにも斜塔がある。有名とは言えないが、二つの塔が知られている。
ボローニャ大学へ通ずる広場。フェルトリネッリ書店前にある斜塔の高い方に登って、町並みを撮影した。赤茶けた屋根が広がる歴史的な中心地区。
数百年前の町並みを残すボローニャ人の頑固さ。
ボローニャのカーニバル。ヴェネチアほど有名でも派手でもないが、家族ぐるみで楽しんでいる様子がほほえましい。
ボローニャの大聖堂 Basilica
di S. Petronio
ボローニャの大聖堂は、華やかなフィレンツェやミラノの大聖堂と比べるといかにも地味である。建設途中で資金が足りなくなって、正面には大理石が半 分しかはっていないのも今では一つの特徴になっている。 いかにも古くて、いかつい、ボローニャらしい教会。 この教会は、町の中心にあるが、そのすぐ裏側のガルッツィ広場の古い建物に部屋を借りて10ヶ月を過ごした。数百年前には厩だったらしい石の部屋で 日本との違いを考えていた。
ベネツィアのデモ
水の都、ベネツィア。華やかな観光の街。そのベネツィアの裏通りでデモに出会った。イタリア・コカコーラが3 50名を解雇したことに抗議するものだった。 この奇妙な取り合わせに、思わず声をかけたところ、さっと横断幕を開き、ポーズしてニコッと笑ってくれた労働 者たち。 労働法が生き生きとしている国、イタリア。日本との違いを改めて感じたベネツィア旅行だった。
ヴェネツィアのカーニバルで
蓮井敏先生(京都産業大学)からいただいた写真。
ヴェネツィアのカーニバルは世界的に有名。サンマルコ寺院とドゥカーレ宮殿が背景に。
扮装した少女の一瞬の表情を写真におさめるには、専門的な撮影技術がないと不可能。
(写真をクリックすると大きなサイズに。17K)
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フィレンツェの「花の聖母教会」(ドォーモ)の横の工事現場で働くイタリアの労働者
石の街で、石を大切に工事を進めるイタリアの職人的な労働者たち。
景観破壊が進む京都と違い、古都のよさを残そうと地味な努力が窺われる。
(姉がイタリア旅行中に撮影)
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