[ml-goudou 164] 金沢大学 合同ゼミ レジ Date: Sat, 13 Oct 2001 合同ゼミのレジュメを送ります。 財源から見たサービスの質を考える  文責:金沢大学法学部3年 臼井 邦裕 1. 「財源が豊かであれば、質の良いサービスを住民は受ける事が出来る。」 介護保険制度の導入により、被保険者の経済的負担が増加した。負担が軽ければ、被 保険者はサービスを受けやすいと考える。保険者たる市町村がその負担を軽減する政 策をどれだけ取れるかどうかはその自治体の財政状況による。よって、財源が豊かで あれば、質の良いサービスを住民は受ける事が出来ると仮説を立てた。ここで言う財 源とは、自治体の一般財源・介護保険の財源である。 2.サービスの質とは何か @サービスを受けられる回数とサービスの種類数が適切であるかどうか。(量的) A自分に必要なサービスを選択できるかどうか。(選択性) で考える。 3.介護保険移行後、良くなったと言われる点(財源に関連して) @利用できるサービスの増加(横出し、上乗せサービス)   A独自サービスによる補強(細かい身近なサービスの提供) B選択性の広がり 4.現状 @金沢市―人口 443359人;高齢化率 16.6%;保険料額(基準額) 3,150円 A川北町―人口  4969人;高齢化率 18.7%;保険料額(基準額) 2,000円 (平成13年4月1日現在) 介護保険制度の導入により、各自治体の負担は単純に考えれば減少しているはずであ る。よって、その浮いたお金の使途を財政状況等から考える。 5.被保険者の意識(石川県内各自治体調査より抜粋)   ・以前より良くなった、あるいは以前と同等のサービスを選択できる。   ・サービスが減った理由→1割の自己負担がある、支給限度額がある。   ・多少高い保険料を払ってもニーズに応じたサービスを提供して欲しい。    6.解決策(質の良いサービスを受けるためには) @ 介護保険の財源を豊かにし、横出し・上乗せサービスを作る。 ・保険料額(基準額)を上げる。 ・浮いたお金を特別会計に繰り入れる。 A 一般財源を豊かにし、独自事業の充実を図る。 ・浮いたお金を一般会計で、介護関連に使用する。 以上